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命がある限り希望を持つということ

ネット依存を「新生活習慣病」ととらえて対策を考える

2016-03-07 16:22:18 | ネット依存症
今日、このブログでリンクをしている
エンジェルアイズのサイト内の「Can You Save?」というブログで
大変興味深い記事を見かけたので、少し長いですが引用させていただきます。

以下引用です。


<先日地方でお話をさせていただいた際に「オンラインゲーム依存」と
「その他のネット依存」は違うとお話しました。
 その時はうまく説明が出来なかったのですが、「オンラインゲーム依存」は
dsm-5で「オンラインゲーム障害」としてその強い依存が認められています。

 その他の依存(コンテンツ・つながり・情報)については現在のように
「長時間のネット利用」が「常態化」している現状では「依存」と呼ぶことが
多少違和感を感じるためオンラインゲーム依存とは分けた方がいいと思うのです。

 コンテンツ依存やつながり依存も、長時間の利用によって心身の健康被害や
家庭でのトラブルなど様々な問題はありますが、少し表現も考えていきたい
ところです。そんな中子どものネットリスク教育研究会の大谷先生とお話する
機会があり、ネット依存を「新生活習慣病」として3月11日に青森で講演をされる
と聞き、現状にあったネーミングだと感じました。
最近の講座の際には「ネット依存」だけではなく「新生活習慣病」という言葉も
利用しています。

(中略)

一般化しているネットはまり状態を新生活習慣病とすれば、様々な分野からの
取り組みができるかと思います。

 ネットはオンオフの切り替え、「セルフコントロール」できてこそ、人にとって
社会にとって有効なものです。親には、使わないという選択より、上手に使いこな
す子どもになってもらうために、ネットを使う前の体験の引き出しづくりや、人間
関係をしっかりと築ける力と、与える時期の見極めなどの考えながら準備をしてほしいです>

引用ここまで

弘前大学教育学部の大谷良光先生という方が「オンラインゲーム依存」以外の
ネットやスマホの依存を「新生活習慣病」という視点で考えてはどうかと
提案されているというお話です。

実は私も今までこのブログの中で、ネット依存については
ごく一部を除いて「依存症」という表現を使わないようにしてきました。
それは、いわゆる診断基準がはっきりしないということもありますが
ネットやスマホの場合は、上記のように
ゲーム、コンテンツ、つながり、情報と依存しているものの性質が違うこと、
ゲームでは、課金の問題が生じれば、ギャンブル依存症の要素が加わること
従来の依存症の治療の基本である「依存対象と縁を切る」という方法が困難なこと
などから、今の段階で「ネット依存症」という言葉を多用するのを控えていました。

何よりも、欧米に比べて「依存症」についての認識や情報や理解が
まったく普及していない日本で
「ネット依存症」という言葉だけがひとり歩きをすると
今子どもさんたちの、ネットやスマホの問題で悩んでいる親御さんたちに
過剰な不安や反応が起きて、事態をより悪い方向へ向かわせるのではないか
という心配もありました。

そんな中で見つけた今回の記事。
今や子どもたちだけでなく、多くの世代で常態化している
「長時間のネット利用によって生じてくる様々な問題」を
「新生活習慣病」という視点でとらえ
特にそれによって出てくる体の不調
(視力の低下や眼科的な病気、睡眠や運動の不足
集中力の低下、姿勢の問題や、それに伴って起きる体の異常)
を防ぐための具体的で有効な方法を考えていくというのは
画期的なのではないかと思います。

「依存症」というアプローチでは
いったい何十年経ったら有効な対策が出てくるのか、こないのか
まったく見当がつきません。
それは薬物やギャンブル依存症の現状を見ても明らかです。
昨日も桑田さんがゲストのスポーツニュースの中で
キャスターの方が、清原選手の話題で「アメリカでは選手の回りに
選手のメンタルや家族の問題、薬物の問題に関するアドバイザーがいて
問題が起きれば、専門の治療期間につなげる」と言われたのを
もう一人の女性のキャスターが「もちろんそれも大事ですが」と
すぐさま話題を変えたのに、私がブチぎれました。
「いや、そこやろう。そこが一番大事なとこやろう。
その話を広げろよ。このクソ女」(失礼しました。でもキレたらこんな感じです。
ただし家族にこういう言いかたをしたことはありません)

ですから、ぜひこの「ネット依存、スマホ依存」を「新生活習慣病」という
観点でとらえて、早急に具体的な対策を立てるという考え方を
なるべくたくさんの方にシェアして、支持していただきたいと心から思います。

ただ、今私が患っている、治癒の可能性がないがんの治療方法もそうですが
依存や依存症の治療、回復についても
100%正解という方法はなく、すべての人に対して有効という方法もありません。
まずはできそうなことからチャレンジしていく
そのための選択肢は、どういうスタイルであれ
一つでも多いほうがよいのです。

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