中村俊輔はアディダスと終身契約を結んでいることで知られていました。
その彼が杯盤になっても常にf50を履いていたことは、アディダスだけでなく多くのブランド開発者に驚きを与えたと思います。
僕は今秋、スマートフォンを最先端の形にしたわけですが
「機械音痴の僕でも大丈夫かな」
「お金が今まで以上に必要だ」
という、漠然とした不安があったものです。
ただ、触れる、いじることで機能面でのストレスと不安は、わずかずつですが解消はしていますよ。
選手たち、とくにトップの存在は
新作スパイクを履いて、違和感を感じたくはない
むしろ感触がわかっている、従来のスパイクを提供し続けてほしい
杯盤品でも構わない
という子持ちが大きい気がします。
それはミズノのベストセラーである「モレリア2ジャパン」も同様で、愛用する契約選手たちは
この靴だけがあればよい
皮革が馴染む感触やシューレースのさわり心地まで、僕たちは万事理解している
という安心感と安定感を求めているに違いありません。
携帯電話もそうですが、新商品は魅力にあふれていますが、ブランドはそこに一定数の人間が
言葉では説明しにくい不安
その不安を、どう解消すべきがわからない
と思う存在は認識した方がよいのではないでしょうか。