ケンタロウさん： お父さんは理系、ポトフの味

昨日の朝日新聞に、「おやじのせなか　ケンタロウさん　作ってくれた料理が原点」という記事がありました。

料理家のケンタロウさんは、お母さんは料理研究家として有名です。
お父さんは、理系のサラリーマンで、作ってくださったポトフは、影響を受けた料理だそうです。

各界の方が、自分の父親を語るコーナーです。

ケンタロウさんは、料理研究家の小林カツ代さんの息子さんで、ご自身も料理家です。

ケンタロウサンのお父さんは、今は７５歳になられて退職されていますが、長年、大手の会社で化学系の研究開発の仕事をされました。

海外出張が多く、本格的に紅茶を入れ、黒パンにチーズや蜂蜜の朝食を楽しむ様子を見て、漠然と「イギリス人みたいだ」という印象を持っていたそうです。

ケンタロウさんが中学生になると、母親のカツ代さんが仕事で留守のときは、夕食を作るようになります。

お父さんは、ケンタロウサンの料理をとても褒めてくれました。

大学２年になり、「イラストレーターになるから、大学を辞める」と言うと、お父さんは猛反対され、大げんかになりました。

ケンタロウさんは、「学歴なんてどうでもいい」と主張し、
お父さんは、「社会はまだそれを必ずしも受け入れてはいない、やりたいことをやるチャンスを摘まれる可能性がある」と強く言われました。

今、思うと、現実をよく知っているからこそ、あんなにも反対したんだと理解できます。

ケンタロウさんは、結局、大学を辞め、「行き当たりばったりで」料理家になりました。

ケンタロウさんが作るポトフは、お父さんの影響を受けたものだそうです。

鶏を一羽煮込み、ハーブを入れた本格的なもので、幼い頃に食べたときは地味な料理だと思っていましたが、大切な料理の１つになっているということです。
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お父さんのお話は、初めて聞きました。

「読書家で、博識で、愚痴を言わない人」と評されていて、尊敬していらっしゃる様子がうかがえました。

父親という存在は、母親ほど近く多くのコミュニケーションを取ることはないですが、確実に影響を受ける存在です。