塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

日本代表新監督はイタリアから舞い降りる

2010-08-31 12:51:23 | 日記
 昨日は開いた口が塞がりませんでした。

 こういうのを
 「予想外」
 と言うのでしょう。

 少なくとも29日の段階での各種メディアの報道は
 「元アルゼンチン代表監督、ホセ・ペケルマン氏と大筋で基本合意」
 「日本代表監督に大物就任」

 といった論調でしたし、僕は昨日ペケルマン正式就任の会見が流れるものだと思っていました。

 しかし新監督はアルベルト・ザッケローニ

 「驚くな」
 と言うのが無理だと思います。

 僕がザックの就任を知ったのは昨日の21時過ぎ、仕事が終わってロッカーから退散する時でした。

 父からメールが届いていたので
 「ペケルマン就任の会見がもうあったんだな。」
 と思っていたら、ザッケローニの名前が挙がっていましたからね。その場でかなり大きな声で、

 「はあ?どういうこと?」
 と叫んでしまいました。

 同じサッカー好きの従業員がいるので、彼がザッケローニ就任を知っているか尋ねようとしたんですが、お客様からの問い合わせに答えていて尋ねられませんでした。

 少なくとも昨日の時点では、この選択が良いのか悪いのか、自分で納得のいく結論がでなかったことは確かです。

 今は正直
 「ザッケローニで良いのではないか」
 と思えるようになりつつあります。

 ザックの十八番は「3-4-3」ですが、僕自身日本には3バックが適していると考えていますし、3バックは今明らかに「蚊帳の外」ですが、だからこそ3バックを用いたならば、日本の個性に繋がります。

 ザックはこれからJ1の情報を集め、選手の顔、特徴を推し量っていくわけですが、だからこそ従来の価値観に捉われない、ノーマークの選手の招集が期待できるかもしれません。
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パルセイロ、1-0でダービーに敗れる(2)

2010-08-30 02:00:46 | 日記
 パルセイロも「無策」で試合に臨んでいるわけではありません。

 8月21日には金沢まで出かけて、ツエーゲン金沢と30分×3のトレーニングマッチも行いましたし、薩川監督は新布陣の4-4-2の出来栄えに、手ごたえを感じていたようです。

 それでもやはり山雅が勝ってしまうのは
 1・所属するリーグのレベルの差
 2・山雅は過去2年、天皇杯で湘南ベルマーレ、浦和レッズから勝利するなど、大舞台での戦い方を知っている
 
 そしてこれが重要だと思うのですが
 3・トレーニングマッチで格上と対戦できても、それは真剣勝負ではない

 この3点が今のパルセイロの足かせになっていると思います

 仮に過去2シーズン、パルセイロが長野県代表として天皇杯に参加していたら、結果はどうあれ「勝負の醍醐味」や信州ダービー以上の緊張感を味わえていたかもしれませんし、山雅はJFLで北信越リーグよりも格段に厳しいリーグ、そして長距離移動を体験していますから、その当たりの差が勝負に影響しているのかもしれません。

 ダービーがサッカーの全てではありません。

 でもファンならば、誰もが
 「ダービーには勝って欲しい」
 と願うはずです。

 ダービーの悔しさや嬉しさを糧に、クラブもファンも成長してゆくわけですが、勝ってもらうことにこしたことはありませんからね。
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パルセイロ、1-0でダービーに敗れる

2010-08-30 01:49:22 | 日記
 敵地アルウインで1-0の敗戦

 観戦料は無料とは言え、宿敵が3年連続で天皇杯出場を手にして盛り上がるの姿を、松本まで遠征したパルセイロファンは何を感じたのでしょうか?

