ある40代女性の生活

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高畑淳子さん: 「大切なのは仕事があって、子どもを養えること」

2010年09月05日 10時17分58秒 | 新聞
昨日の朝日新聞に、「人生デザイン 出産 8 高畑淳子さんに聞く 子どもは私の防波堤 悩み、恥ずかしがらずに声に」という記事がありました。

女優の高畑淳子さんは、2人の子どもをかかえ、2度の離婚をし、思春期の子どもとぶつかったりしましたが、「大切なことは、子どもたちが元気に生きてくれ、食べさせる仕事が私にあること。あとはどうでもいい」と考えるようになり、楽になったそうです。

高畑さんは、短大で演劇を学び、20代半ばで結婚しました。

しかし、すぐ離婚し、演劇も舞台を中心に下積み生活が続きました。

31歳で妊娠し、2度目の結婚をします。
娘が生まれ、6年後に、息子を出産しました。

息子さんを妊娠しているとき、2度目の離婚を考えていました。
主役の予定だった舞台を、公演1カ月前に降板させられ、周囲から非難されたり、謹慎処分を受けたりしました。

苦しい中で、「大切なのは、この子たちが元気に生きて、食べさせられる仕事が私にはあるということ。あとはどうでもいい」という考えが浮かんだそうです。

「誰にでもいい顔をしたがる私が変わりました」と高畑さんは、おっしゃいます。

41歳で、「3年B組金八先生」に抜擢され、テレビの仕事が来るようになりました。
私生活では、子育てに追われ、体は寄る年波の影響を受けます。

子育ては、高畑さんの母親の手を借り、無我夢中でした。
息子さんは、アトピー、ぜんそく、左耳の失聴、4歳までしゃべらず、「不安の種」でした。

2004年に、皆で生活できるようにと、一戸建てを購入します。
狭い空間で顔を突き合わせる生活から、お互いが離れ、「何かが足りない」と不安になり、更年期障害が始まりました。

舞台のメーク中に、汗がブワッと出て、せっかく塗ったファンデーションが流れ、芝居のせりふがぐるぐる回って眠れなくなり、睡眠導入剤を飲みます。

娘(23歳)は女優になり、息子(16歳)は高校2年生で野球部です。
息子さんの進級があやうくなり、高畑さんは酒断ちをして、願掛けまでしました。

思春期の息子さんは扱いが難しく、自分も更年期で、ホルモンの影響で自分をコントロールできない2人が、一緒に暮らすのは大変だったそうです。

以前は、離婚したことを隠したり、ひとり親はよくないと、後ろめたく思っていました。
でも、2度の離婚がバレてしまったら、「何でもないことにこだわっていたんだ」と逆に楽になりました。

高畑さんは、「自分は頑固で未熟な母親だ」と思うそうです。
それでも破綻せずに生きてこれたのは、子どもを産んだから。

1人だったら、酒好きな自分はアルコールにおぼれ、新宿の路上に倒れているかも、ということです。
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高畑さんは、現在、55歳なのだそうです。

「大切なのは、この子たちが元気に生きて、食べさせられる仕事が私にあるということ。あとはどうでもいい」という考えは、本質をついていて、迷いがなくなる言葉だと感じました。


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