塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

ジェフ・ハーストのシュートが、今のサッカーの未来を変えた

2014-08-08 00:19:10 | 日記
 ハンス・チルコフスキ

 この名前を聞いて誰なのかを瞬時に判別できる方は。ワールドカップの歴史に精通していると言えます。

 彼は1966年ワールドカップに西ドイツ代表GKとして参戦し、今でも議論の対象となる、ジェフ・ハーストのボール軌道を、西ドイツで一番近い位置で見た人物なんです。

 正直、僕は先日購入した木村元彦氏の「蹴る群れ」文庫版を読むまでは、存知あげませんでした。

 ページを読み進めていくうちに感じたことは

 「もし、審判がジェフ・ハーストのシュートを認めていなければ、2014年の今、歴史が変わった」

 というものです。

 もし、あのイングランド大会でドイツが優勝していれば、ドイツのワールドカップ優勝は今大会で5度となり、セレソンと並びます。

 つまり、1994年4度目の優勝を果たしたセレソンをしり目に、イタリア大会でドイツは星を4つ、胸元に刻んでいた可能性は否定できない、というものです。

 まだ影響はあります。

 イングランドが敗退していれば、胸元に輝く星は存在せず、アンブロ、アドミラル、そしてナイキのいずれも刺繍を手掛ける事はなかったという見解が浮かびます。

 また、2014年現在、ワールドカップ優勝国は8カ国存在します。

 でもイングランドが敗退していれば、優勝国は7か国になり、欧州勢4か国、南米3カ国という内訳になったかもしれません。

 でもチルコフスキ氏はジェフ・ハースト氏とは良き友人であり、ゴードン・バンクス、レフ・ヤシンという名手とも付き合いがあったことを告白しています。

 ブラジル大会では日本の西村主審が、ブラジル対クロアチア戦でロブレンが犯したファウルでPKをブラジルに与えた事が、世界中で論議の対象となりました。

 1966年から50年近く議論されるハーストのシュート。

 審判も因果な商売ですね。
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