ある40代女性の生活

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フランクルさん、ラズロさん: 漢字に惹かれて

2009年11月27日 07時39分36秒 | 新聞
昨日の朝日新聞夕刊に、「人脈記 2 漢字の森深く 神秘の字体魅せられて」という記事がありました。

テーマに関連する人物や背景を、紹介するコーナーです。

数学者のピーター・フランクルさんと、『ダーリンは外国人』のトニー・ラズロさんは、代々木公園で知り合い、一緒に新宿で路上パフォーマンスをしていたのだそうです。

フランクルさんは、ハンガリーの生まれです。

数学者であるとともに、大道芸人でもあり、12カ国語を話せます。

漢字に出会ったのは、1980年の、バンコク(タイ)のチャイナタウンでした。
食堂のメニューが、画数の多い繁字体でした。

「こんなに複雑な文字があるなんて」

まず、中国語を学び、1982年に数学の研究のため日本に来ます。
1988年からは、日本で暮らしています。

年に100回の講演では、
「漢字は日本が誇るべき無形文化財なんです」と話します。

「駑馬十駕(どばじゅうが)」という言葉が好きなのだそうです。
名馬は1日で千里を走るが、のろい馬でも10日あれば千里を走ることができる、才能よりも努力だという意味です。

ユダヤ人として差別されることもありながら、波乱の人生を歩んできました。
祖父母はみな、ナチスの強制収容所で亡くなっています。

少年の頃は、ドイツ兵に教室から連れ出されて殺される夢をよく見ました。

百日紅(さるすべり)、百舌(もず)、秋刀魚(さんま)
こんな美しい漢字を、どうしてカタカナで書くのだろうと思うそうです。

フランクルさんは、1987年に、東京の代々木公園で、大道芸をする青年と出会います。
意気投合し、新宿の路上で一緒にパフォーマンスをし、漢字の話をしました。

トニー・ラズロさんです。
アメリカ出身で、ライターで、「語学オタク」です。

奥さんは漫画家の小栗左多里さんで、夫婦の様子を描いた『ダーリンは外国人』シリーズはベストセラーになりました。

妻よりずっと漢字に詳しく、5カ国語を理解します。

小栗さんは、
「今日は超弩級(ちょうどきゅう)について教わりました。私は超ド級だと思いこんでいたのに、ドは漢字だよって」

その一方、警察の「おとり捜査」を「ことり(小鳥)捜査」だと思っていたりという落差があります。

ラズロさんは、イスラエル人の漢字学者、ハルペン・ジャックさんを尊敬しています。
14カ国語が分かる方です。

1967年に、イスラエルのキブツ(集団農場)に来た日本人が、地面に「木」と書きました。
木が2つで「林」、木が3つで「森」。

その瞬間に、「漢字の神秘にとりつかれました」

1973年に、日本語を本格的に勉強するため、日本に来ました。

16年かけて、外国人にも使いやすい「新漢英事典」を作りました。
部首を知らなくても、漢字を引けるよう、工夫しました。

現在は、日中韓辞書研究所の所長で、辞書データベースの開発に取り組んでいます。
昨年はルーマニア語の漢字事典を出版したそうです。

趣味は一輪車で、日本に普及させた功労者でもあるということです。
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意外な方たちが、お互いに知り合いなのですね。

漢字に魅せられて日本に来たというのが驚きです。
学生時代は、漢字は勉強しても、まだあるというイメージでしたが、その奥深さが魅力になるのでしょうか。


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