赤い靴日記  (子宮頸がん ステージ3bから20年)

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占いは・・・やめようよ。

2019-02-26 15:06:51 | 考えたこと
もな父が検査をしたり、再入院したり、抗がん剤を始めたり、いろいろと副作用もあるから大変。

なにしろ、検査の日にちは病院次第だし、他の病院に別件で診察やお薬を出してもらわなければならないこともある。

もな妹も、お仕事あるし、有給とか介護休暇とかもできるものはフル回転。もな妹の体調もあるしね。

だんなちゃんも、お仕事あるし、いろんな人間関係あるし。

もなみだって、融通の付くお仕事ばかりじゃなくて、ほかのメンバーの方々との調整もあるし。
お習字やテニスやフランス語教室とかはどうにかなるとはいうものの、展覧会とか先生のご都合とかでどうにもしようがないものもある。

お友達との女子会だって、それはやんごとなきことがあればなんとかしてくれるけど、欠席という選択肢もあるけど。

これだけ、みんなのスケジュールが込み入っていると、かなり期日は限定される。

例えば、お父さんが山の別荘に行きたがっているから、行こう!といっても、いつでもOKっとはいかない。

あ~じゃない、こうじゃない。この日はだんなちゃんが、この日はもなみが、この日はもな父が・・・。

それに引きづラれて、もな妹のスケジュールも左右されるから・・・・一筋縄ではいかない。

人って、一人で生きているんじゃないな~と感じる。


それにもまして、「占いによると・・・、4月はお父さんの運勢が・・・5月はコチラの方角は・・・。
みたいな話が入ってくる

わかるよ。親切で言ってくれるのは。
良い日に行動した方がいいに決まっているじゃん。それはそうになんだけど。
でも、もう無理!

それで、良くないときに強引に行動を起こして、なんにもなければそれでいいけれど、
もし、何かあったら、「やめておけばよかったのに。」と後悔するに決まっている。
それはそれでしょうがないじゃん、とはいうものの、もなみの中で、後悔するに決まっている。

だからさ。

占いは・・・やめようよ。ね。もう、これ以上の縛りはやめようよ。
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ゲスな話と源氏物語

2016-03-25 21:58:40 | 考えたこと
最近芸能界では「ゲスなお話」が多いです。

『源氏物語』の中では一夫多妻の世の中ではあったものの、やっぱり好きな人が違う人のもとに行ってしまうのは辛いことだったんです。

六畳の御息所が葵上や夕顔のところに生霊として行ってしまったのも、結果的に呪い殺してしまったのもそういうことだと思います。

紫の上は、源氏がいろんな人のところに行ってしまうから、辛かったんです。
その時代に生きていたから、当たり前だとはわかっていてもね。
直接相手を見ることはできないから、新年に源氏が新しい着物を選んであげるのを甲斐甲斐しくお手伝いしてあげながら、源氏が選ぶ着物で、あ~この人はこんな人なのかな?あの人はこんな色が似あうんだ、かなり上質な着物ということは大切にしている人なんだ、みたいな想像をしています。

あんなに源氏から大切に大切にされていても、やっぱりね。

明石の君に娘ができたときは、相当答えたでしょう。

女三宮が降嫁してきたときは、何しろ相手にならないほどの高貴な人なので、結局止めのダメージを受けてしまうことになってしまったんです。

世の中の制度として一夫多妻が当たり前であっても、六条院の春の御殿でどんなに大切にされていて、そういう前提があったとしても。
好きな人が違う人のもとへ通ってしまう辛さは、人間の普遍的なところの悲しみであって、、
愛情とか業とか欲とか、人間がどんなにできていても、逃れることのない苦しみなのでしょう。
だからこそ、そこを冷静に、しかも赤裸々に描いた『源氏物語』が文学的価値があるとされるのだと思うのです。

そして、その辛さは、女性だけのものではなくて、男性でも同じことだといっています。

桐壺帝の奥さんである藤壺の女御は源氏と道ならぬ関係になって、冷泉帝を産み、桐壺帝は冷泉帝を自分の子と思っています。
しかし、女三宮が柏木との間に薫を生んだとき、源氏は薫を抱いて苦しみます。
・・・・・桐壺帝は、あるいは藤壺と源氏のことをみんな知っていたのではないか、と思える場面で、背筋がぞくっと寒くなるところでもあり、グッと胸が締め付けられるところです。

しかも源氏は柏木をいびり、柏木は死んでしまうんです。源氏の人間臭さが出ていて、神に約束されていた物語の貴公子ではなくなっています。
こういう源氏も好きです。



平成の時代になっても、こんなに自由な恋愛の時代になっても、やっぱり不倫は罪なことで、
法律で一夫一妻が決められているから破ってはいけないことではなくて、
人間の普遍的なところに触れるから、罪なことなのだと思うのです。

