桔梗

ききょう、ってなんてひびきのいい音なんだろう♪
奈良に元興寺って、桔梗のお花がきれいなお寺があるんだけど、去年、行ったときは少し早くてまだ咲いていなかったね。
で、ききょう、ききょうと思って、お店で見つけて早速買って、植えたんだ。白と青と２つづつ。きれいに咲いていたんだ。秋になって枯れてしまって、ことしはどうかな、とどきどきしてたんだけど、ひょろひょろっと丈だけ長くなって、心配してたら、ちゃ～んと、きれいにお花が咲いてくれました。
でも、うすいピンクがかった白ばかりなんだ？
つぼみが膨らんできて、いつ開くか、その瞬間を見たくって、じっと待っていました。
５つの花びらがくっついているのが、開く瞬間、とっても、ドラマチックでしたよ。

枇杷

おにいちゃんやおねいちゃんが子どもの時、お庭でぷっと吐いた種から芽が出て、大きくなった枇杷の木。
もともとの庭の造りにはあっていないから、いつのまにか、あちこち、大きくなってしまって、引っこ抜いてしまうのもかわいそう、そうだ、公園に植えちゃおう、と名案だと思った。
公園はすぐ近くなのだけど、かなり大きくなっていたので、おかあさんひとりでは無理でした。
それで、市役所に電話をしてみたら、係の人がわざわざ尋ねてきてくれたのだけど、予定外のものは植えられないんですと。
こんなにたくさんあったら、それこそ森になるから、一番いいところにあるのだけ残して、あとは抜きましょう、とやってくださったんですって。
去年、実ったのをひとつ食べたけど、ちっとも美味しくなかったんだ。
そりゃ、肥料をちゃんとやらなきゃ、ときいて、今年は寒肥を根元においたんだよ。
おとなりで、植木やさん用の脚立を借りて、取る事、取る事。
大きなタライほどもあるザルに、山盛り２杯もあったんだ。
おとなりと、おむかいにお裾分けをしても、まだまだ、いっぱい！
でも、肥料が少し足りないのか、時期も少し早かったのか、お味はとっびきり、というほどでもないんだ。
よ～し、来年はもっとおいしくなるように、がんばってみよう。

言葉

そっか、もう古いのか”ラブラブ”って。
そういえば、”ナウい”っていうのも、”ナウくないそうだね。
「言葉」は生きているんだ。
もっと古く（ぼくのおかあさんがこどもの頃）の言葉も今は使われなくなったのが、いっぱいあるね。生活様式が変わって、そのもの自体がなくなってしまったら、当然、その言葉もなくなってしまう。
”おてしょう”という言葉のひびきが好きだった。”おてしょう”は、銘々皿のことを言っていたのだと思うが、子供のときはそれこそ日常茶飯事、使われていた。
日本語だけじゃない。英語のことをいうのは、恥ずかしくって口はばったいのだけど、映画を見ていて、最近、よく思うのです。
テレビで昔の映画をやっていたら、なんとなく聞き取れるのだけど、新しいのはテンポが速いのもあるかもしれないけど、わからない。
『誰がために鐘はなる』の”キッスするとき鼻が邪魔になるんじゃないかと心配してた”と、イングリッド・バーグマンが言うんだ。
もちろん、それも、リアルタイムではない。念のため！

インゲン豆

こどものころ、エンドウのさやから豆を取り出すのが仕事だった。
サヤインゲンのすじをとるのも、その時教えてもらった。す～っと引いて、また、ひっくりかえして反対から、す～っと引く。
たのしい仕事だった。
なのに、このごろのインゲンにはスジがない！

マリナ

「マリナ」って、マーガリンじゃないよ。
今晩、ちらっと見た（ついていたテレビの画面の彼女の顔を見たら、テレビにクギ付け）NHKスペシャルに出ていた１３才の女の子。
２３年間も戦争が続いていたアフガニスタンの悲惨さを映画にして訴えたいという監督が選んだ、ストリートチルドレン（物乞いをするこども）だそう。
アフガニスタンでは１０人に１人が戦争の犠牲になっているという。彼女のお姉さんも空爆で死んだそうだ。お父さんも戦争で傷を負って、働けない。で、一家を支えるために物乞いをしているって。でも、９割の人が物乞いで生活しているなんて、じゃ、１割の人にめぐり会うのは、なかなかタイヘンだろうな。
ずうっと戦争の中で生きてきて、どんなに心が傷付いていることか。ちいさな体に悲しみをいっぱいたたえているようだった。
彼女は演技しなくっても、彼女そのものがドラマだったんだ。しろうとのぼくが、はっとして、思わず引き込まれていったんだもの、プロの映画監督が彼女に出会って起用したのは、なるほどと思うよ。
アフガニスタンには沢山の数のストリートチルドレンがいて、やっぱり、マリナは光ってたんだね。将来、大女優になるのかしら。