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癌と生きる 依存症と生きる

命がある限り希望を持つということ

人間なんてやめてしまえ

2015-05-28 14:51:28 | ギャンブル依存症
ギャンブル依存症の問題で
現在超人的な活動をされている「ギャンブル依存症を考える会」代表の
田中紀子さんのブログ「in a family way」は、勉強のためにも
毎回読ませていただいています。

その田中さんのブログの昨日の記事「報道の在り方」では
認知症予防の福祉用のパチンコ台の問題
特にその報道の仕方が、厳しい論調で取り上げられていました。

そのニュースは、私もネットで見ていて
本当にまああの手この手というか、何というか
言葉も出てこないというのが正直な気持ちでした。

ただ私は、震災と原発事故があって
政治とか経済とか、そのあたりには完全に
見切りをつけました。
今日もFIFAの委員たちの巨額の収賄が
ニュースになっていますが
世界という単位でも、日本の中の話でも
どうすることもできないことが山のようにあります。

たとえばパチンコのCMでは、パチンコ台の映像を映すのは
規制されているのかも知れませんが
パチンコのCM自体がほとんど流れなかったケーブルTVに
最近パチンコ専用みたいなチャンネルが増えましたし
これも最近できたVシネマらしきチャンネルでも
パチスロを無理くりドラマにしたみたいな
得体の知れないドラマを流しています。
もちろんパチスロの台の映像も音もばんばん出ます。
CM1本撮るのにも結構お金がかかることを考えたら
チャンネル丸ごとなんて、どれだけのお金が投入されているのか
想像もつきませんが、要はそれに見合うだけの
見返りはあるということなのでしょう。

他にもネットを開けば、パチスロの広告
ネットで買える公営ギャンブル、さらにはオンラインカジノと
目立たないところで、うぞうぞと増殖しているのは
私の胸に巣食ったがん細胞と同じで、手のつけようがありません。
前にも書きましたが、私は過去のトラウマがあるので
ドラマなどで、ギャンブル依存症の話が出ても
間違いなくパチンコ屋のシーンや台の映像があるので、絶対に観ません。
ダンナのフラッシュバックを恐れる気持ちも、ものすごく強いです。

現実に、ギャンブル依存症本人の人の話では
映像とかチラシとか見て「行きたくなる」という人も多いですし
何より依存症から回復するためには
酒であれ、ギャンブルであれ、薬物であれ
依存する対象と完全に縁を切ることが大前提なわけです。

けれど、ギャンブルとかお酒に関しては
喫煙ほどにも問題視されていません。
ニコチン依存症を啓発するCMはしばしば見かけますが
お酒や、ましてギャンブルの依存症はスルーされているのは何故?
そこへ持ってきて「パチンコで認知症予防」なんていう
あり得ない話が公然と出てきたりします。
ダンナは介護の仕事をしているのですが
例えば職場に「認知症を予防できる」なんていう名目で
パチンコやスロットの台が設置される状況を想像するだけでも
もうこれ以上ないくらい絶望的な気分になります。

田中さんも書かれていましたが、判断力の鈍っている
高齢者のギャンブル依存症の問題は
家族や、回復を援助する支援者にとって深刻な問題になっています。
とにかく一人でも、二人でも、ギャンブル依存症者を回復につなげるための
最前線で、大変な苦労をされている方たちの努力も
これではまるで、ざるで水を汲むようなものです。
私は、超マイナー思考ですから、本当にもうどうしようもないなと思います。
これらの背景にあるのは、庶民の想像をはるかに超える
根深くそして恐ろしい世界らしく、戦うことなんて絶対にできません。
映画の「アウトレイジ」なんて、現実と比べれば童話みたいなものです。

善良な庶民にできることはただ一つ、自衛だけです。
危ないものには絶対に近づかない、関わらない
たとえ貧しくても地道に真面目に毎日を生きれば
いくらかは危険を回避することができます。

ただ何回も書いていますが、IT機器(PCやスマホやタブレット)は
これからの時代、縁を切るというわけにいかないのです。
ですからネット依存の問題は、これまでとは違う対処をしていかなければなりません。
そういう意味で、新しい、そして難しい局面に入ってきています。

話は全然違いますが、去年「猿の惑星」とともにはまった
エビエイリアンの出てくる「第九地区」の監督さん
ニール・ブロムガンプの新作「チャッピー」を観てきました。
詳しくはまた改めて書きますが
人類初のAI(人工知能)を搭載したロボットチャッピーのお話。

配給元は、集客を増やすために、本来R-18指定されたのを
勝手に、ゴア(残虐)描写をカットして
無理やりR-12指定にし、論議をかもした曰くつきの作品です。
最初は5歳児程度の知能だったチャッピーが
様々な困難を経験してどんどん成長していく映画ですが
それほど無理をして青少年に見せる映画ではありません。

ただ「子どもの成長」という問題について
極めて逆説的で、極端で、過激ではありますが
はっきりした主張を持った映画ではありますから
子育てに悩んでいる親御さんは、観ておかれるのもいいかもしれません。
ただし観られたあとに、どういう感想を持たれるかは保証しません。

「かわいそうなチャッピーはお星さまになりました」というんでも
「色んなことがあったけど、パパとママと幸せに暮らしました」
というんでもありません。
一言で言えば「人間なんてやめてしまえ」
と、そういう映画です。これは「第九地区」もまさにそうでしたし
だからこそ、どんぴしゃで私のツボだったわけです。
上映前の予告編は、スヌーピーやら何やら
「これはお子様向けのいい映画ですよ~」的な空気を
作り出そう感が満載で、すごく気持ちが悪かったですけど。
「そんなんは、アナ雪でやっとけ」って感じです。



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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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ありがとうございます (りこ)
2015-05-29 13:01:25
りょうさん、取り上げて頂きありがとうございます!りょうさんに取り上げて頂き、嬉しいです。
私は、りょうさんのように達観されていた方が、よっぽど大人の対応だと思ってます~。言っても変わらないですもんね~。
どうも、かみつき亀の修正がなかなか改善されず・・・無力ですね(笑)
「パチンコで認知症予防」そんなキャッチーなコピーをつけるって、そりゃあないでしょうよ~って、熱くなりました。業界がすぐ反応するのにもビックリですね~。りょうさん、またお会いしましょう!
返信する
ありがとうございます! (りょう)
2015-05-29 20:36:46
りこさん、お久しぶりです!本当にお忙しいのに、読んでいただいて、コメントまでありがとうございます!

達観なんてとんでもない。相変わらず引きこもって、らちもないことを、書き連ねているだけという感じで。あげくの果てが「人間なんてやめてしまえ」ですから。まさかりこさんが読まれているとは夢にも思わなかったもので(冷汗)こんなことなら、もう少しもっともらしいことを書けばよかったwww

りこさんの実行力、行動力、底抜けのポジティブさは、本当にたくさんの方に力と希望を与えていると思います。いつも心から応援しています。私が援護したら、逆効果になりそうな気もしますが、ここまできたら自分らしく THEマイナー思考で生き通そうとと思いますので、笑って許してくださいませ。

福岡においでになる時は、絶対また会いに行きます!
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