昨日厚労省の調査をもとにした「危険ドラッグ若者に急拡大」のニュースが出ました。
それによると、薬物を一度でも使ったことがあると答えた人は
▽シンナー1.9%
▽大麻1.1%
▽覚醒剤0.5%
▽危険ドラッグ0.4%で
これを基に全国の15~64歳の使用者を推計すると
▽シンナー約183万人
▽大麻約107万人
▽覚醒剤約52万人
▽危険ドラッグ約40万人--となる。
使用者の平均年齢は
▽シンナー43.8歳
▽大麻40.7歳
▽覚醒剤40.1歳--に対し、
危険ドラッグは33.8歳と最も若かった。。
調査対象者の約4割は、危険ドラッグを一度使っただけで呼吸困難に陥ったり
意識を失ったりする恐れがあることを知らず、他の薬物より危険性の認識が低かった
となっています。とにかく推定にせよ覚せい剤と危険ドラッグの使用経験者が
すでに100万人にせまる数字というのは、かなり深刻な状況です。
アメリカの犯罪ドラマを見ていると、登場人物の8割くらいが
ドラッグ経験者であったり、中毒者であったりして
社会へのドラッグの浸透ぶりに背筋が寒くなりますが
決して他人事ではありません。
先日ニューハンプシャー州では二日間で30人を超す中毒者が出て
非常事態宣言が出される事態にまでなっています。
「パーソンオブインタレスト」というドラマでは
ロシアの秘密組織が、輸入した工業用の化学薬品をドラッグにして売る話があって
それに手を貸すのがニューヨーク市警の悪徳警官の組織HRというあたりまで
描いているのは、さすがアメリカだと変なところで感心してしまいました。
自分がガンになって少し詳しくなりましたが、普通薬を作る場合には
動物実験をして、慎重に臨床試験をし、十分に安全性を確認してからでないと
販売できない仕組みになっていますが
しかし最近流通しているドラッグの場合は
覚せい剤に似た作用などを起こすものであれば
工業用であろうが何だろうがおかまいなしで
たいして設備もない隠れた場所で、ほとんど何の知識もない人間が
適当に調合して作っているという、毒物以外の何物でもありません。
ですから、使った人間が一発アウトで死亡したり
生涯寝たきりの重い障害が残ったり
誰かを殺したり傷つけたりという、どんなことでもおこりうる
とんでもない状況になってきているのだと思います。
こうした危険な毒物が、急速に広がり始めたのは
やはり価格が安いということが大きな理由だと思います。
これまでのドラッグの代表的なもの
覚せい剤、コカイン、ヘロイン、大麻などは
販売される時にはかなり高価なので
継続的に使うとなると、それなりにお金持ちでなければ手を出せませんでした。
ところが危険ドラッグは、従来のドラッグに比べて
何分の一、数千円で手に入るから
極端に言えば中学生でも買うことができるような値段です。
しかも使い方も、かつての「注射器で」といった
おどろおどろしいのでなく、普通の錠剤やお香のような
アブナイ空気を感じさせないものになっています。
さらにこうしたドラックの一番怖いところは
他とは比べ物にならない依存性の強さで
一度やったらほぼ間違いなく薬物依存症になります。
なぜならドラッグの場合は、薬物の科学的な作用で直接かつ即時に
<A10神経付近にドパミンの過剰な充溢を起こし、当該部位の
ドパミン受容体に大量のドパミンが曝露することで覚醒作用
や快の気分を生じさせる>つまり快感物質ドーパミンが
ドバドバ出るという異常な状態を作り出して、それを体感してしまうと
まさに「一度やったらやめられない」ということになるからです。
つまりドラッグの場合は
一回でもやったら、引き返すことができなくなります。
そしてドラッグを買うお金がなくなると、最悪の場合は
売る側に回らされる可能性もあります。
すでに依存症になっていますから
ドラッグを手に入れるために、薬物欲しさに
他人にドラッグを売るようになります。
こういう図式ができてしまったら
汚染はネズミ算式に拡大していくと思います。
しかも「これは危険ドラッグですよ」などとはもちろん言いません。
「疲れが取れる「元気が出る」「痩せる」などと
あたかも健康食品のような勧め方をされれば
若者だけでなく、サラリーマンでも主婦でも誰でもがだまされてしまいます。
中でも、今の社会の怖さを知らず、好奇心が旺盛な
学生や若者は特に「軽い気持ちで」手を出す可能性が大きいです。
