昨日夕方のニュースで
福岡の警固公園というところで
青少年の深夜徘徊の実態を取材した特集が放送されていました。
取材班が声をかけた子どもたちの年齢は13才から16才くらい。
同じ学校というわけではなく、多くがLineなどで
知り合ってグループになったと話します。
「土曜日はたいてい朝帰り」
「知らない人とSNSで話して、何人も会ったことがある」
取材している人が「恐くないの?」と聞くと
「ああ、ちょっと恐いけど、まあ大丈夫かな」と、そんな感じでした。
先日あれだけ大きな事件があり、連日放送されたにも関わらず
当人たちにも、おそらくは保護者にも
そういう危機感はないようで、それが自分たちの身にも
起きるかもしれないと想像する能力が完全に欠如しています。
ボランティアで彼らに声かけをされている方は
「怒ったりはしません。家庭に居場所がないといった
理由をかかえている子どももいるから」と話されていました。
現代のように、どんな危ない事件に巻き込まれないとも限らない
物騒な時代に、こうして夜間俳諧をする中学生や高校生
そして彼らの家庭環境に大きな問題があるのは事実です。
けれど私が「やっぱり」と思ったのは
インタビューに答えた子の一人が
「クスリ買ってくれんと言われたことがある」と答えたことでした。
薬物の問題は、脱法ドラッグが絡んだ事件が起きるたびに
報道されていますが、まだまだそれが自分たちのすぐ身近にある
とんでもない危険だと感じておられる方はとても少ないように思います。
なにしろ自分たちの生活圏に、山ほどとばく場があって
それによってギャンブル依存症という、とても難しい病気の患者が
すでに600万人にもなっているという現実さえ
みんなに理解されているとはとても言えない状況なのですから。
そうこうしている内に、若年層のネット依存、スマホ依存の問題が
急速に広がり、現在子どもさんのスマホ依存に悩んでおられる
保護者の方も、かなりの数になっています。
薬物の問題も、まったく同じです。
「自分たちのことではない」と思っている内に
あっという間に身近な問題になります。
何度も書いていますが、最近の薬物は
ちょっと見には、危険な薬物とは思えないようなものがたくさんあります。
女性であれば「簡単にやせることができる」
あるいは「疲れが取れる」「頭がすっきりして能率が上がる」
そういう誘い文句で、あたかもサプリかなにかでもあるようなものが
しかも、それほど高額でもなく
青少年でも手にいれられなくはない状態で流通していく可能性があります。
私は、こうした薬物のルートで一番可能性が大きいのは
現在子どもにも普及している携帯やスマホだと思っていましたが
昨日の放送を見ていて、友人からというのも出てくると感じました。
親や先生が把握できない子ども同士の世界。
おとといも高校生が大麻所持の容疑で逮捕されましたが
この数か月薬物に高校生が絡む事件はすでにぽつぽつと報道されています。
日本人は「寝た子を起こさない」的な考え方が主流で
「変なことを言って、反対に興味を持たれたら困る」と考えられる
親御さんが多いかもしれませんが
薬物は、数ある依存症の中でも、最も回復が困難です。
たった一回の使用で依存症になり
回復するには、家族とも離れて回復施設に入り
薬物を使用せずに生きていく日々を続けていくことになります。
とにかく興味本位や面白半分といった軽い気持ちで
得体がしれないもの、正体が分からないものに
手を出さないことを、大人は子どもたちに伝えていく使命があると思います。
少し前のブログで
12才以上のアメリカ人の、約2260万人が違法薬物を使用した
ことがあるという調査結果を書きましたが
一番多いのは大麻で、最近の国内の事件もほとんどが大麻です。
厄介なことに大麻は依存性がない、煙草と一緒といった認識が一般的で
ネットでも「危険ではない」という意見が多いです、
医療用として使われている大麻もあって
現在のところ大麻自体を危険とする科学的な根拠はありません。
ですから大麻の危険は、そのもの自体よりも
それを売っている人間たちと関わりを持つこと
彼らにそういうものに興味があると知られることのほうだと思います。
ネットとか友人が仲介すれば売人が誰なのかも分かりません。
テクノロジーの進化が、あらゆる危険を
とてもあいまいで実態の分からないものにしていることは
あの手この手で被害者を増やし続ける各種の詐欺事件を
思い浮かべていただければ理解できるのではないかと思います。
犯人は容易なことでは分かりません。
最初は大麻でも、それはじきに違法薬物に変わっていきます。
こういうものを売っている人間たちにしたら
依存症にしてなんぼの世界です。
ギャンブルと同じで、生涯貢がせるカモにもできるし
クスリや報酬を餌に、さらに薬物の販売網を広げることもできます。
この人本を読み過ぎて妄想癖が、と思われる方もおられるかもしれませんが
これが私たちを取り巻く現実です。
今の時代「自分たちには関係ない」は絶対にありません。
私は家族がギャンブル依存症になったことで
まさに身を持ってそれを実感しています。
薬物の危険性をなるべく早い時期に
子どもたちに伝え、それとともにネットやスマホのことで
すでに他人事ではなくなってきている依存症の恐ろしさについても
可能な限り子どもたちに伝える努力をしていただけたらと
願って止みません。
福岡の警固公園というところで
