読書・水彩画

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最近の米国の入国審査・セキュリティチェック事情

2013年10月22日 | 海外旅行

◇ 入国審査は長蛇の列
  12年前の9.11事件以来米国の入国審査が極端に厳しくなったのはご承知の通り。
  つい先ごろ(9月から10月)アメリカ西海岸で動き回った際の入国審査・航空機搭乗前
 のセキュリティチェックの様子で感じたことを御参考までにお知らせします。

◇LAX(ロサンゼルス国際空港)で入国審査
  ブログなどでは「入国審査では全米一の厳しさ」などと言われているが、今回はマニュアル
 通りの審査官に当たった。海外旅行ガイドブックなどで「こういう質問があったらこう答えなさ
い」などと書いてある、その通り。「旅行の目的は何か」、「どれくらい滞在するのか」、「滞在先
はどういうところか」、「娘のところというが留学生ではないか」、「食品の持ち込みがあるがど
んなものだ」・・・。
 そして掌紋チェック、光彩チェックで初めてOK。
 3年前の前回は愉快な審査官で、「何だ、二度目の新婚旅行か」、「いや、三度目だよ」など
と調子のいいやり取りをしただけで、「OK,Have a nice stay!」で済んだのに。 
 前々回も宿泊先にまで立ち入ったしつこい聞かれ方はしなかった。今回は3週間という割と
長い滞在だったからかもしれないが、要はどんなタイプの審査官に当たるかということです。
夫婦二人旅の日本人に根掘り葉掘り聞いても始まらないという割り切りが出来る人と、マニュ
アル通りにやらないと気が済まない几帳面な人の違い。 

◇ 搭乗前のセキュリティチェック
 日本を出国する前のセキュリティチェックは、ご存知の通り水気のあるものと刃物は厳禁と
いった割と簡単なチェックでスル―するが、米国内の航空機搭乗前のセキュリティチェックは
けっこう厳しい。
 サンフランシスコへ向かった際、国内線中心のSNA(ジョンウェイン空港)では先ずTSA
(連邦運輸保安局)審査官に搭乗券と写真付きID(パスポートなど)を出して面通しする。
次の担当官の前で手荷物のチェックを受ける(中身までは改めないが、水はないか、パソ
コンは外に出せなどと言われた)。
 次いで金属性のものはもとよりジャケット、靴、ベルト、ボールペンなどあらゆる小物をトレ
―に入れて、次の担当官に引き継がれて円筒形の光学式透過機のようなものの中に立ち、
足を開き、両手を万歳し、凶器などは何も持っていないことを形で示す。
 OKが出ると、ドアが開き次の担当官が待ち構えていて、両足を開き、両手を水平にして
ボディチェックを受ける(もちろん女性には女性担当官がチェックに当たる)。
 「ポケットにある物は何だ、出せ」(小さなメモ用紙)「左のポッケは」(ハンカチ)「後ろを向け」
(上半身の脇とズボンを手で探る)これでやっと解放される。
 小生の顔を見れば気の弱そうな小男なのに、人は見かけによらない、外見だけで判断して
はいけないときつく言われているのか。私の孫を連れた米国人の娘婿は円筒形の透過機も
通らないで脇のゲートからするっと通された。何やら人種差別をされたような嫌な気分だった。
 連邦運輸保安局は今神経質なんだろうと思ったが、サンフランシスコ(SFO)から帰る時は
それほど神経質な取り扱いではなかった。
 さてつぎにラスベガスに向かう際、再度SNAの搭乗前チェックを受けた。前回の記憶が生
々しいので、ポケットのものは全部出してのぞんだ。ボディチエックは省略だった。これは何だ。
 LAS(ラスベガス・マッカラン国際空港)から帰る際のチェックはどうかと言えば、円筒形機械
にも入らずに脇のゲートから出て良いと言われた。一体どうなっているのか。つまるところ担当
官の裁量というか勘というか、怪しくないと思えば通しているということではないか。
 ところでここではどこかのおばさんの手荷物に怪しげな影が映ったらしく、手荷物コンベアが
ストップされ、チェックが一時中断したことがある。おばさんは取り調べを受けて「アイムソーリー」と
謝っていた。 
 いま思い返してみるとSNAの最初の担当官は白人、二度目は黒人、LASではヒスパニック
系だった。ひところアラブ人は随分しつこく扱われて憤慨したとの話はよく聞いた。白人系担当
官はアジア人と見るとアラブ人並みに外見にかかわらず神経質になるのかもしれない。サリン
事件以来日本人も警戒されていると聞く。人種差別だけではないのかもしれない。
 しかし所詮人がやること、入国審査と同様に担当官の「属人的要素」が強く、まずい人に当た
るといやな目に会うことも多いと観念した方がいい。

(以上この項終わり)


った。

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