~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

「漂流ポスト」

2017-07-11 22:47:18 | 日記

今日、ニュース番組で初めて「漂流ポスト」と

いうものを知りました。

陸前高田のカフェ「森の小舎」のオーナーが

震災で大切な方を亡くした人が、その人に宛てて

書いた手紙を預かる取り組みされています。

それが「漂流ポスト」

オーナーの赤川さんは「文字を書いているときは

ほっとする力が出る」と言われていました。

東日本大震災の後、がんばろう日本!や絆という

言葉が合言葉のように日本中を走り、

少しでも早く被災地の方が立ち上がることが

出来るようにと思っていたと思います。

でも、深い深い悲しみは、苦しくて仕方がない

けれど、しっかり向き合わないと、本当に

立ち上がることは出来ないと思うのです。

あの時、私たちは被災地の人たちに悲しみに

沈むことより、復興・復興と言って一歩を

踏み出すことが希望に繋がると思い

それを良きこととして望んでいたのかもしれません

赤川さんは、心をひらけた方はほんの一握りだと

言っていました。

最愛の夫を津波で失い、漂流ポストに夫への

手紙を送ることによって、やっとその死が

受け入れられ、6年経って死亡届を出すことが

出来た方がいました。

悲しみは、頑張りで乗り越えられるものでは

ないのです。

しっかり悲しみと向き合うことしかないのです。

赤川さんは、聴いて差し上げることしか出来ないと

言われていました。

答えはみんな自分の中に持っているのですから

それで十分なんですよね。

  「漂流ポスト」



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