ももすけの日記

品良きは背筋伸びたる夏帽子
ああ面白かったと言って死ねたらいいな

ファンになってしまった・・・

2009年05月13日 23時31分00秒 | 日記
ぼくのおかあさんは仏さんが大好きで、だから、京都のお寺などより、奈良が好きでした。大体、京都はどこへ行っても人、人、人、、、それだけ、魅力的なのかもしれませんが、眺めるだけのお庭よりも、何かもっと精神的な仏像のほうが好きだったのでありました。

が、今年の初め、テレビで桂離宮をやっていて、1年に1度、中秋の名月をながめるための月見台や、とてもモダンなふすまの柄に興味をそそられていました。
そこへ、web友からのお誘い~

いやぁ、参りました、という感じです。お庭や建物がただながめるだけのものではなく、精神的要素のかなりあるということを発見したのでした。(ただ、おかあさんが気付いていなかっただけに過ぎませんが)

少人数(20人くらい)で、宮内庁の上品なお兄さん(あの東儀秀樹さんのような)が丁寧に説明してくれて、ゆっくりと見学できたことが好印象につながった何よりの要因であることも否めません。

「遊び心のある」という説明が何度かでてきました。
壁土をその部分だけ塗らないで下地の竹の枠だけ見せた「下地窓」
有名なモダンな白とブルーの大きなチェックの柄のふすま。
敷石にも緊張と和らぎの表現の交差がありました。

このような素敵なものを国で管理し、一般に開放(申し込み制)しているということはとてもありがたいことと感じました。だって、多くの人々に知ってもらわないともったいない財産です。

東儀さん似のお兄さんは「今の季節もいいですが、梅雨の頃には梅雨の、秋には秋の、その時期、その時期のよさがありますので、また、お越しください」と最後にごあいさつ。
葉っぱがどんどん生い茂る緑色の匂いの中で、ぼくのおかあさんも、同じように「また、来たいなぁ」と思っていました*(ハート3つ)*

こんな素敵な体験をさせてくれたお友だちに感謝の気持ちでいっぱいです*(音符)*

彼女はお食事もとても気の利いたところを予約してくれ、桂離宮の前に東本願寺「枳殻邸」という、こちらも知る人ぞ知るというお庭を案内してくれました。
ところが、桂離宮の予約をしてくれていた「はがき」を持ってくるのを忘れていたのでした*(爆弾)*

それでも宮内庁の事務所に電話して事なきを得、ちゃんと見学することができました。
うふふ、ぼくのおかあさんは、そんなお友だちがますます好きになってしまいました。