日本の小惑星探査機「はやぶさ2」が持ち帰ったカプセルが12月6日朝、予定通り、オーストラリアの砂漠地帯で回収された。
カプセルは早ければ12月8日にも日本に帰国する予定。
日本の小惑星探査機「はやぶさ2」が持ち帰ったカプセルが12月6日朝、予定通り、オーストラリアの砂漠地帯で回収された。
カプセルは早ければ12月8日にも日本に帰国する予定。
宇宙探査機「はやぶさ2」は、小惑星「りゅうぐう」の砂が入っているとみられるカプセルの分離に成功した。
カプセルは大気圏に突入し、12月6日(日)未明にオーストラリア南部の砂漠に着地する見通し。
小惑星探査機「はやぶさ2」の小惑星「りゅぐう」の試料が入ったカプセル試料は、12月6日(日)午前2時~3時頃(日本時間)、オーストラリアのウーメラ砂漠に着地する予定。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)では、カプセル内の試料の取り出しを、12月下旬にも開始する。
なお、「はやぶさ2」は、カプセル分離後、次なる目的地「小惑星1998 KY26」を目指す。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)と欧州宇宙機関(ESA)は、2020年10月15日に実施した金星スイングバイ後の国際水星探査計画「ベピコロンボ(BepiColombo)」の水星磁気圏探査機「みお」および水星表面探査機MPOの軌道の計測と計算を行い、探査機が目標としていた軌道上を順調に航行していることを確認した。
「ベピコロンボ」は、1度目の金星スイングバイを実施し、2020年10月15日(木)12時58分31秒(日本時間)に金星に最接近、高度10,721.6kmを通過した。
金星スイングバイでは金星の重力を利用して約3.25km/sの減速を行い、目標としていた数値を達成した。
ESA(欧州宇宙機関)深宇宙ネットワーク局の探査機運用により、現在「みお」の状態は正常であることを確認している。
金星スイングバイの前後では「ベピコロンボ」に搭載される多くの装置で観測が実施された。電気推進モジュール(MTM)に搭載されたモニタカメラ(MCAM)では、最接近中に金星の姿が撮影された。
「ベピコロンボ」の金星スイングバイにあわせて、現在金星を周回する唯一の人工衛星である金星探査機「あかつき」および地球を周回する惑星分光観測衛星「ひさき」との金星共同観測も実施された。日本の宇宙機3ミッション共同による惑星同時観測の実現は初めて。
米航空宇宙局(NASA)の無人探査機「オシリス・レックス」が10月20日、小惑星「ベンヌ」に接地し、初のサンプル採取に成功した。
オシリス・レックスは、2023年9月に地球帰還を予定しており、サンプルを無事持ち帰れば、月面探査計画アポロ以降で最多となる宇宙物質サンプルを持ち帰ることになる。
小惑星探査機「はやぶさ2」による小惑星Ryugu(リュウグウ)の探査活動に基づく、次のような研究成果をまとめた論文が、イギリスのオンラインジャーナル 「Nature Astronomy」に掲載された。
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暗いリュウグウ表面に非常に明るい岩塊が多数個発見された。
光学航法カメラ(ONC)と近赤外分光計(NIRS3)の観測により、この明るい岩塊のうち6つは外来起源物質である可能性が高いことがわかった。特にこれらの岩塊はS型小惑星と似た反射スペクトルを持っていることが示された。
これらの岩塊はリュウグウの母天体とS型小惑星との衝突によりもたらされたものである可能性が高いと考えられる。
ベヌーではV型小惑星に近い外来起源物質が発見されており(同論文と同時に発表された米国のOSIRIS-REx探査機チームの論文ではベヌー表面でも明るい岩塊が発見されたことが報告されている)、両者を比較すると両者が違う衝突史を経てきたことが分かる。
また、リュウグウで見つかった明るい岩石のうち多くはリュウグウと似た反射スペクトルを持つことも分かった。
これらはリュウグウ母天体内部の異なる場所からきたものであると考えられる。
「はやぶさ2」の回収試料の中にはこれらの明るい岩塊片が混ざっている可能性があり、それらを調べることによりリュウグウ母天体の熱進化や衝突天体についてより詳細な情報を得られることが期待できる。(日本宇宙航空研究開発機構<JAXA>)
宇宙探査機「はやぶさ2」は、2020年12月にカプセルを地球に投下した後、新たな小惑星の探査に向かう。
残りの燃料で到着可能な約350天体の中から、2つの小惑星に絞り込んだが、地球と火星の中間にあり、いずれも直径30~40mで、小惑星「りゅうぐう」(直径約1キロ)に比べ小さい。
いずれも、到達まで、10年余りを要する。
三菱重工業は20日午前6時58分、UAE(アラブ首長国連邦)の火星探査機「HOPE(ホープ)」を搭載したH2Aロケット42号機を鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げた。
UAEの火星探査機「HOPE(ホープ)」は、予定の軌道に投入され、打ち上げは成功した。
三菱重工業は、UAE(アラブ首長国連邦)の火星探査機「HOPE」を搭載したH-IIAロケット42号機(H-IIA・F42)について、7月20日(月) 午前6時58分14秒(日本標準時)に打ち上げると発表した。
なお、今後の天候状況等によっては、再延期の可能性もある。
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打上げ日:2020年7月20日(月)
打上げ時刻:6時58分14秒(日本標準時)
打上げ予備期間:2020年7月21日(火)~2020年8月13日(木)