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JCP市原時夫です

千葉県房総の睦沢町から、政治・経済・歴史・オペラ・うたごえを考えるgabuku@m12.alpha-net.ne.jp

おもしろ「赤旗」日刊紙 目が離せない

2013年08月01日 | Weblog
 「赤旗」日刊紙は次々問題意識を受ける記事が続々で、目が離せません。

今日の見出しだけでも、日本共産党の躍進で国会が変わる。ブラック企業対策弁護団結成、生活保護基準今日から引き下げ、すばる望遠鏡の世界最高の性能確認、麻生氏の「ナチスに学べ」発言、東電地下水上昇報告せず、TPP日本は米国のカモ、原水爆禁止世界大会に志位和夫委員長が参加、中国海南島での「元慰安婦」の方の発言、スコットランド独立派内部の賛否、「ニコニコ動画」30日放送(しまった、見なかった)。
 など、読みたくなる記事が満載です。
あなたも、日刊紙どうぞ。

みんなで歌うことの意味、ドラマ・放送大学・ジャズシンガーとの出会いで

2013年08月01日 | Weblog

あれ?これって「うたごえ喫茶」では?

 先日、フジテレビ 金曜プレステージ“一人カラオケ”を山田太一が描いた人間ドラマ「よその歌 わたしの唄」を見ました。
 希望を失い「一人カラオケ」にのめり込んでいる。人達でコーラスを始めようという山田太一氏の脚本です。 「一人カラオケ」にはまる理由を「他人と一緒に気を使うよりは独りが気楽」と述べる人物も出てきます。
 たまたま「また逢う日まで」をみんなで歌ったことに、新鮮な感動を覚えるという内容です。そのシーンを見て「あれ?これって、『うたごえ喫茶』と同じでは」と感じました。


みんなで歌うことの意味、
「ひとりカラオケ」と現代社会

「仙台うたごえ喫茶バラライカ」の南部敏郎のお話を聞く機会を得ることが出来ました。南部さんは「うたごえ喫茶」が人間性の回復・充実に役立っているのではないかという問題意識を持ってらっしゃることが分かりました。
 中高年を中心に月一回程度の「うたごえ喫茶」の広がりと共に、若者を中心に「一人カラオケ」という一見矛盾するような広がり。山田太一氏は現代社会の問題の反映として、ドラマ化したように思います。
 

集団で声を合わせることの心と健康

 たまたま途中から見始めた、放送大学 「音楽・情報・脳」授業は、音楽が脳にもたらす可能性を論じています。
 かなりの部分を、芸能山城組組頭 山城祥二氏(大橋 力氏・・・文明科学研究所所長)の理論をもとに展開されており、証明根拠は、十分かどうか疑問の残るところもありますが、説得力のもつ授業でした。
 興味を持ったのは、音楽に含まれる近くを超える音(ハイパーソニックエフェクト)の意義を、視覚化によって明らかにしたこと。
 伝統的共同体の総合的な中での音楽の役割、と人類共通の快感を誘起する聴覚情報要素を分類しています。
 特に、「音楽は聴くものではなく、自ら演じるのが一番。一人で演じても音楽は決して完成せず、快感には結びつかず、みんなで一緒に同期して演じるとはじめて一人では決してえられない快感が発現する。音楽は人と人とが高度に組織化して演じるのが一番という人類にとっての音楽行動のあり方の一つの本質」と指摘し、具体例を示しています。
 たとえば、ケチャでは、集団で声を合わせることによって、ミクロなゆらぎ成分と高周波成分が増大し、快感が増すと視覚化し示しています。
 人類本来の音環境の研究など、心と健康という具体的な効果をも示唆しています。

利潤第一主義が生み出した、
自己否定と孤立の反映の音楽文化を乗り越える

 私は、利潤第一主義・新自由主義によって局限化してきている、競争による孤立化・自己否定が、音楽にも反映していると思います。
 一方、それを乗り越え、人類本来の共同による感動を生み出す、文化・芸術・音楽によって、人間性の回復につながる役割も音楽は持っていると思いますし、「うたごえ喫茶」もその、一部分の役割を果たせる可能性を持っているのではないかと思います。
 
さまざまな音楽家の試み
 プロのジャズシンガーの方の、しろうとのバックコーラスの一員としてに参加させていただいたとき、一年以上も前からその方の希望として、一般人参加型のCD作成というお話を聞いていました。
 その方の自作の曲を一緒に歌ったのですが、決して音楽的に高いコーラスとは思いませんが、その方の、感動する姿を見て、音楽家の感性のすばらしさと、共同で音楽をつくる快感の意味も感じました。