塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

名将の条件

2011-03-18 01:41:12 | 日記
 皆さんは

 「名将」

 と聞くと、どんな指揮官の顔が思い浮かびますか?
 
 例えば「ゾーン・プレス」を生み出し、1980年代後半から90年代初頭にかけて
その名を馳せたアリゴ・サッキを挙げる人もいるでしょうし、アルゼンチン、フランス
をそれぞれ初の世界王者に導いたルイス・ミノッティやエメ・ジャッケと唱える方もい
ると思います。

 でも僕の考えは少し違って

 「自分の語る言葉で選手を蘇らすことが出来る監督」

 はどんな方でも名将だと考えます。

 以前にもお話しましたが、かつてデ・ラ・ペーニャはラウル・ゴンザレスと並び賞される
存在であり、90年代中頃のスペインではどちらもその将来を嘱望される存在でした。

 しかし後者がレアル・マドリードとスペイン代表で着実に実績を積み重ねてゆく中で、
デ・ラ・ペーニャはバルセロナからラツィオ、そしてマルセイユと望まない形での移籍を
余儀なくされます。

 彼を重用したボビー・ロブソンがバルセロナを去った後、後任監督として招かれたルイス・
ファン・ハールは自他ともに認める

 「戦術家」

 で、自分の感性とスルーパスが持ち味だったデ・ラ・ペーニャに対し

 「戦術が全く理解できない存在」

 と切り捨て、ラツィオに売却します。

 皮肉にも彼が売り飛ばされた地、イタリアはスペインを凌ぐ戦術大国であり、同時に攻撃
よりも守備意識の高い国で有名です。

 デ・ラ・ペーニャはエスパニョールを安住の地にするまで、ここから長い旅を始めます。
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