青少年の深夜徘徊の実態を取材した特集が放送されていました。
取材班が声をかけた子どもたちの年齢は13才から16才くらい。
同じ学校というわけではなく、多くがLineなどで
知り合ってグループになったと話します。
「土曜日はたいてい朝帰り」
「知らない人とSNSで話して、何人も会ったことがある」
取材している人が「恐くないの?」と聞くと
「ああ、ちょっと恐いけど、まあ大丈夫かな」と、そんな感じでした。
先日あれだけ大きな事件があり、連日放送されたにも関わらず
当人たちにも、おそらくは保護者にも
そういう危機感はないようで、それが自分たちの身にも
起きるかもしれないと想像する能力が完全に欠如しています。
ボランティアで彼らに声かけをされている方は
「怒ったりはしません。家庭に居場所がないといった
理由をかかえている子どももいるから」と話されていました。
現代のように、どんな危ない事件に巻き込まれないとも限らない
物騒な時代に、こうして夜間俳諧をする中学生や高校生
そして彼らの家庭環境に大きな問題があるのは事実です。
けれど私が「やっぱり」と思ったのは
インタビューに答えた子の一人が
「クスリ買ってくれんと言われたことがある」と答えたことでした。
薬物の問題は、脱法ドラッグが絡んだ事件が起きるたびに
報道されていますが、まだまだそれが自分たちのすぐ身近にある
とんでもない危険だと感じておられる方はとても少ないように思います。
なにしろ自分たちの生活圏に、山ほどとばく場があって
それによってギャンブル依存症という、とても難しい病気の患者が
すでに600万人にもなっているという現実さえ
みんなに理解されているとはとても言えない状況なのですから。
そうこうしている内に、若年層のネット依存、スマホ依存の問題が
急速に広がり、現在子どもさんのスマホ依存に悩んでおられる
保護者の方も、かなりの数になっています。
薬物の問題も、まったく同じです。
「自分たちのことではない」と思っている内に
あっという間に身近な問題になります。
何度も書いていますが、最近の薬物は
ちょっと見には、危険な薬物とは思えないようなものがたくさんあります。
女性であれば「簡単にやせることができる」
あるいは「疲れが取れる」「頭がすっきりして能率が上がる」
そういう誘い文句で、あたかもサプリかなにかでもあるようなものが
しかも、それほど高額でもなく
青少年でも手にいれられなくはない状態で流通していく可能性があります。
私は、こうした薬物のルートで一番可能性が大きいのは
現在子どもにも普及している携帯やスマホだと思っていましたが
昨日の放送を見ていて、友人からというのも出てくると感じました。
親や先生が把握できない子ども同士の世界。
おとといも高校生が大麻所持の容疑で逮捕されましたが
この数か月薬物に高校生が絡む事件はすでにぽつぽつと報道されています。
日本人は「寝た子を起こさない」的な考え方が主流で
「変なことを言って、反対に興味を持たれたら困る」と考えられる
親御さんが多いかもしれませんが
薬物は、数ある依存症の中でも、最も回復が困難です。
たった一回の使用で依存症になり
回復するには、家族とも離れて回復施設に入り
薬物を使用せずに生きていく日々を続けていくことになります。
とにかく興味本位や面白半分といった軽い気持ちで
得体がしれないもの、正体が分からないものに
手を出さないことを、大人は子どもたちに伝えていく使命があると思います。
少し前のブログで
12才以上のアメリカ人の、約2260万人が違法薬物を使用した
ことがあるという調査結果を書きましたが
一番多いのは大麻で、最近の国内の事件もほとんどが大麻です。
厄介なことに大麻は依存性がない、煙草と一緒といった認識が一般的で
ネットでも「危険ではない」という意見が多いです、
医療用として使われている大麻もあって
現在のところ大麻自体を危険とする科学的な根拠はありません。
ですから大麻の危険は、そのもの自体よりも
それを売っている人間たちと関わりを持つこと
彼らにそういうものに興味があると知られることのほうだと思います。
ネットとか友人が仲介すれば売人が誰なのかも分かりません。
テクノロジーの進化が、あらゆる危険を
とてもあいまいで実態の分からないものにしていることは
あの手この手で被害者を増やし続ける各種の詐欺事件を
思い浮かべていただければ理解できるのではないかと思います。
犯人は容易なことでは分かりません。
最初は大麻でも、それはじきに違法薬物に変わっていきます。
こういうものを売っている人間たちにしたら
依存症にしてなんぼの世界です。
ギャンブルと同じで、生涯貢がせるカモにもできるし
クスリや報酬を餌に、さらに薬物の販売網を広げることもできます。
この人本を読み過ぎて妄想癖が、と思われる方もおられるかもしれませんが
これが私たちを取り巻く現実です。
今の時代「自分たちには関係ない」は絶対にありません。
私は家族がギャンブル依存症になったことで
まさに身を持ってそれを実感しています。
薬物の危険性をなるべく早い時期に
子どもたちに伝え、それとともにネットやスマホのことで
すでに他人事ではなくなってきている依存症の恐ろしさについても
可能な限り子どもたちに伝える努力をしていただけたらと
願って止みません。
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