前にネットの問題で、専門家の方がネット教育は
ネットやスマホ(携帯)を使い始める前
できれば小学校低学年のうちからと提言されていましたが
同じようにドラッグの場合も
最低でも中学生になったら、リアルにドラッグの怖さを
理解させる教育が必要なのではないかと切実に感じます。
面白半分にドラッグを使った多くの人の認識が
「覚せい剤よりは安全だと思っていた」というのを見ても
未だ同じように考えている人が多いだろうし
ああいうものは、こわもてのお兄さんが繁華街の暗闇なんかで
こっそり売っているもので
子どもが手を出せるようなものではない
全然別の世界の話などと考えている人も
日本では多いような気がしますが
決してそんな安易な話ではありません。
いまや完全に得体の知れないものに変貌して
しかも規制の届かないネットなど水面下でも流通するようになったドラッグは
一度やっただけで
死ぬかもしれない
一生寝たきりになるかもしれない
精神を完全に破壊するかもしれない
トンデモナク危険な代物なのだということを
特に中、高、大学生などをお持ちの親御さんはしっかり理解していただいて
その危険性を子どもさんにちゃんと理解してもらう機会を
作ってもらえたらと切実に思います。
ギャンブル依存症の例でも分かるように
国が何かしてくれる、自治体や警察がどうにかしてくれるといった
他人まかせでは正直もう無理なのだと思います。
ドラッグの成分を分析して、危険薬物に指定したら
次の週には、もう新しい危険ドラッグが出てきているというような
もぐら叩きのような状態で対応できるレベルはもうとっくに超えています。
ギャンブル依存症にしても、ネット依存症にしても、薬物依存症にしても
自分でできる限りの情報を集めて
できそうな対策はやってみるという、自衛の時代、自衛の社会に
なってきているのではないかと思うのです。
極端な言い方をすれば、種類を問わず
「依存症」というものについての正しい知識、対処法を理解しなければ
「今そこにある危機」を回避できない
そういう世の中になっているのだと思います。
一人でも多くの人が、この問題について真剣に知ろうと
思うようになってくださることを願ってやみません。
それによると、薬物を一度でも使ったことがあると答えた人は
▽シンナー1.9%
▽大麻1.1%
▽覚醒剤0.5%
▽危険ドラッグ0.4%で
これを基に全国の15~64歳の使用者を推計すると
▽シンナー約183万人
▽大麻約107万人
▽覚醒剤約52万人
▽危険ドラッグ約40万人--となる。
使用者の平均年齢は
▽シンナー43.8歳
▽大麻40.7歳
▽覚醒剤40.1歳--に対し、
危険ドラッグは33.8歳と最も若かった。。
調査対象者の約4割は、危険ドラッグを一度使っただけで呼吸困難に陥ったり
意識を失ったりする恐れがあることを知らず、他の薬物より危険性の認識が低かった
となっています。とにかく推定にせよ覚せい剤と危険ドラッグの使用経験者が
すでに100万人にせまる数字というのは、かなり深刻な状況です。
アメリカの犯罪ドラマを見ていると、登場人物の8割くらいが
ドラッグ経験者であったり、中毒者であったりして
社会へのドラッグの浸透ぶりに背筋が寒くなりますが
決して他人事ではありません。
先日ニューハンプシャー州では二日間で30人を超す中毒者が出て
非常事態宣言が出される事態にまでなっています。
「パーソンオブインタレスト」というドラマでは
ロシアの秘密組織が、輸入した工業用の化学薬品をドラッグにして売る話があって
それに手を貸すのがニューヨーク市警の悪徳警官の組織HRというあたりまで
描いているのは、さすがアメリカだと変なところで感心してしまいました。
自分がガンになって少し詳しくなりましたが、普通薬を作る場合には
動物実験をして、慎重に臨床試験をし、十分に安全性を確認してからでないと
販売できない仕組みになっていますが
しかし最近流通しているドラッグの場合は
覚せい剤に似た作用などを起こすものであれば
工業用であろうが何だろうがおかまいなしで
たいして設備もない隠れた場所で、ほとんど何の知識もない人間が
適当に調合して作っているという、毒物以外の何物でもありません。
ですから、使った人間が一発アウトで死亡したり
生涯寝たきりの重い障害が残ったり
誰かを殺したり傷つけたりという、どんなことでもおこりうる
