ももすけの日記

品良きは背筋伸びたる夏帽子
ああ面白かったと言って死ねたらいいな

「キン」

2003年10月11日 13時55分00秒 | 日記
新潟県佐渡トキ保護センターで最後のトキが死んだそうだ。
30年ほど前に保護(かな?捕獲かな?)されたというから、ぼくのおかあさんが佐渡に行ったころなんだな。はじめての一人旅でとても想い出があるんだ。

宇治金太郎さんという愛鳥家の方が人里に迷い込んだそのトキにえさをやって、見守っていたの。

”早朝、ビニール袋にドジョウを入れて、雪の中、キンを訪れる。座って一匹一匹ドジョウを与えた。夜、ねぐらに帰るまで見守った。
 宇治さんが餌場に行くのが遅れると、キンは途中まで迎えに出るほどになった。”

政府の方針でトキを人工飼育することになり、トキを捕獲しなければならなくなったことを宇治さんは”トキを裏切った”と後々まで悔いる事になったそうだ。その気持ち、ぼくにも痛いほどわかるなー・・・
宇治さんはもう故人だが彼の名前から「キン」と名づけられたトキは人間では100才以上の年齢だったそう。