昨日の朝日新聞に、「ジャパン・アズ・No.3 島耕作 「上から目線」捨てよ」という記事がありました。
今年、日本が中国に抜かれて、GDP世界3位になるのだそうです。
それにどう対応するのか、初芝電産社長の島耕作さん(作者の弘兼憲史さん)がインタビューに答えていらっしゃいました。
Q.日本はまもなく中国にGDP(国内総生産)で抜かれて世界3位になります。
経済力がアジアで突出したナンバー1だった時期が長かっただけに、日本人はアジアに対して「上から目線」になりがちです。
そんな意識は早く捨てるべきです。
人口が10倍もいる中国に経済規模で勝つなんて無理でしょう。
巨大な市場をめがけて世界が投資するから潤沢にお金もあります。
一緒に繁栄しようと頭を切り替えていかなきゃなりません。
Q.世論調査を見ると、中国人に親しみを感じない日本人が過半数です。
ビジネスなら中国の発展に便乗しない手はありません。
感情に行き違いがあっても、価値観が異なっても、パートナーとして実利的にうまくやっていく方法を探します。
外交でいえば、何の問題もなく両手で握手している国は少ない。
むしろ、片手で握手、片手でケンカするくらいが普通です。
日中の経済的な結びつきは、強く握り合う片方の手の役割を担っています。
Q.2002年に本社取締役として上海に赴任なさいました。
ライバルの韓国メーカーのテレビが自社より評価が高い、と言っても分かってもらえませんでした。
日本が韓国や中国に技術を教えた、という意識が強く、現実が見えなくなりかけていたのです。
成功ゆえに目が曇り、内向きになっていた本社に、世界の成長センターになりつつある中国の情報をきちんと伝えるための赴任でした。
Q.韓国企業は、日本に先んじて世界(新興国や途上国)での市場拡大に挑戦しました。
韓国の人口は日本の半分以下で、国内頼みではやっていけないと、果敢に途上国などに出て行ったのです。
日本メーカーの多くは、そんな所でしのぎを削ることを避け、国内の豊かな市場のぬるま湯につかってしまった。
気がつけば、韓国メーカーは新興国や途上国の市場を押さえ、日本メーカー以上のブランド力を持つようになっていました。
そこを今、何とか追い上げようとしていることろです。
------------------
経済マンガ『社長 島耕作』の作家、弘兼憲史さんご自身も、インタビューに答えていらっしゃいました。
島耕作は、弘兼さんと同じ年齢という設定で、日本の経済の変化そのままをマンガに盛り込んで書いてこられたと話していらっしゃいました。
とても詳しい経済の話が毎回出てくるので、どなたか経済専門家のアドバイスで描かれているのかと思っていました。
ブレインのような方はあるかもしれないものの、ご自身で世界経済、日本経済の動きを見て、『島耕作』を描いてこられたのだと分かりました。
今年、日本が中国に抜かれて、GDP世界3位になるのだそうです。
それにどう対応するのか、初芝電産社長の島耕作さん(作者の弘兼憲史さん)がインタビューに答えていらっしゃいました。
Q.日本はまもなく中国にGDP(国内総生産)で抜かれて世界3位になります。
経済力がアジアで突出したナンバー1だった時期が長かっただけに、日本人はアジアに対して「上から目線」になりがちです。
そんな意識は早く捨てるべきです。
人口が10倍もいる中国に経済規模で勝つなんて無理でしょう。
巨大な市場をめがけて世界が投資するから潤沢にお金もあります。
一緒に繁栄しようと頭を切り替えていかなきゃなりません。
Q.世論調査を見ると、中国人に親しみを感じない日本人が過半数です。
ビジネスなら中国の発展に便乗しない手はありません。
感情に行き違いがあっても、価値観が異なっても、パートナーとして実利的にうまくやっていく方法を探します。
外交でいえば、何の問題もなく両手で握手している国は少ない。
むしろ、片手で握手、片手でケンカするくらいが普通です。
日中の経済的な結びつきは、強く握り合う片方の手の役割を担っています。
Q.2002年に本社取締役として上海に赴任なさいました。
ライバルの韓国メーカーのテレビが自社より評価が高い、と言っても分かってもらえませんでした。
日本が韓国や中国に技術を教えた、という意識が強く、現実が見えなくなりかけていたのです。
成功ゆえに目が曇り、内向きになっていた本社に、世界の成長センターになりつつある中国の情報をきちんと伝えるための赴任でした。
Q.韓国企業は、日本に先んじて世界(新興国や途上国)での市場拡大に挑戦しました。
韓国の人口は日本の半分以下で、国内頼みではやっていけないと、果敢に途上国などに出て行ったのです。
日本メーカーの多くは、そんな所でしのぎを削ることを避け、国内の豊かな市場のぬるま湯につかってしまった。
気がつけば、韓国メーカーは新興国や途上国の市場を押さえ、日本メーカー以上のブランド力を持つようになっていました。
そこを今、何とか追い上げようとしていることろです。
------------------
経済マンガ『社長 島耕作』の作家、弘兼憲史さんご自身も、インタビューに答えていらっしゃいました。
島耕作は、弘兼さんと同じ年齢という設定で、日本の経済の変化そのままをマンガに盛り込んで書いてこられたと話していらっしゃいました。
とても詳しい経済の話が毎回出てくるので、どなたか経済専門家のアドバイスで描かれているのかと思っていました。
ブレインのような方はあるかもしれないものの、ご自身で世界経済、日本経済の動きを見て、『島耕作』を描いてこられたのだと分かりました。
島耕作さんは、ついに社長になられたんです。
片手の表現は、情緒面とは別に、ビジネスとしての視点を持つ必要が分かるお話ですね。
知らなかったー。
片手で握手、片手でケンカ、まさに外国との
交渉を象徴するようなうまい表現ですね。
ケンカが出来るほど主張出来るようになったと
思えば、むしろ心強いです。
日本も中国をはじめとしたアジア各国と協業して、
「オールアジア」の発想でいかないとインドや
アラブなどに対抗できないかも知れませんね。