京都大学などが同大岡山天文台に建設を進めてきた、東アジア最大の光学赤外線望遠鏡「せいめい」が完成し、近く本格観測を開始する。
主鏡は、口径3.8メートルあり、18枚のガラスセラミックス製の鏡を組み合わせた国内初の分割鏡方式になっている。京都大学自ら設計や組み立てを手がけ、総事業費は約15億円と同規模の望遠鏡の半分以下に抑えた。
また、せいめい望遠鏡は1分で焦点を合わせることが出来るため、ガンマ線バーストの構造解明や、宇宙の原理解明につながる可能性がある。
この望遠鏡は、長時間モニター観測にも使用できるため、 太陽系外の惑星探査にも適している。また、赤外線望遠鏡は暗い天体の観察に適しているため、生命のいる惑星を世界で最初に発見できるかもしれない。