ある40代女性の生活

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江戸の日本人: 幸福、ハリス驚く

2009年12月13日 07時32分21秒 | 新聞
昨日の朝日新聞夕刊に、「はみ出し歴史ファイル ハリス 列強総領事の見た日本の幸福」という記事がありました。

歴史研究家の河合敦さんが、歴史の意外なエピソードを紹介されるコーナーです。

江戸時代の日本人は、健康的で身なりがよく、幸せそうで、アメリカから日本を文明化しようと来たハリスは驚いたのだそうです。

タウンゼント・ハリスは、1856年(安政3年)に、アメリカ総領事として下田港に到着します。
列強国からは、最初の外交官でした。

ハリスが本国から課せられた任務は、開国したばかりの日本の幕府と、通商条約を結ぶことでした。

ハリスは熱心なクリスチャンで、当時は人気のなかった日本領事の職を熱望した理由の一つに、「この未開の国を、キリスト教の感化によって文明国に引き上げ、人々を幸福にしたい」という宗教的使命感もあったのだそうです。

ハリスは、1958年に、日米通商条約を結ぶことに成功します。

日本に滞在するうちに、ハリスの気持ちは大きく変化しました。
日記には、次のように書かれています。

日本人は「皆よく肥え、身なりもよく、幸福そうである。一見したところ、富者も貧者もない―これが恐らく、人民の本当の幸福の姿というものだろう。私は時として、日本を開国して外国の影響をうけさせることが、果たしてこの人々の普遍的な幸福を増進する所以(ゆえん)であるか、どうか、疑わしくなる。

私は、質素と正直の黄金時代を、いずれの他の国におけるよりも、より多く日本において見出す。生命と財産の安全、全般の人々の質素と満足とは、現在の日本の顕著な姿であるように思われる」(『日本滞在記』ハリス著 坂田精一訳 岩波文庫)

ハリスは極東の地で図らずも楽園を目にしてしまい、自分の持つキリスト教的価値観を大いに揺さぶられたのである。いずれにせよ、幕末の日本人が欧米人から高い評価を受けたというのは大変興味深い。  ということです。
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「皆よく肥え、身なりもよく、幸福そうである」という箇所が印象的です。

江戸時代は、寺子屋もあり、識字率は世界的に見ても高かったと聞きます。

「寺子屋によって実務的な教育が庶民の間に定着しており、明治初期における日本の識字率は世界最高水準にあった。明治期の日本が急速に近代化を達成できた要因のひとつに、寺子屋が庶民に高い教育水準をもたらしていた背景をあげることができる。」(ウィキペディア「寺子屋」参照)


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