横文字の本も本棚に並べるときには縦置きにします。背表紙のタイトルを読み取りやすくするためには横置きの方が良いと思うのですが、そんな本棚は実用的ではないのかな?
【ただいま読書中】『うるさいアパート』マーク・バーネット 文、ブライアン・ビッグズ 絵、椎名かおる 訳、 あすなろ書房、2017年、1300円(税別)
表紙をめくったところからすでに話は始まっています。油断ができません。
一階で寝ている男の子が上の階からの「ららら〜」という音で目が覚めます。何の音?
ここで絵の方でもヒントがあります。はじめて絵本を見た人がそこにすぐ気がつくかな? 音と絵から上の人が何をしているのか、それを推理する絵本なのです。
ところで、2階の人もまた上からの音に気づきます。こんどは「ぱっぷ ぷぷぷ」。いやいや、これは絵を見てもわからないでしょう。
こうやって楽しみながら10階まで行ったら、そこで……いやいやいやいや、これは楽しい。
強いて言うなら、これは横にめくるのではなくて、上にめくるようにしたら、もっと“臨場感"が増したかもしれません。あ、でもそれだと、同じ階を見開きのページ半分ずつで描写しているところの構成が崩れてしまいます。う〜む、私だったらどうするかなあ、なんて楽しみもありました。