とはいうものの、人の感情や恋心や愛情とかいうものは、頭で考えられるものでもなくて、
相手が法律上結婚しているからといって、気持ちがス~っと消えることもなくて、
そういう風にクールに考えられる人もいるのでしょうが、
止められない人も、止められない時もあって、
だめだ、だめだと頭ではわかっていても、その人を見ていたい、話していたい、そばにいたい、触れていたい。
心の流れがどうしようもなく、そちらに行ってしまうこともあるんですね。
これも人間の普遍的な感情なのでしょう。

だから、永遠の課題なのだと思うのです。

うん。『源氏物語』はすばらしい、っていうお話でした。


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させていただきます

2014-11-08 11:13:11 | 考えたこと
日本語は柔軟で、外語国語もドンドン吸収し、昔は中国語を漢文として取り入れ、近代以降は西洋の言葉をカタカナ語で取り入れ、いろいろ変化してきている。
おまけに、漢字・ひらがな・カタカナ・アルファベットを一つの文章に混在させて表現し理解もする。
敬語の複雑さは、丁寧語・尊敬語・謙譲語と大きく3つに分かれるけれど、その中でも軽重がある。
時代によって、性別によって、年代、職業、立場、状況・・・。

一体正しく使える人って、どれだけいるのだろう?と思ってしまう。

国語屋のもなみとしては、だから日本語は柔軟で流動的で、自由に変化して当然なものだと思う。

「日本語が乱れている」なんて、ナンセンスで、言いたくない。
乱れているのOKだから。
「ら抜き言葉」全然いいじゃん。なんだけど。

チョット、ひどいなって思ったことがあった。


ある説明会に行った時。

本日はお忙しいところ説明会にご足労いただき、誠に・・・。
それではまず本日の進行をご説明させていただきます。
進行役は私~がさせていただきます。
~時まで、~をさせていただきます。
次に~をさせていただきます。
この時は担当者が各部屋にご案内させていただきます。

では、全体のシステムについてご説明させていただきます。
順序はこのようにさせていただきます。




もう、ず~~~~~~~~~と、させていただきます。のオンパレード。

何を言いたいのか全然頭に入ってこない。
です ます がついてればいいから。
とても丁寧で感謝してくれているのはわかるけど、
言いたいことがどこにあるのか、言葉の中から探すのが面倒だから。
むしろレジュメでも棒読みしてくれたほうが、ずっとわかりやすいから。

最初のご挨拶と、最後に
「誠に勝手ながらこのようにさせていただきます。ご了承ください。」
だけで十分。

とってもためになるお話で、これからお仕事をする上でも、よい説明会だなって思ったけれど。
あの、「~させていただきます。」には参ってしまった。



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世界平和のために

2014-08-27 19:32:14 | 考えたこと
長かった夏休みも今日で終わりです。
明日から本格的にお仕事再開します。


お仕事ができるって、うれしいことです。
自分の体もあるし、家族の関係もあるし、
会社の都合もあるし、景気の動向もあるし・・・。

いろんなことがとても上手く回ってお仕事ができます。

感謝、感謝です。


さ~てと、また国語屋さんの始まりです。
受験産業に関わっているので、多くの受験生に合格してほしいです。
それだけじゃなくて、
国語なので、古文や漢文を通して、昔の人・中国の偉人の声を直接聞いてほしいです。

誰かの発信を、誰のものでも聞く耳を持ってほしいんです。
相手の言っている言葉を、言っていることの本当の意味を わかる人になってほしいです。

自分の考えていること、自分の言いたいことをきちんと相手に伝えられる言葉を持ってほしいです。

そうやって気持ちの交換が正確に出る人になれば、
いろんなことを知ることができるし、考えることができるし、わかりあえることができるし。

きっと、数学や英語やそういういろんな知識を上手く使える人になれると思います。

今の若い人たちに、幸せになってほしいんです。
世界の平和に貢献できる人に育ってほしいんです。




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送る 夏

2013-09-10 23:59:22 | 考えたこと
夏が、終わる。
今年の 暑い 暑い 夏が 終わる。
そして、3人送ることになった。
今年の 暑い夏は 3人とともに ゆく。

悲しみ方さへ下手になってしまった友達がいる。
あなたを包んであげたい。
どうか、その悲しみが 癒されますように。
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関係ないことから、始める性格

2013-07-09 10:27:34 | 考えたこと
元気になりました。
お仕事、山のようにあります。
漢文のあれとか これとか、古文のあれとか これとか。

だいたい、締め切りが近い順にこなしていくもので、
あるいは、やっかいな順に手をつけていったり、
量の多いものから手をつけておいて、 並行してやったりもします。

なのに。 ぜんぜん関係ないことをやりたくなっちゃったりします。

たとえば、洗面所のお掃除とか。
オレンジオイルの入ったクリーナーを見つけ出しちゃって、
傷を付けずにピッカピカになるスポンジ出してきて、
磨くんです。

陶器の洗面ボールはもちろんのこと。
石鹸カスとかこびりついちゃって、水の跡が鱗のようについてる蛇口も、
く~る、く~る スポンジを回すようにやさしく何度も・・・でも、ゴシゴシと。

