石徹白・小白山北峰敗退

3月もいよいよ最後となりました。で、今回も石徹白エリアに出動。
2007年に小白山南峰に行って以来なので、今回は以前より行ってみたかった
小白山東尾根からアプローチすることに。

本当は南峰まで行く予定だったのですが、北峰直下でズダズダに切れた雪稜に行く手を
阻まれ、北峰に行くこともできませんでした。
そこからは割れた雪の境目をたどり、ほうほうの体でクレバス地帯脱出でした。
今年の雪割れはどうも早いみたいです。



取り付きからはぐさぐさの雪&部分雪切れで難儀しながら取り付きの急斜面をツボ足で乗り越しようやくスキー装着。
ここから赤テープに導かれて小尾根を登って行くと 杉山の頂上ちかくの稜線に出た。
あれれ、少し予定の尾根より南を登っていました・・。 木の間越しに真白な野伏、小白山が見えて
待ってろよ~てな気持ちになります。が、ここからは少しアップダウンが続きます。 
稜線を少し行ってようやく稜線ボトムに到着。ここからはようやく登り一辺倒の稜線登りが続きます。

時折綺麗な樹林帯があって気持ちよい登行が続きます。
対岸を見ると小白山南峰から伸びる真っ白な東南尾根が綺麗で、こちらも登ってみたい気がしますね。


でもよくよく見ると上部に行くにつれ雪が大幅にずれて来ています。これはこれは・・。
尾根を登りつめ 標高1550mあたり、ようやく小白山北峰の頂上が見えてきましたが・・・
ガーン! 頂上稜線がパックリと割れて崩れかけています・。稜線は雪がズレ落ち笹ブッシュがあらわに。
回り込んで稜線に出るにも雪ズレのリスクが高すぎて危険と判断し、ここで撤退することに。



さて撤退は、来た稜線をもどるか橋立峠方向へ移動するかですが、来た稜線を戻るのは下部が快適でないので
今ひとつ。 

橋立峠方面は、稜線からズレ落ちたクレバスの縁をトラバース気味に辿って小尾根を越える必要が
有りますが、このトラバースも所々笹ブッシュが待ち受けていてそれをかわしながらうまく行けるかどうかが
鍵です。おまけに見えている小尾根の先がどうなっているか分かりません。が、とりあえずトラバースで
行ってみましょ。



トラバースを始めてみるとフラットと思われた雪面は思いの外に大きなうねとなっていて、かに歩きで
登り返したりなかなか難儀です。クレバスの端をみると高さは2m以上あってここに落ちたらその下の
ブッシュに絡まれてもっと難儀そうです。 とにかく雪の有るところをつないでうまく行ける事を
望む限りです。小尾根までたどり着いて橋立方面にいけるかと思いきや、そこもブッシュ帯があり
結局稜線までカニ登りをしてようやくクレバス帯脱出です。 ホッと一息です。
そこからはカリカリの稜線北面を周り、橋立峠より一つ西側のコルに到着しました。 

ここはいつもの快適斜面の最上部のコル。風をさけてここで昼食とします。
天気は快晴。頂上には行けませんでしたが、遠方まで見える山並みをみながら幸せなひとときを過ごします。

昼食を終えたらお楽しみバーンです。ここのバーンはすり鉢状の綺麗な斜面でいつも楽しみな場所です。
滑ってみると・・・。いやはや。楽しい~♪  ほんの数分間の快適斜面ですが、ターンを味わいながら
滑り降りました。 や~来たかいが有りました。



後は和田山牧場跡めがけて樹林帯を抜け駐車場まで無事降りました。

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2013-3-30(土)
石徹白・小白山

5:50 上在所出発(670mh)
6:30 850m台地上
7:50 杉山稜線(1150mh)
8:30 最低鞍部 (1110mh)
10:20 小白山北峰直下(1550mh) ・・・雪庇崩壊によりここまで 
10:50 1495mコル(昼食)12:25 
12:50 ダイレクト尾根末端
13:54 帰着

登り:4h30m 上在所~小白山直下まで

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(参考)2007-3-19の記録
◆石徹白から小白山南峰往復◆

5:50 駐車場発   
7:10 和田山牧場跡 
7:55 ダイレクト尾根取付
9:30 稜線(スキーデポ)
9:57 小白山北峰
10:35 小白山南峰 10:40
11:07 小白山北峰
11:20 稜線(スキー装着)
11:40 昼食 12:30
13:00 ダイレクト尾根取付
13:40 和田山牧場跡
14:05 駐車場
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杉山付近からみる野伏岳


時折気持ちのよい林を抜ける



尾根越しにみる野伏


北峰直下稜線で、来た道を振り返る。



クレバスをいくつか渡り


カニ歩きで登り返す


谷はクレバス&デブリランド


1495mコルからの快適斜面


思わず顔がにやけます。


ターンを味わいながら滑ります。







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