 今日13時からアルウインで、天皇杯出場をかけた、今年初めての
 「信州ダービー」
 が行われました。(観客数は6523人)

 生観戦はおろか仕事でテレビ中継すら見ることのできなかった僕が、試合内容について口出しすることは「アンフェア」でしょうから、今日の朝刊やダイジェスト映像を見ることができても、口出しはしません。

 ただ僕が今一番危惧していることは
 パルセイロが信州ダービーに対してこのままでは
 「苦手意識」

 を持ってしまうのではないか。という点です。

 今日の試合を含めて6試合、パルセイロは山雅から勝利を奪えていません。

 一方の山雅からすれば、このままでいけば信州ダービーに有利な心理状態で臨めるようになってしまいます。

 残念ながら所属するリーグのカテゴリーも、観客数でもそして実力でも
 パルセイロは山雅に対して、現時点では素直に
 「脱帽」

 するしかないと言えます。
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選手の移籍はまるで競売(3)

2010-08-29 00:37:56 | 日記
 売買ゲームのように、選手の移籍金と年俸が跳ね上がった背景には、以下の理由があります。

 1・莫大なテレビマネー
 2・チャンピオンズ・リーグ出場で得られる高額ボーナス
 3・クラブの株式公開による市場からの資金調達

 今様々な媒体で言われているように、各国リーグが
 「チャンピオンズ・リーグ出場を決めるための予選リーグ」

 に変貌を遂げた1990年代中期から後期にかけて、各クラブが手にする収入と支出は、尋常ではない金額に変化しました。

 特にセリエAでは今のスペイン以上に選手の
 「乱獲」
 が見られ、インテルとミラン、ユヴェントスという従来の3強に加え、

 パルマとフィオレンティーナ、そしてローマとラツイオの2クラブを加えた計7クラブが

 「7姉妹」
 と命名されスクデットを争ったこともありました。

 しかしその結果が
 ラツイオの親会社「チリオ」の倒産
 パルマの親会社「パルマラット」の粉飾決算
 フィオレンティーナのオーナー、チェッキゴーリの破産

 そしてローマも今現在借金苦に苦しむなど、その余波は今も残されています。

 株式市場に上場して資金を得る方法も、オーナーの懐に頼るクラブ経営も、完全に行き詰まりを見せています。(特にベルルスコーニに勢いの無いミランがそうです。)

 またプレミアに見られるように、外資の資本提供を受けても上手く経営が好転するとは限りませんし(降格したポーツマス、マスチェラーノを売却したリバプール)、レアルのように選手のマーチャンダイジングで利益を得る方法も、有名選手のいないスモールクラブの手本にはなりません。

 各国の経済状況が異なるので、アメリカのように一律のサラリーキャップは事実上不可能でしょうから、ここは基本に立ち返り

 「下部組織の充実」
 「選手の売買を、適正価格で行う」

 というスタイルを思い返したほうが、クラブの発展に貢献すると思うのです。
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選手の移籍はまるで競売(2)

2010-08-28 01:54:10 | 日記
 日本代表FW矢野のフライブルクの移籍が決定し、今季ドイツでは4人の日本代表選手がプレイすることになります。
 
 ドイツワールドカップ以降、衰える事の無いブンデスリーガの人気は、前回お伝えした選手の移籍金高騰と大きな関係があると僕は思います。

 要はブンデスリーガは、90年代後期からイタリア、スペイン、そしてイングランドで繰り広げられた
 
 「マネーゲーム」
 と無関係だったからでしょう。

 確かにフォルクスブルクのように後ろ盾が「フォルクスワーゲン」であったり、バイエルンがアリアンツ・アレーナを建造し一躍注目を浴びるなど、

 ブンデスリーガに札束が舞わなかったわけではありません。

 しかしドイツではリーグ自身が、各クラブが赤字を垂れ流したまま運営を行わないよう、常に彼らの財政状況をチェックしています。

 ですから他の3カ国のように、乱脈経営ともとれる派手な移籍金で大物がやってくる気配はありませんでしたし、老舗バイエルンが2001年以降欧州王者から遠ざかっているのは、

 「資金面」
 「選手の質」

 で3大リーグに及ばなかったからでしょう。

 ですからチャンピオンズ・リーグの進出を逃した2007-08シーズンに、トニとリベリーを揃って獲得したことは、欧州全土を震撼させました。

 それまでバイエルンの補強策は赤字と無縁の「堅実」そのものだったのに、他国からみれば単なる「ケチ」にしか映らなかったのです。

 でもこのふたりの移籍金を、バイエルンは借金することなく自前の金庫から支払っています。
 
 つまりリーグとバイエルン自身の経営哲学が、赤字体制に陥ることなく将来使うべきお金を金庫の蓄えておくことができた。

 その結果が今挙げた補強であり、そのシーズンの「2冠」に繋がったというわけです。
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