塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

僕が思うネイマールの移籍先

2013-02-17 22:54:01 | 日記
 少なくともネイマールが2014年のワールドカップを母国サントスで迎えることは間違いありません。

 ただここに来て彼の口から

 「バイエルンも有力な選択肢だ」

 という言葉が発せられたのは、指揮官がハインケスからグアルディオラに交代することと無関係では無いでしょうし、
ベップも喜んでネイマールを迎えるはずです。

 ネイマールにとって一番避けたいこと、それは発想の源を削がれることでしょう。

 ブラジルも近年組織力が重要視されていますし、フェリポン、ラマーリョ、ルシェンブルゴなどブラジル国内の有力
な指揮官たちも、守備を整理し選手個人に与える役割をはっきりさせています。

 それでもブラジルでは、発想の巧みさ、言い換えれば閃きと美しいプレイが他国よりも尊重され、ファンは惜しみな
い拍手を贈ります。

 グレミオ在籍時ロナウジーニョがドゥンガを「こけ」にしたプレイで、ブラジル全土から注目された時がありました。

 それはドゥンガがグレミオの宿敵インテルナシオナルの選手だったこともありますが、ロナウジーニョのイマジネー
ションが

 「ダービー」

 という概念を覆した瞬間でもあったのです。

 ですからネイマールが監督の要求とは異なるプレイを見せ、お互いが険悪な形になればクラブにも監督にも良い影響
を与えません。

 ロナウジーニョもパリでは指揮官フェルナンデスとの折り合いが悪く、その名声を高めたのはスペインに移籍してか
らでした。

 ネイマールには恐らく

 「稀代の戦術家」

 と呼ばれる人物よりも、彼の閃きを面白いと感じてくれる指揮官の方が肌に合っていると思います。

 ですからバルセロナの名前が挙がるのは当然ですし、バイエルン同様有力な移籍先であることは間違いないでしょう
が、バルサからすればクラブの英雄を敵に回す怖さを既に痛感しているかもしれません。
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キャプテン翼から読む80年代のサッカー

2013-02-17 22:38:46 | 日記
 今から振り返りますと、キャプテン翼で描かれた国際ジュニアユース選手権に登場する各国のエース達は、現実の世界
で活躍した母国の選手たちをモデルにしていることがわかります。

 ラモン・ビクトリーノはエンツォ・フランチェスコリ
 ファン・ディアスはディエゴ・マラドーナ
 カール・ハインツ・シュナイダーはカール・ハインツ・ルンメニゲ
 エル・シド・ピエールはミッシェル・プラティニ

 という形です。

 もしかしますと高橋先生は翼の中に木村和司のような、当時の日本代表の姿を投影させたのかもしれませんが、ペレの
ような豊かな発想を持ってほしいと主人公の設定をしたと考えられます。

 ちなみに脇役も同様ですね。

 ルイ・ナポレオンはドミニク・ロシュトー、パスカルはホルヘ・バルダーノをモデルにしているはずです。

 高橋先生は野球好きでファイターズが贔屓球団です。

 日本の野球はテレビで放送されるのが当たり前だった1980年代、日本と海外を問わずサッカーの映像を入手すること
は今よりもずっと大変だったはずです。

 ですから

 「スカイラブ・ハリケーン」
 「ツイン・シュート」

 のような奇想天外なシュートが劇中に登場しても、僕たちは心底楽しむことができました。

 映像が発達した今ならば、

 「いくら漫画とは言え、こんなことメッシにだって出来ないよ!」

 と否定してしまうでしょうが、当時は現実のサッカーと漫画の内容を比較、検討することすらできない時代でした。

 その不便さが、ある意味でキャプテン翼のシュートと技術を際立たせていたことは間違いなく、同時に当時の最高峰
がブンデスリーガであることもわかります。

 翼が「あねご」「マネージャー」「早苗ちゃん」と、愛する女性を添い遂げる形になった点も、古くからのファンが
親しめる要因と言えます。
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香川とシャヒン、使うか使われるか

2013-02-17 01:23:41 | 日記
 香川真司とヌリ・シャヒン。

 ドルトムントでファンと仲間、そしてクロップ監督のいずれからも暖かい声を欠けられた二人ですが、移籍後は周囲も
自身も思うような歩みを見せていません。

 それはやはり、クラブの主軸という存在から

 「先発11人の中のひとり」

 という役割の変化が大きいのでしょう。

 主軸ということは仲間に試合中声をかけなくとも、彼らが賀川、もしくはシャヒンにボールを集めることを意味します
が、単なる手駒になってしまってはそうもいきません。

 シャヒンはレアルでは故障における体調不良、リバプールでは本来のセントラル・ミッドフィルダーではなくインサイ
ド・ハーフでの起用でしたから、内心

 「こんなはずではなかったのに」

 と唱えていたことでしょう。

 香川も故障という側面がありましたが、エディン・アザルとマタ、そしてシルバの例を参考にしてはどうでしょうか。

 彼らベルギー代表とスペイン代表は当然母語は英語ではありません。

 アザルは英語が達者かもしれませんが、マタとシルバはプレミア移籍を契機に英語の習得をする形になったはずです。

 しかし両名は堂々と主軸として活躍していますし、各国代表が揃うことで知られるチェルシー、シティでも指揮官から
大変重宝されています。

 それは練習の段階から仲間に要求を出しているのでしょうが、逆に仲間からの要求にも応じている、つまりクラブの中
で確実に

 「ギブ・アンド・テイク」

 が成立していると思われます。

 今の段階ではユナイテッドにとって香川はある種のぜいたく品ですが、香川が周囲との呼吸があえばファン・ペルシだ
けでなくルーニーと後方のキャリックやアンデルソンにも好影響があるはずです。

 シーズンも半ばを過ぎ、香川に集まる視線はよりくなります。
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