読書・水彩画

明け暮れる読書と水彩画の日々

巨匠の鉛筆画

2006年09月13日 | 水彩画
 9/10の水彩画教室は巨匠の鉛筆画で「線の表現」
を学びました。
 明治の初め。工部美術学校が設立され、イタリアから
フォンタネージュが招かれて指導に当たった、未だ日本
の洋画界の揺籃期です。その頃の学生の一人、
小山正太郎の鉛筆画「木下川村古隅田川」(1905)
です。当時は鉛筆画を徹底的に学び、一定水準に
達してから初めて彩色を許されたそうです。
 丁寧に観察し鉛筆の線だけで質感・量感を出し、
色彩さえ感じさせる。さすが巨匠だと思います。
 よく見るとしかるべき部分はきちんと叢の葉っぱ
まで描きこんでいます。




 鹿子木孟郎の「府中・雛争穀」(1893)は構図の
確かさと、緻密な観察、描写がやはり迫力を持って
迫ってきます。私のような未熟者が描くと、ややも
すれば屋根と柱と窓と造作と周辺の木々などが、て
んでんばらばらになって、安定感のない絵になって
しまいますが、さすが巨匠は違うと思います。





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