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JCP市原時夫です

千葉県房総の睦沢町から、政治・経済・歴史・オペラ・うたごえを考えるgabuku@m12.alpha-net.ne.jp

韓国分断と軍事独裁政治 日本による植民地支配の責任

2013年08月02日 | Weblog

「韓国現代史」姜萬吉著 高崎宗司訳 高麗書林
 
 韓国分断と軍事独裁への日本の責任
 志位和夫さんの「綱領教室」(全3巻 新日本出版)は、日本改革の道筋と未来社会を世界の発展の中で変革の立場で明らかにした、日本共産党綱領を生き生きとより充実したものとして解明しています。
 一見ばらばらに見える、日本と世界の現状と将来の展望を、歴史的発展の流れの中でみごとに解明するという、新たな峰を築いた書と言えます。
韓国との関係で、自民党型政治とマスコミは「侵略戦争はなかったとか、過去のことを持ち出すな」という論調が主流を占めています。
 「それで良いのか?」という私の問題意識に、応えてくれたのが、「綱領教室1巻」です。志位和夫さんは、「なぜ韓国で軍事独裁政権が1987年まで続いたとのか」という問いをたて、「日本の植民地支配によって、民主主義的な政治訓練を積むことがまったくできなかった」という姜萬吉さんの「韓国現代史」を取り上げています。
 この書を読み、野呂栄太郎の「日本資本主義発達史」のような、客観的事実に基づく分析による韓国近代史の叙述という感じがしました。
 ただちがいは、野呂栄太郎が、科学的社会主義の変革者の立場を明確に貫いているのに対し、韓国社会の発展方向という視点が見られないことと、1984年という民主化以前の社会情勢の中での制約も感じます。
 しかし、これまで読んだどんな韓国歴史の本よりも、日本の植民地支配の実態と解放後お民族分断と軍事独裁政治の実態を知ることができました。
 
 植民地支配は韓国にとって良かった論を全面批判
 日本の植民地支配の実態では、武断統治から文化政治支配への移行せざるを得なかった、抗日独立運動の高まりと、一方ではより深く支配を強めていった実態を解明しています。 そして、農業、資源、工業、金融、貿易、文化とあらゆる面で、韓国の自主的発展を阻害し日本の独占的な支配を確立していったかを述べています。
 日本のおかげで社会資本整備がすすんだなどの、いい訳をする論調がありますが。「『鉄道・電信・道路などは、朝鮮人の納税で成り立っていた朝鮮総督府の予算で拡張されたが、それらは主に植民地支配体制』のための施設として使用された。」とあります。
 
 いまもつづく民族分断の日本の責任
 解放後の民族分断については、民族自身の問題としてとらえていること、とくに、日本の植民地時代を自主的な解放に進まなかったこと、ソ連・アメリカの思惑、とともに、植民地時代の抵抗運動と共に、親日派といわる、植民地支配容認勢力の存在など、そして統一運動の分裂など、全面的な分析が行われています。
 志位和夫さんが言うように、植民地時代の日本の支配が韓国の人々に与えた否定的な影響が極めて大きいことがわかります。
 
 そして、未だに続く、民族分断の日本の責任は過去の問題ではないということも。


 
 
 
 

町が若者住宅募集開始 ・・・ソフト施策が重要ではないか

2013年08月02日 | Weblog
 睦沢町が、8月20日までの若者住宅入居者募集をはじめています。低家賃や買い取り制度なでどがあります。
 わたしは、こうした制度とともに、給食費助成、国保税引き下げ、デマンドタクシー制度など、将来ずっと住んでいただける、福祉・くらし・安全での充実を求めています。