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癌と生きる 依存症と生きる

命がある限り希望を持つということ

CT検査とこれからの治療

2014-11-23 10:26:15 | 癌のこと
先週の水曜日は、2回目のCT検査でした。
結果は、左胸の患部の腫瘍が若干の増大で、肝臓も同じく若干の増大。
肝臓のCTは、最初の時もそうでしたが
画像を見ても正直なところよく分かりません。

患部の増大については、アリミデックスを飲みだしてから
生傷状態だったところがかさぶたになって出血もほぼ止まった時点までが
縮小だったようで、今はかさぶたの上にできた新しいしこりが
またところどころぶにゅぶにゅになって
夕方とか夜中に若干の出血や滲出液があるという
以前と同じ状態が繰り返されているので
診断と自覚症状はおおむねリンクしていると思います。

ただ説明後にいきなり「今のお薬が効かなくなっているので
注射の形のホルモン剤に変更しましょう」と言われましたが
そのお薬フェソロデックスは、恐ろしく価格が高い。
ただし抗ガン剤よりは安いので、高額医療費にはたぶん該当しません。

経済問題もありますが、この前先生が「抗ガン剤は?」と言われたのも
引っかかっていて、まあなんだかんだと今回もごねて
取りあえず年明けまでは今のお薬を処方してもらって帰ってきました。

家に帰ってからそのお薬についてざっと調べたら
昨年認可された新しいホルモン剤のようでした。
何よりやはり大きな病院での癌治療のゴールは
抗ガン剤なのだろうということを考えると
そろそろ今の病院とお別れする潮時なのかなとも思います。

私のような末期のガンで、そうした新しい薬や抗ガン剤を使う目的は
「症状の緩和」と「QOL(生活の質)の向上」ということですが
今のところ患部以外は、緩和しなければいけないような症状もないし
毎日の生活も、病気になる前とまったく同じです。

病気になる前というか、最初の症状は去年の春先からでしたが
左胸にいきなりボンとできたゆで卵を半分に切ったようなおできが
まさかガンだとは夢にも思わず、それから一年近くは
ガテン系の仕事してたわけで、実は発病がいつなのかは全然分かりません。
ですから病気になる前というよりも、告知をされる前というのが正確かな。
どちらにせよ治ることはないわけですから、それならば
今のこの平穏な生活を一日でも長く続けていきたいというのが切実な思いです。

若い頃というか、子どもの頃から
まあ、なんだかんだと散々すったもんだあった59年の人生で
ダンナの借金の問題を片付け、子どもたちをなんとか独立させてからの
ここ3年ほどが、私の人生の中では唯一平穏に過ごせた時間でした。

残りの人生で片付けなければいけない大きな課題だった
車の買い替えと、家賃の安い家への引っ越しは
本来なら、私が働き続けていなければ絶対実現できないはずでしたが
奇しくもガンになったおかげで、給付金をもらうことができて
どちらも春先から今までですんなりと実現しました。
今は好きな本を読み、映画を観て、たまにモノ書きしてと
とても穏やかで、充実した日々を過ごしています。

こんなに幸せでいいのかなと罪悪感を感じるくらい幸せです。
神様からのごほうびというより、さすがに神様も
私にちょっと悪いことをしたと反省して
最後に罪滅ぼししてくれているのかなとも思います。
またまたそんな罰当たりなことを言うから
ガンになったりするんだと怒られそうですが。

アリミデックス自体は、術後のホルモン剤治療としては
再発がなければ5年間飲み続けられるようなお薬なので
なんとか一年くらいはいけるかなと思いましたが甘かったです。

経済的な面や、私のメンタルな部分の安定という意味では
いわゆるプラセボ(偽薬)のつもりで
もうしばらく今のお薬を投与していただけるのがベターなのですが
まさかそんなことをお願いするわけにもいきません。

やはり大きな病院で治療を受けるということは
どういう選択をしたとしても
最新の治療方法の治験の対象でもあるということを受け入れざるを得ないし
「あれも、これもやりません」なら
治療することは諦めて、緩和ケアとかホスピスでということです。

どちらにしても治癒はないことが前提だからこそ
ここまで「ホルモン剤で」というわがままを聞いていただけたわけで
むしろラッキーだったのだと思います。
取りあえず年明けまではお薬がもらえたので
これからどうするかということは
もうしばらくゆっくり考えてみようと思っています。

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