●宇宙探査●月と火星を第2の地球に!―SPE―         科学技術研究者   勝 未来

                 ~各国は月と火星の探査計画を着々と実行に移している~   

●宇宙探査●JAXA、ISS日本実験棟「きぼう」の可変人工重力環境研究プラットフォームで実験開始

2017-09-20 13:20:18 | 宇宙ステーション

 ISS日本実験棟「きぼう」を月・火星などに向けた有人探査へのテストベットとして活用して、国際宇宙探査へ科学的に貢献することが求められているが、宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、「きぼう」内に人工重力環境を発生させるターンテーブル上で小動物(マウス)を飼育する装置"MARS"を開発し、初回実験として微小重力環境(μg)および人工重力環境(人工1g)で同時長期飼育を行った。

 筑波大学等と連携し、長期飼育したマウスの骨・筋肉等の変化を分析したところ、μg で引き起こされたマウスの骨・筋肉の量の顕著な減少が人工1g では見られず、「重力が動物の身体そのものの形作りを決定づける」ことを純粋な重力影響のみの比較から明らかにしました。

 今後、μg と1g の間の重力環境(パーシャルg という)において、動物の身体の形作りを決定づける重力閾値が見いだされることが期待され、宇宙探査にかかる科学面だけでなく、重力のある地球上で動物が繁栄してきた道程が「きぼう」において紐解かれることも期待される。


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