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癌と生きる 依存症と生きる

命がある限り希望を持つということ

ジャパンマック福岡3周年記念セミナー行きました

2016-11-18 13:22:08 | 依存症
ずいぶんご無沙汰をしたので
この前の日曜日に「ジャパンマック開設3周年記念セミナー」に行ってきました。
ただしあまりハードスケジュールを強行するのはさすがに不安なので
お昼休みをはさんでの午後の部のお話を聞いてきました。

受付に「クラフト学習会」の講師をされた先生がおられて
「お久しぶりです」と声をかけてくださり
クラフトでご一緒した方ともお話しできました。

午後の部の最初は「ゆうきあきな心のクリニック」の結城先生のお話。
依存症だけに限定するのではなく
最近あらゆる年代に共通し、さまざまな心の問題を引き起こす原因となる
「生き辛さ」とどう向き合うか
どうすれば生きていきやすくなるかということを
医療者の視点から、わかりやすくお話していただきました。

その後現在マックを利用している方の家族のお話や
東京のみのわマックの職員さん(ご自身がアルコール依存症からの回復者)のお話があり
最後に利用者さん全員によるコーラス。
選曲はブルーハーツの「終わらない歌」とボウイの「only you」
最初の曲はたぶんGReeeenだと思うんですけど
私の管轄外なので分かりませんでした(笑)

施設長さんも言われてましたが、利用者さんがかなり増えて
現在50名近い方がプログラムによる回復に取り組んでおられるということで
全員が前に出てのコーラスは壮観でした。
それでも、福岡市の人口だけを考えても
潜在的に何らかの依存の問題を抱えている人や、その家族の数は
おそらくその何十倍というか、下手をすれば何百倍にもなるはずで
その中のたとえお一人でもいいから
「相談できる場所がある」という情報にたどり着いていただきたいと願っています。
セミナーでも「何かご相談がある方は遠慮なく
スタッフに声をかけてください」と呼びかけられていました。

もう一つ、私の長い間の懸案だったのが「ビッグブック」
これは、AAの創始者ビル・Wとドクター・ボブによって書かれた
「アルコホーリクス・アノニマス」の略称というか愛称で
どうすれば回復できるのかが克明に書かれている本です。

12ステップによって依存症から回復しようと努力されている方にとっては
「回復のバイブル」とも言えるような本で
「読んだほうがいいんだろうな」と思いながら、今まで未読でした。

それでセミナーが終わったあとで、会場の書籍販売のコーナーで
「あの~、ビッグブックのことを分かりやすく書かれた本はありませんか」と聞いて
「プログラムフォーユー」という本を買ってきました。
が、が、が、序文に「ビッグブックを入手し、240ページまで
注意深く読むことが必要不可欠である」と書かれていて
いきなり「ズルは駄目です!」と怒られた気分でした。
「そもそも興味本位でダイジェスト版で済ませるというその根性が」と
天国のビルさんとボブさんに、小一時間説教をされそうです。

けれど「依存症」とひと口に言っても
AAやGA,NA,あるいは家族のためのギヤマノンや抗酒会のような自助グループ
精神科や心療内科、セラピーやカウンセリングのような医療と
様々なアプローチがある中で
そこで用いられている用語のひとつひとつにしても説明も
簡単には理解できないことのほうが圧倒的に多いのです。
結城先生のお話の中にも、最近耳にする「マインドフルネス」という言葉が出て
来ましたが、ぱっと聞いただけではやはりよく分かりません。

日本は依存症治療では、欧米よりは半世紀以上遅れていて
まだ鎖国していた江戸時代くらいと、ほとんど変わりありません。
おまけに未だにこの鎖国のような状態が続いています。
ですから依存症について勉強し始めて、かれこれ8年近くなりますが
まだまだ知らないことが山のようにあって、まったく手探りの状態なのです。

なので、たとえダイジェストにしろ、さわりだけにしろ
「知らないよりは知っていたほうがいい」という
広く浅く的なな私のやり方について
ビルさんとボブさんには、あまり怒らず
温かく見守っていただきたいなと思っています。


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