<新刊情報>
書名:地球に月が2つあったころ
筆者:エリック・アスフォーグ
訳者:熊谷玲美
発行:柏書房
同書は、惑星の起源から始まり、天文学や太陽系の歴史、生命はどのように誕生したのか、その驚くべき可能性やとても奇妙な太陽系の最新の話題までを惑星旅行のように語っていく。決して、惑星を太陽から順番に解説したり、時系列で研究を紹介するのではなく、太陽系のダイナミックな動きに合わせて、それぞれの現象や実情を地質学的な見地も交えた宇宙科学として解説する。なぜ太陽系の惑星は、大きく成分や構造が異なっているのか。なぜ現在の軌道の位置が生まれたのか。オシリス計画にも参加する著者ならではの視点で魅力的に述べていく。月の表と裏で地形が異なるのは、かつて2つの月が融合したためという、月の成り立ちの物語への答えも示す。