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●宇宙探査●JAXAとe-kagaku国際科学教育協会、衛星レーザ測距を用いた低軌道超小型衛星の軌道把握に関する共同研究契約締結

2022-08-14 17:35:10 | 人工衛星

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)とe-kagaku国際科学教育協会は、2024年度に打上げ予定の”e-kagakuジュニア衛星”に“mini-Mt.FUJI”を搭載し、軌道上実証実験を実施するという共同研究契約書を締結した。

 mini-Mt.FUJIは、JAXAが開発した衛星レーザ測距(SLR:Satellite Laser Ranging)用の超小型反射器。

 人工衛星に取り付けられたSLR反射器に向けて地上のSLR局からレーザを照射し、反射して返ってきた光を再び検知するまでの往復時間を計測することで、SLR局と人工衛星との距離を高精度(mmオーダ)に測定することができる。

 e-kagakuジュニア衛星は、e-kagakuにおいて中高生と大学生が中心となり進めているプロジェクト。衛星は、国際宇宙ステーション(ISS)日本実験棟「きぼう」から放出し、その衛星の軌道をSLR技術により高精度に把握する世界初の試みとなる。

 JAXAは、mini-Mt.FUJIの技術情報を提供し、軌道決定情報を提供する。

 また、衛星が大気圏に再突入するところまで観測を行う。e-kagakuジュニア衛星は小型人工衛星CubeSat(キューブサット、10×10×10cmサイズ、重量1kg)サイズだが、地球上から光学観測できるほぼ限界の大きさとなる。

 同共同研究の結果は、スペースデブリ(宇宙ゴミ)の軌道解析にも貢献できると考えている。

 e-kagaku国際科学教育協会は、2014年6月設立。Space Robot Contestのほか、小中学校等におけるロボット/サイエンス体験教室や合宿を全国各地で開催。「スポーツやピアノと同様に、大人が使う本物の道具(ロガーやアプリケーション)と本物のスキル(知識やプログラミング)を使ったSTEAM教育を、小学生からどこでも行う」ことをコンセプトに、子どもから大人向けのSTEAM教育、ICT教育を全国で行い、科学を通じた人間育成と、教育格差のない社会の実現のための環境整備を行っている。<宇宙航空研究開発機構(JAXA)>

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