●宇宙探査●月と火星を第2の地球に!―SPE―         科学技術研究者   勝 未来

                 ~各国は月と火星の探査計画を着々と実行に移している~   

●宇宙探査●神戸大学、金星探査機「あかつき」の観測で金星の雲の中に巨大な筋状構造を発見し数値シミュレーションによる再現によるメカニズム解明にも成功

2019-01-19 16:52:47 | 人工衛星

 神戸大学大学院理学研究科の樫村博基助教ら研究グループは、日本の金星探査機「あかつき」による観測で、金星を覆う雲のなかに巨大な筋状構造を発見した。さらに、大規模な数値シミュレーションにより、この筋状構造のメカニズムを解き明かした。

 金星探査機「あかつき」の赤外線カメラ(IR2)による観測画像を解析し、金星の分厚い雲の中に巨大な筋状構造を発見しした。

 スーパーコンピュータ「地球シミュレータ」を駆使した数値シミュレーションにより、この巨大な筋状構造を再現することに成功し、その形成メカニズムを解明した。

 この筋状構造は、地球の温帯低気圧や移動性高気圧、ジェット気流をもたらす大気現象「傾圧不安定」が、金星を覆う雲の中でも発生していることを示すものだと判明した。

 同研究は、日本の「あかつき」による金星探査と「地球シミュレータ」による大規模シミュレーションの連携による世界初の成果であり、金星気象学が新たな段階に達したことを示した。

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