不破哲三さんが、雑誌「月間学習」に連載している綱領についての解説で、10月号は、世界情勢論です。
世界を単純化してみるのではなく、「大変動のただなかにある」としています。
一つには資本主義がその存在資格を問われる世紀を迎えているということ、社会主義をめざす国については21世紀における資本主義との新しい競争としていることです。
この点では、「社会主義が資本主義にとって代わるだけの資格があるかどうかを。過度段階の方向性としてにせよ、全世界の面前で試されるという意味と性格をもってくる」と指摘しています。
もう一つは、大国中心の時代は終わったということです、核兵廃絶への国際会議でフィリピンやジンバブエの国連大使が活躍しているなどの実例も挙げています。
そして、被爆国である日本政府の消極性も指摘しています。
世界は大きく変わりつつある、その中で、社会主義国もその存在が試されているという、冷静な見方を感じました。
日本共産党が展開している野党外交の意味も大きいのではないでしょうか。