~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

やまゆり園の事件と息子の誕生日

2017-07-26 22:06:44 | 日記

今日は息子の誕生日

朝、起きて来た息子が「俺の誕生日とやまゆり園の

事件って同じ日なんだ」と言うので、私は初めて

そのことに気が付きました。

重い事件です。

この事件は、役に立たない人間は存在意味がないと

考える犯人によって、19人の障がい者の方が殺され

27人が重傷を負った事件です。

事件の悲惨さを、1年経っても言葉にすることは

出来ないのですが、私がもう一つ大きなショックを

受けたのは、亡くなった方々の名前が伏せられた

ということなのです。

これは、深い根のある問題だと思います。

社会の中の差別を感じます。

養護学校の文化祭に行った時、展示してある

絵には名前がなく、イニシャルだけが書いて

ありました。

こういう社会を作ってしまっているんだなと

思いましたが、私も障がい者の方の書展を

やるにあたり、全家族に作品にフルネームで

名前を出していいですかと確認を取ったのです。

やまゆり園の問題は、自分の身近ところにも

繋がっているのです。

あの事件から1年経って、何が変わったのか

何が変わらなかったのか…

今、開催している作業所の書展はとても評判がよく

観た人の心に何かインパクトを与えているようです。

字の認識がなくても、素直な屈託のない筆が

観る者の心をとらえて離さないようです。

今日は障がい者の人と地域のラジオ番組に出て

書展の紹介と書のお話をさせてもらいました。

夕方からは、神奈川新聞の方の取材を受けました。

私の働いている作業所は、障がいが重い方が

多いので、創作活動は出来ないと思っていましたが

筆を持った時のみんなの意欲が凄いので、

これは作品が書けるかもと、思ったのです。

でも、まさか書展まで出来るなんて、思っても

みませんでした。

今回の書展を通して、社会が変わるのを

待っているのでなく、障がい者の人が地域に

出て行くことによって、周りが変わって行くと

いうようになったらいいな~と、思いました。

知らないうちに差別を生み出している

そういう社会に今、私たちは生きているん

ですね。

息子の誕生日と同じ日に起こった

やまゆり園の事件を、私は忘れない…




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする