読書・水彩画

明け暮れる読書と水彩画の日々

浅草演芸場で新春初笑い

2013年01月16日 | その他

平成25年二之席前半昼の部の出しもの

       

  所属ボランティア団体の恒例の初笑い。前は上野鈴本へも行ったがいまやほぼ
 浅草演芸ホールに定着した。
  今日は新春二之席前半の最終日である。新春の席は顔見世興行で長帳場であ
 るが全員登場となるらしい。数えると昼の部夜の部で演者60人。したがって中入
 り後の5人は持ち時間は20分。後は出番はたったの10分である。
 これでは漫才はどうにでもはしょれるが、落語などまともな噺はできない。ほとんど
 小噺やダジャレでごまかしている。もっとも最近は古典落語を話しても、聞く側に昔
 言葉の知識がないので、何を話しているのか分からずにキョトンとしている。噺家
 としても張り合いがないだろう。
  入れ替えがないので夜の部の最後(9時)まで粘れば60人の芸を楽しんで
 3,000円は安い。「ひとり頭50円だよそば一杯も食えやしない。」と嘆いた芸人が
 いた。 
 正月興行は普段2,500円の料金が3,000円と跳ね上がる。シニア割引などない。
 お客のほとんどが高齢者だから意味がないのだ(学割・子供割はある)。

  律儀な漫才の芸人さんが、我々を含め今日の団体さんの名前を挙げてよいしょして
  くれた。15日は小正月で「イチゴの日」だそうだ。知らなかった。
  正月特別興行は10:30から。お昼には500近い椅子席がほぼ満員になった。

  昨日の演者は春風亭べん橋、鏡味味千代(太神楽曲芸)、瀧川鯉橋、桂枝太郎、
 三遊亭遊喜、宮田昌司(売り声)、三笑亭夢花、三遊亭遊馬、松乃家扇鶴(音曲)、
 桂文治、神田陽子(講談)、コントD51、春風亭柳好、桂小南治、松旭斎小天華(奇
 術)、三遊亭左遊、三笑亭夢丸、Wモアモア(漫才)、三笑亭茶楽、古今亭寿輔、春
 風亭美由紀(俗曲)、三遊亭圓輔、三笑亭笑三、林家今丸(紙切り)、橘の圓、桂歌春、
 桂歌若、東京太・ゆめ子(漫才)、瀧川鯉昇、春風亭小柳枝、ボンボンブラザース(曲芸)、
 春風亭昇太(主任)

  番組表では二之席昼の部の主任は「桂歌丸」となっていたが、風邪をひいて急きょ
 春風亭昇太が昇格して主任を勤めた。美由紀姐さんは雪道で転んでお化粧直しの
 ため遅れた。

  珍しい出しものといえば「江戸物売りの声」。いまは誰も聞いたことのない物売りの
 声を聞かせてもらって、江戸時代にタイムスリップした感じになった。お宝売り、七草
 売り、煮豆売り、おでんうり、さしみうり。くじらのさしみ、ふかのさしみ…ほんとにそん
 な刺身があったのかねと思うが…。
  海外でも活躍しているという奇術の松旭斎小天華は、ほとんど無言で、芸も大した
 ものでなくつまらなかった。
  
  久しくお座敷での三味線芸になどお目にかかっていないので、美由紀姐さんの三
 味線と踊りは「まったりとして」嬉しかった。
  面白かったのは桂歌春、昇太、笑三。笑三は88歳だという米寿だ。

  (以上この項終わり)

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