北海道大樹町にある民間主導による北海道スペースポート(略称:HOSPO<ホスポ>)は、現在、スペースポート(宇宙港)の建設を進めており、2023年中にLaunch Complex-1(LC-1)を完成させる計画。
2019年に地域関係企業・団体等で構成する「宇宙のまちづくり推進協議会」が「北海道スペースポート構想」を発表。そして、2021年4月20日に、大樹町をはじめ6つの道内企業が出資を行い、HOSPO運用企業としてSPACE COTANが設立された。
HOSPOの施設としては、ロケットの発射場(Launch Complex)の新規建設に加え、スペースプレーンなどの水平飛行の宇宙機のための滑走路(Runway)も予定されている。
Launch Complex-1(LC-1)
垂直打上げロケットによる人工衛星用ロケットのための射場である。射点、組立棟、推進剤等タンクヤード、エンジン燃焼試験の設備を併設予定となっている。建造場所は、インターステラテクノロジズが観測ロケットMOMOの打上げで使用しているLaunch Complex-0の隣に2023年に完成予定。
Launch Complex-2(LC-2)
LC-1よりも大型で人工衛星用ロケットの高頻度打上げ(垂直打上げ)のための射場である。射点、組立棟、推進剤等タンクヤードを常設とし、複数の企業が平行して打ち上げができるように組立棟を複数併設する計画で2025年に完成予定。
Runway(滑走路)
大樹町多目的航空公園の既存の1,000m滑走路は、これまでJAXA、民間企業、大学等の航空宇宙実験での使用実績あり。第一フェーズとして、1,300mに延長し、スペースプレーンの離着陸試験としても活用し、今後、有人スペースプレーンや大陸間高速旅客輸送(P2P)のための3,000m滑走路の新設を計画。