アイスペース(ispace、東京都中央区、袴田武史社長)とカナダのミッションコントロールスペースサービス(MCSS)は、ペイロード輸送サービス契約を締結した。
MCSSが開発する人工知能(AI)のフライトコンピューターをispaceが開発する月着陸船にペイロードとして搭載し、2022年に予定されている民間月面探査プログラム「HAKUTO-R」のミッション1で月面に輸送する予定。
このAIアプリケーションは、2021年4月14日にispaceがペイロード契約を発表したアラブ首長国連邦(UAE)ドバイの政府宇宙機関である ムハンマド・ビン・ラシード宇宙センター(MBRSC)と連携し、同じミッションでispaceが輸送するMBRSCの月面探査ローバー「Rashid」と共同で実証試験を行う予定。
MCSSのアプリケーションは、エッジコンピューティングと言われるネットワークコンピューティングの技法の一つで、ディープラーニングのアルゴリズムが使われており、Rashidが月着陸船から展開された後、月面走行時に取得した画像から地形の特徴を認識することができる。
MCSS は、カナダ宇宙機関によるLunar Exploration Accelerator Program(LEAP)の一つに採択され、その一環として月面での実証試験を行う。