塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

選手の移籍はまるで競売(2)

2010-08-28 01:54:10 | 日記
 日本代表FW矢野のフライブルクの移籍が決定し、今季ドイツでは4人の日本代表選手がプレイすることになります。
 
 ドイツワールドカップ以降、衰える事の無いブンデスリーガの人気は、前回お伝えした選手の移籍金高騰と大きな関係があると僕は思います。

 要はブンデスリーガは、90年代後期からイタリア、スペイン、そしてイングランドで繰り広げられた
 
 「マネーゲーム」
 と無関係だったからでしょう。

 確かにフォルクスブルクのように後ろ盾が「フォルクスワーゲン」であったり、バイエルンがアリアンツ・アレーナを建造し一躍注目を浴びるなど、

 ブンデスリーガに札束が舞わなかったわけではありません。

 しかしドイツではリーグ自身が、各クラブが赤字を垂れ流したまま運営を行わないよう、常に彼らの財政状況をチェックしています。

 ですから他の3カ国のように、乱脈経営ともとれる派手な移籍金で大物がやってくる気配はありませんでしたし、老舗バイエルンが2001年以降欧州王者から遠ざかっているのは、

 「資金面」
 「選手の質」

 で3大リーグに及ばなかったからでしょう。

 ですからチャンピオンズ・リーグの進出を逃した2007-08シーズンに、トニとリベリーを揃って獲得したことは、欧州全土を震撼させました。

 それまでバイエルンの補強策は赤字と無縁の「堅実」そのものだったのに、他国からみれば単なる「ケチ」にしか映らなかったのです。

 でもこのふたりの移籍金を、バイエルンは借金することなく自前の金庫から支払っています。
 
 つまりリーグとバイエルン自身の経営哲学が、赤字体制に陥ることなく将来使うべきお金を金庫の蓄えておくことができた。

 その結果が今挙げた補強であり、そのシーズンの「2冠」に繋がったというわけです。
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