ヘイデンのリヴェレーション・ミュージック・オーケストラのアルバムを全部入院中に聞こうと持って行った。それはオーケストラのアルバムがリリースされるたからで、それも入院中に届いた。
1993年にマサチューセッツ州のサマービル・シアターで行ったライヴを地元ラジオ局(WGBH Boston 89.7FM)が収録したものだsぴで90年の"Dream Keeper"の曲を演奏したものです。
ヘイデンのリヴェレーション・ミュージック・オーケストラのアルバムはこれで7枚になったわけで、今回は1969年の最初のアルバムから通して聞いて、このアルバムを考えてみようと思ったわけです。
常に活動を続けていたバンドではないこのオケは、ヘイデンの変わらぬ主張の流れの中で期をみてリリースされてきた感がある。
最初のアルバム、スペイン内乱やチェ・ゲバラに題材を求めたアルバムは、自由のために戦う衆を讃えた主張が明確で、発売当時政治思想を音楽に持ち込んでと批評する評論家などもいて、青年になりつつあった私は何バカなことをと思った思いがある。というほど逆に感動したわけだけど、年をとった今回は2015年の最期の演奏まで振り返ってみた。これはあくまで聞いてみての感覚と思い込みなので、世界情勢の変化を考察した社会学論ではないのであしからず。
聞いてみてまず感じるのは最初の3枚までは、音楽に織り込まれている主張というのがある意味共通の感覚があるように感じる。
「LIBERATION MUSIC ORCHESTRA] 1969年
「THE BALLAD OF THE FALLEN」 1983年
「The Montreal Tapes」 1986年
次のアルバムが「DEEAM kEEPER」 1990年 、ここで少し表現が変わったように思う。これまでの自由を戦う民という闘争感から方向が変わって主張をよく考えて欲しいというように変わった演奏になった。
主張の仕方というのも一つ戸惑いながらというのをかんじた。
そして2004年「NOT IN OUR NAME」では、サウンドでの主張というのが再び明確になって、安定したアルバムになった感じです。戦う相手が「DEEAM kEEPER」の時より明確になって、アメリカのがベースになって立ち位置である意味新生リべレーション・オーケストラという感があります。
そして2015年の「TIME/LIFE」ですが、これはどちらかというとヘイデンへの追憶の意味合いが強いようなきがします。
こうして通した聞いたうえでの今回の「LIVE 1993」ですが、演奏レベルはスタジオ収録のものよりまとまりがいまいちですし、各パフォーマンスも凄いとは思いません。
しかし個人的な勝手な感じ方ですが、「DEEAM kEEPER」から「NOT IN OUR NAME」の間にあって、あの1991を体験したミュージシャンたちが、”Spiritual ”に強い思いがこもっているように感じるのは考えすぎでしょうか。
CHARLIE HADEN'S LIVE 1993 / CHARIE HADEN LIBERATION MUSIC ORCHESTRA
Personnel: <Charlie Haden And The Liberation Music Orchestra>
Charlie Haden - bass (R.I.P)
Javon Jackson, Joe Lovano - tenor sax, flute
Ken McIntyre - alto & soprano sax
Earl Gardner - trumpet
Tom Harrell, Earl Gardner, Tim Hagans - trumpet, flugelhorn
Ray Anderson - trombone
Sharon Freeman - French horn
Joe Daley - tuba
Juan Lazzaro Mendolas - panpipes, wood flute
Amina Claudine Myers - piano
Mick Goodrick - guitar
Mark Burton - percussion
Recorded: The Somerville Theater, MA on 14th March 1993
01. Band and Song Intro
02. Nkosi Sikhelel' IAfrika
03. Sandino
04. Tale of the Tornado
05. Dream Keeper Suite/Spiritual
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