その3 アンダルシア地方 (グラナダ、セビリア、コルドバ、他)
グラナダは、先に記載したので、ここではアンダルシア地方のセビリア、コルドバを中心に歴史
遺産の記事を書きたい。
セビリアは現在人口70万人を擁するスペイン第4の都市である。コロンブスが新大陸探索に出発
したのは、このセビリアの港からであり、大航海時代の新大陸攻略の船団もこの港からであった。
その時代にも、セビリアは既にこの地方の中心都市であった。日本との関わりでは、伊達政宗の派遣
した支倉常長はセビリアに上陸し、スペイン王の仲介を得て、ローマへ向かった。( セビリア港は、海から川を遡ること80kmの地点にある)
セビリアでは、闘牛、フラメンコが盛んだが、元気な船乗り達が闘牛や踊りや酒を楽しんだという
ことも想像される。また、キリスト教の遺産も沢山残っている。カテドラル(大聖堂)はスペインで最大の
面積を有し、尖塔(ヒラルダの塔)は天を突く。これと並ぶアルカサル(王城)も圧巻である。ヒラルダの
塔に登ると街の全景を見渡すことができ、港に停泊する大型客船を見ることができた。
また、夜の街では食事をしながら、フラメンコの見物ができ楽しい一時を味わえた。
途中、白い街ミハスと城塞都市(絶壁に囲まれた)ロンダを観光したので、写真を付加した。
次に、コルドバに向かった。8世紀にイベリア半島に進出したアラブ人は瞬く間に半島をほぼ制圧
し、アラブ人の国(後ウマイア朝)を建て、コルドバを首都として11世紀まで続く。11世紀にイスラム教
のこの国は分裂したが、イスラムの分裂国は15世紀まで半島に残り続ける。コルドバはこのイスラム教
国の中心都市だっただけに、メスキータに見るようなイスラム建築を多数残し、またユダヤ人街に見る
ようなアラブやユダヤとキリスト教文化の融合の様を見せてくれる。
(メスキータとは、スペイン語でモスクのこと。赤白の紅白模様のアーチがアラビア的に感じられる。)
コルドバを流れる大河(グワダルキビル川)は、グラナダを流れる大河と合流し、セビリアを通り、
地中海にそそぐ。
<参考記事> アンダルシア地方 2013.4 (登録 2016.14)
https://blog.goo.ne.jp/ms_blog_trecking120/e/8a4ae80ce921305b5efa6a024d389258
「スペイン-3」へ続く。 https://blog.goo.ne.jp/ms_blog_trecking120/e/9069888d5b2c5079a406ad6c3aa2aef0