こんなのん。今やんなきゃいけないこと? 
って思いながらも。

顔真っ赤にして  汗ダックダック  流して、
一心不乱に、磨いちゃうんです。


 そして、やばい。 



だんなちゃんからは、優先順位のつけられない性格だと言われます。
然り。
おっしゃるとおりでございます。

っつ~か。
優先順位をつけた上で、それを踏まえて~の、関係ないことから始めるみたいな性格のようです。


こんなブログ書いてないで、漢文やろうっと。
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お誕生日です。

2013-05-11 12:00:17 | 考えたこと
ご存知の方も多いかと思いますが、永遠の28歳 改め 永遠の38歳であったもなみです。

しかし、いかにせん、実物との不釣り合いは否めず、

気持ち的には、誠に不本意ではありますが、

このたび、永遠の43歳にいたしました。

自分で年を決めてしまうことについて、いささか罪悪感がないわけではありませんが、

まあ~いいじゃん。

みなさーん。お祝いのメッセージちょうだーい。
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癌についての 感覚。

2013-04-09 12:19:14 | 考えたこと
最近は、早期発見とか 治療の進歩とかで 「癌」といってもそんなに怖いイメージはなくなったようだ。

少なくとも、自分以外の人がなる「癌」は、
「現代は癌も風邪みたいなもんだよ。気持ちで負けるな。」
「普通の病気と同じだよ。落ち込むことはないよ。」
平然とそんな風に 慰めのような励ましのような言葉をかける人が出てきた。

自分が検査で引っ掛かった時も、「いや~平気っすよ。」みたいなことを言う。
本当はちょっと、「怖い」的なしこりを心の中に持ちつつも、
なんだかそんなことを言うと、周りから弱虫と言われそうで、
なんだかそんなことを言うと、本当に重病になってしまいそうで、
勢い、治癒率の上がった医療データにすがって、「平気っすよ。」と言う。

2013年の今は、もなみだってそんな風に思ったりするときもある。


ご存じの通りもなみは、国語屋さんなので、受験問題の文章を読むことがあって、
漢文とかでは、考え方とかいろんなことを教えてもらうこともあるし、
古文では、しみじみと感慨深くおもうことある。

で、つい最近現代文の文章の中で ハッとしてしまったことがあった。

「それは人を不治の状態に陥れる癌のような作用さえもっている。」

という文が出てきたからだ。
1987年に出された河合隼雄の『こどもの宇宙』という文章の中にある。
内容的には癌なんて全然関係ない文章なのだけれど、

「それ」が何を指していようと、
「癌」は不治の状態に陥れるものとして用いられている。

つまり、絶望への不可逆的な方向性をもたらす象徴。

25年前の文章だからね。今はこんな風には書かないのだろうけど。
っていうか、25年前だからこそ、河合さんにももう少し優しさが欲しかったかな。


「も~う、今日の試合負けちゃったね。あいつが癌だな。」
こんな慣用句、あるよね~。

こんなフレーズに出会うと、ピクっとしてしまう。
自分が癌になったことのない人にとっては、過去の恐怖だよ、慣用句だよ、って思うことでも、
一度でも自分がなった人にとっては、やっぱり怖い。




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優しい野菜

2013-03-22 09:31:15 | 考えたこと
お友達から 手作りの切り干し大根を送っていただいたので、煮物を作って食べた。

大根の自然の甘味が、何とも優しくて美味しい。

里芋も、葱も、ブロッコリーも、みんなみんな優しい味がする。
優しいんだけど、それぞれの野菜の味が 濃い。

最近のもなみの食卓は、お野菜がたっぷり。

感謝。
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お雛様

2013-03-03 00:44:29 | 考えたこと
雛祭りです。

もなみの初節句に、もなおじいちゃんが買ってくれた お雛様です。

ずいぶん昔の物なので、今のような可愛らしいお顔ではありません。

子供のころは、七段飾りが飾ってある部屋へは、一人で入ることができませんでした。
お雛様が、みんなで見張っているようで、怖かったものですから。

結婚して娘ができ、新しいお雛様を、もな父ともな母が買ってくれ、このお雛様を飾ることもなくなりました。

娘が結婚して、また、このお雛様を出しました。
今では、七段飾りのお内裏様だけですが。

改めて、向かい合ってみると、自然に、幸せな人生をありがとう、と言いたくなります。

お雛様に、のような。
おじいちゃんに、のような。
両親に、のような。
全ての人に、ありがとう、と言いたい気持ちです。

心からそんな優しい気持ちにしてくれる、お雛様です。
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