とんでもない状況になってきているのだと思います。
こうした危険な毒物が、急速に広がり始めたのは
やはり価格が安いということが大きな理由だと思います。
これまでのドラッグの代表的なもの
覚せい剤、コカイン、ヘロイン、大麻などは
販売される時にはかなり高価なので
継続的に使うとなると、それなりにお金持ちでなければ手を出せませんでした。
ところが危険ドラッグは、従来のドラッグに比べて
何分の一、数千円で手に入るから
極端に言えば中学生でも買うことができるような値段です。
しかも使い方も、かつての「注射器で」といった
おどろおどろしいのでなく、普通の錠剤やお香のような
アブナイ空気を感じさせないものになっています。
さらにこうしたドラックの一番怖いところは
他とは比べ物にならない依存性の強さで
一度やったらほぼ間違いなく薬物依存症になります。
なぜならドラッグの場合は、薬物の科学的な作用で直接かつ即時に
<A10神経付近にドパミンの過剰な充溢を起こし、当該部位の
ドパミン受容体に大量のドパミンが曝露することで覚醒作用
や快の気分を生じさせる>つまり快感物質ドーパミンが
ドバドバ出るという異常な状態を作り出して、それを体感してしまうと
まさに「一度やったらやめられない」ということになるからです。
つまりドラッグの場合は
一回でもやったら、引き返すことができなくなります。
そしてドラッグを買うお金がなくなると、最悪の場合は
売る側に回らされる可能性もあります。
すでに依存症になっていますから
ドラッグを手に入れるために、薬物欲しさに
他人にドラッグを売るようになります。
こういう図式ができてしまったら
汚染はネズミ算式に拡大していくと思います。
しかも「これは危険ドラッグですよ」などとはもちろん言いません。
「疲れが取れる「元気が出る」「痩せる」などと
あたかも健康食品のような勧め方をされれば
若者だけでなく、サラリーマンでも主婦でも誰でもがだまされてしまいます。
中でも、今の社会の怖さを知らず、好奇心が旺盛な
学生や若者は特に「軽い気持ちで」手を出す可能性が大きいです。
前にネットの問題で、専門家の方がネット教育は
ネットやスマホ(携帯)を使い始める前
できれば小学校低学年のうちからと提言されていましたが
同じようにドラッグの場合も
最低でも中学生になったら、リアルにドラッグの怖さを
理解させる教育が必要なのではないかと切実に感じます。
面白半分にドラッグを使った多くの人の認識が
「覚せい剤よりは安全だと思っていた」というのを見ても
未だ同じように考えている人が多いだろうし
ああいうものは、こわもてのお兄さんが繁華街の暗闇なんかで
こっそり売っているもので
子どもが手を出せるようなものではない
全然別の世界の話などと考えている人も
日本では多いような気がしますが
決してそんな安易な話ではありません。
いまや完全に得体の知れないものに変貌して
しかも規制の届かないネットなど水面下でも流通するようになったドラッグは
一度やっただけで
死ぬかもしれない
一生寝たきりになるかもしれない
精神を完全に破壊するかもしれない
トンデモナク危険な代物なのだということを
特に中、高、大学生などをお持ちの親御さんはしっかり理解していただいて
その危険性を子どもさんにちゃんと理解してもらう機会を
作ってもらえたらと切実に思います。
ギャンブル依存症の例でも分かるように
国が何かしてくれる、自治体や警察がどうにかしてくれるといった
他人まかせでは正直もう無理なのだと思います。
ドラッグの成分を分析して、危険薬物に指定したら
次の週には、もう新しい危険ドラッグが出てきているというような
もぐら叩きのような状態で対応できるレベルはもうとっくに超えています。
ギャンブル依存症にしても、ネット依存症にしても、薬物依存症にしても
自分でできる限りの情報を集めて
できそうな対策はやってみるという、自衛の時代、自衛の社会に
なってきているのではないかと思うのです。
極端な言い方をすれば、種類を問わず
「依存症」というものについての正しい知識、対処法を理解しなければ
「今そこにある危機」を回避できない
そういう世の中になっているのだと思います。
一人でも多くの人が、この問題について真剣に知ろうと
思うようになってくださることを願ってやみません。
ランキングに参加してみました。よろしければクリックをお願いします!