~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

黄色い蝶々が

2014-10-26 14:07:42 | 日記

何と静かな穏やかな日でしょう

明日は息子の命日です。

あの子は、こんないい季節に旅立ったんだなーと…

秋は悲しい季節ではなかったんですね。

玄関先でパンジーを植えていたら、「おばさん」と

声を掛けられ、振り向くと息子の同級生が

「やまちゃんの命日は明日だけれど、仕事があるから

今日来ちゃった」と、毎年かかさず来てくれている

二人でした。

「1年に1回しか来なくて、ごめんね」

「こんなに経っても来てくれるんだもの、

もういいのに…」

「来るよ!当たり前じゃん」

こんな会話の後で、何気なく「いくつになったの」と

聞くと、「27歳だよ、もうおじさんだよ」と…

亡くなった子どもに歳を重ねることはしていないので

彼らの年齢を聞いて、今さらながら驚きました。

創は早生まれだから、26歳か…と過ぎ去った

年月に言葉を失う私でした。

中学生だった彼の前で泣いてしまった時

「オレ、母ちゃん二人いると思うからさ」と言って

くれたり、高校卒業式の日に来てくれて、

「オレの卒業証書、やまちゃんのお母さんに

あげる」と言ってくれたり…

私を支えようとしてくれる気持ちが痛いほど

伝わってきました。

創は友達の多い子だったので、成人式の後も

寄ってくれたり、息子がいなくても節目節目の

喜びのおしょうばんをさせてもらっていました。

「嫁さんで来たら、連れてきます!」と言って

帰っていく彼らを見送ったあと直ぐに、

黄色い蝶々がぴらぴらと飛んできたのです。

あ~創だ!

あの子も喜んでいるのね。と思った途端に涙が

溢れてしまいました。

涙の向こうで、見上げた空は

どこまでも高く澄み切っていました。

コメント (2)
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