ずっと前にはJAZZ人気投票で、ソプラノ・サックスだけを吹く奏者とてステーブ・レイシーがその部門のトップにいました。デキシーのバンドから初めて、モンクのバンドなどをへてニュージャズのセシル・テイラーのグループでssを吹いたといっても、それでは説明が満足つかない人がステーブ・レイシーです。
ある時期からソプラノ1本としたしタイルは、この時代では孤高のプレイヤーみたいに言われて、それで人気を維持したとこう事がありました。
最近聴いたサックス奏者MAX IONATAの経歴をみると師匠にスレーブ・レイシーが上がっているので驚きました。
そのレイシーのアルバムを聴いてみました。
このアルバムは以前は「EPISTROPHY」といる名で出たアルバムのリシューでしす。
ステーブ・レイシーの音楽を、デキシー上がりのソプラノと思ったこともあり増したし、ソプラノだけを演奏してソプラノの技量は本当なのだろうかと思ったこともあります。
その後の経験も豊かになりすが、このアルバムS・モンクの曲を演奏1969年に録音したアルバムです。
1曲目、もはやいかにもステーブ・レイシーのソプラノサックスに対してリズムがモダンな時を刻みながら進むのが、この時代でもレーシーらしいアルバになっています。
歳からいってずいぶん違いますが、ソプラノへの薀蓄は何かあったのでしょうね。
レイシーが敬愛するモンクの曲をそれこそエッセンスみたいに演奏しているので、2曲目ちょっとしたソプラノのリードどずれがモンクのキーの動きに似ているように思います。(でもこれ実は意識的です。)
3曲目、詰まったようなソプラノの音はレイシー独特です、そしてそれが許されるのは、やはり彼が先駆的にソプラノに特化して、音とともにフレーズに先駆した世界を作ったからでしょう。
演奏されている曲はかなりフリーの音色をしていますが、これはレイシーと認められるのでその位置があるのです。
4曲目“Epistroph ”の演奏はとても周りを作るような演奏ですがそれで終わります、引き続いて5曲目も“Epistroph ”でこちらはインプロビゼーション中心の展開編、こちらを聴いてホットしますが、今の若いリスナーはこれが楽しいかというと疑問です。
これもオジサン向きかもしれません。でもJean-Francois Jenny-Clarkのbassとか
Aldo Romanoのdrumsで1969年の録音は聞いてみる価値あるかも知れません。
6曲目がおなじみ“Misterioso”4ビートのラインながらベースラインが少しそれまでとは異形なラインのなか、ドラムスも独自性をつくる、まるでオーネット・コールマンのゴールデンサークルを思い出しだしますが、実はこちらのほうが先、そこらへんが前衛の面白いとところです。
7曲目、リズムとメロディがそれこそ新たに組み合わされる試みみたいに当時行われた演奏でしょう。ソプラノのフレーズがまず自由に動くことが行われていました。
ステーブ・レイシーという人は、実に長い名前も聞いているお付き合いの人ですが、実はこの頃、最初の頃が一番理解しやすい奏者でした。
レイシー私にとっては、結構同じ時代の人ですが、求めるところも違うので行き会うことも少ない人でした。
でもソプラノの表現形態として、忘れていけない一人として認識しています。
Epistrophy / Steve Lacy
Steve Lacy: soprano
Michel Graillier (1,3,6,7): piano
Jean-Francois Jenny-Clark: bass
Aldo Romano: drums
1 Thelonious
2 Ruby My Dear
3 Light Blue
4 Epistrophy
5 Epistroph
6 Misterioso
7 Friday The Thirteenth
Recorded in Paris, September 23, 1969
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