●宇宙探査●月と火星を第2の地球に!―SPE―         科学技術研究者   勝 未来

                 ~各国は月と火星の探査計画を着々と実行に移している~   

●宇宙探査●JAXA、小型月着陸実証機「SLIM」がピンポイント着陸に世界で初めて成功

2024-01-25 18:53:25 | 月面探査
 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、2024年1月20日午前0:20(日本標準時)に小型月着陸実証機(SLIM)を月面に着陸させ、地球との通信を確立させた。

 しかしながら、SLIMの着陸時の姿勢等が計画通りではなかったことから、太陽電池からの電力発生ができず、同日午前2:57(日本標準時)に地上からのコマンドにより探査機の電源をオフにした。

 電源をオフにするまでに取得した各データの分析を行った結果、SLIMが当初の目標着地地点から東側に55m程度の位置で月面に到達していることが確認できた。

 また、ピンポイント着陸性能を示す障害物回避マヌーバ開始前(高度50m付近)の位置精度としては、10m程度以下、恐らく3~4m程度と評価している。

 詳細データ評価は継続する必要があるものの、SLIMの主ミッションであった100m精度のピンポイント着陸の技術実証は達成できたものと考えられる。

 探査機からは、今後のピンポイント着陸技術に必要な着陸に至る航法誘導に関する技術データ、降下中及び月面での航法カメラ画像データを全て取得できた。

 また、接地直前には小型プローブ(LEV-1・LEV-2)の放出を成功裏に実施した。

 加えて、SLIMに搭載されたマルチバンド分光カメラ(MBC)についても、電源オフまでの間に試験的に動作し、撮像画像を取得できた。
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●宇宙探査●JAXA、変形型月面ロボットによる小型月着陸実証機「SLIM」の撮影およびデータ送信に成功

2024-01-25 15:34:22 | 月面探査
 宇宙航空研究開発機構(JAXA)とタカラトミー、ソニーグループ、同志社大学の4者で共同開発した変形型月面ロボット「LEV-2(Lunar Excursion Vehicle 2)」(愛称「SORA-Q」)は、小型月着陸実証機「SLIM」の撮影に成功した。

 これにより、LEV-2は超小型月面探査ローバ「LEV-1:unar Excursion Vehicle 1)」と共に、日本初の月面探査ロボットになり、世界初の完全自律ロボットによる月面探査、世界初の複数ロボットによる同時月面探査を達成した。さらに、LEV-2は世界最小・最軽量の月面探査ロボットとなった。

 LEV-2は、LEV-1と共にSLIMに搭載され、2024年1月20日に、LEV-1と共にSLIM着陸直前に月面へ放出された。

 その後、LEV-2がSLIMおよび周辺環境を撮影し、LEV-1の通信機で地上に転送した画像が公開された。
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●宇宙探査●JAXA、火星衛星探査機の打ち上げ2026年に延期

2024-01-25 15:12:26 | 火星
 内閣府の宇宙政策委員会は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の火星の探査計画「MMX」における火星衛星探査機の打ち上げについて、当初の2024年から2年ほど延期する案を了承した。

 これは、2023年3月に次世代の大型ロケットH3の初号機が打ち上げに失敗し、2号機以降の打ち上げ予定の見直しを受けたため。

 当初、宇宙基本計画の工程表では、2024年9月にH3ロケットで探査機を打ち上げる予定だった。
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