ルーツな日記

ルーツっぽい音楽をルーズに語るブログ。
現在、 フジロック ブログ と化しています。

サルサ・ストリート

2017-06-17 20:03:42 | フェス、イベント
今日は、代々木公園で開催された、サルサ・ストリートなるイベントを覗いてみました。何故か、ラテンな雰囲気って妙に血が騒ぎますよね。




ラテンな屋台が建ち並んでいて良い感じでした。タイフェスやベトナムフェスなんかに比べると小規模ですが、それらのような大混雑もなく、リラックスして楽しめました。



ダチョウとか、ワニとか、カンガルーとか、ラテン系の方達ってこういうの食べるんですかね。カンガルーにはバッテン付いてるけど…。



もちろんライヴもやってます。気持ちの良いテナーヴォイスでした。でもどうせサルサやるなら生バンドで聴きたかったな〜、なんて思ったり。でもステージ前では男女がクルクルと踊り回っていました。



メキシカンな雑貨がユニーク。



お面も日本のものとはちょっと趣きが違いますね〜。



豪快な肉とパエリア。美味しそう〜。



この後、夜は増上寺のキャンドルナイトに行こうかと思っていたのですが、少々疲れたので諦めました〜。

モータウンの歩き方

2017-06-14 23:59:28 | ソウル、ファンク
いや~、最近のギターマガジンは、黒い特集で攻めてきますね~。しかも内容が濃い! ブルース、ジャズファンク、チャック・ベリーに続いて今度はモータウンですよ!しかもギターに注目したモータウン特集って、今まであまり無かったですからね、これは興味をそそられます!

モータウンを彩るギター・サウンドや、その常套句の解説はもちろん、デヴィッド・T ・ウォーカー、デニス・コフィ-、ワー・ワー・ワトソン、レイ・パーカー・ジュニアのインタヴュー記事も面白い。

モータウンのギターってこんなに格好良かったんだ!って再認識させられる好特集。写真などレイアウトも素敵なので、ページをめくっているだけでもたのしいです。

あー、なんだか、モータウン熱が再燃しちゃいますね。

ライヴマジック 第2弾!!

2017-06-13 23:18:24 | フェス、イベント
OMAR SOSA & SECKOU KEITA - FATILIKU



ピーター・バラカンさんが手掛けるルーツ系フェス「Peter Barakan's LIVE MAGIC!」の出演アーティスト第2弾が、オフィシャルサイトにて発表になりました!! 今回は5組。

Omar Sosa & Seckou Keita feat.Gustavo Ovalles
Myahk Song Book 與那城美和/松永誠剛
トリプルファイヤー
BimBamBoom Acoustic Special Band
The Flowerpot Men


良いですね〜! オマール・ソーサ & セック・ケイタ。今年リリースされた2人のコラボ作はまだ聴いてないのですが、YouTubeの映像を観る限り、素晴らしいライヴが期待出来そうですね。

コントラバスと宮古の歌というMyahk Song Book や、湘南を拠点とするも、出身はアメリカ、ウェールズ、アイルランドの3国で、それぞれの国のフォーク・ミュージックを聞かせてくれるというThe Flowerpot Men も気になります。


さすがにピーター・バラカンさんのライヴマジック、良い感じに賑やかになってきましたね。

サマソニ第12弾!

2017-06-12 23:15:12 | フェス、イベント
サマーソニックの出演アーティスト第12弾が、オフィシャルサイトにて発表されました。なんと19組も!! まだそんなに枠があったのかと驚きましたが、気になるその追加アーティストは以下の様な感じ。


ー東京ー
エレファントカシマシ
Lenny code fiction
JASMIN THOMPSON
中田ヤスタカ×きゃりーぱみゅぱみゅ
SWMRS
TRF
OLDCODEX
たこやきレインボー with なにわンダーたこ虹バンド
Creepy Nuts
ちゃんみな
FAKY
佐野元春 & THE COYOTE BAND
在日ファンク
NakamuraEmi
TREVOR HORN BAND
fox capture plan
CRCK/LCKS
DAY6 (Korea)
K.A.R.D (Korea)


ー大阪ー
エレファントカシマシ
JASMIN THOMPSON
中田ヤスタカ×きゃりーぱみゅぱみゅ
SWMRS


TREVOR HORN BANDや、JASMIN THOMPSONなど、気になる洋楽アーティストも含まれてはいますが、エレファントカシマシ、佐野元春 & THE COYOTE BAND、中田ヤスタカ×きゃりーぱみゅぱみゅ、さらにはTRFまで、なりふり構わない邦楽勢の畳み掛けは、さすがはサマソニ!と言ったところでしょうか?


それにしても、あくまでも個人的な趣味としてですが、観たいアーティストがあまりにも土曜日に集まりすぎています。まあ、どうしても観たい!!というアーティストはそれ程多くはないのですが、それなりに観たいアーティストは結構いらっしゃる。そういう意味では序盤から被りまくりです。SUNDARA KARMA→HIGH TYDE→COMMUNIONS と並ぶマウンテン、もしくはLANY→KALEO→DECLAN MCKENNA と続くソニックあたりは、洋ロックの新鋭目白押し。ReiからLAST TRAINへと続くガーデンも気になります。特にフランスからのロック・バンド、LAST TRAIN は個人的に要注目。でも私が一番観たいのは、マリンに登場のJOSE JAMES だったり。やっぱり「ルーツな日記」的にこの日のトピックはブラック・ミュージックなんですよ!という訳で、序盤はJOSE JAMES を核に、メッセからマリンへ、そしてまたメッセへと、忙しく動く感じかな。ガーデンのLAST TRAIN は諦めるか…。夕方は、ビーチのKEHLANI、ソニックのBLOOD ORANGE。この2組がもし被ってしまうと、かなりがっかりなんですけど、どんなんでしょうね?移動時間も含めて、良い具合にズレることを願うばかりです。そしてメインの時間帯は、マリンでBLACK EYED PEAS→CALVIN HARRIS と行きましょうか。PHOENIX→KASABIANというマウンテンも魅力的。特にKASABIANは新作も最高でしたからね。でもせっかくなので、スタジアムで花火込みの祝祭感を味わいたいな〜っていう。

という訳で、土曜は、JOSE JAMES→KEHLANI→BLOOD ORANGE→BLACK EYED PEAS というブラックな流れから、最後はCALVIN HARRIS で踊りまくり!! こんな感じで。



そして日曜日。今回新たにTREVOR HORN BAND が決まったガーデンが、WONK、WHITNEY、POND、EGO-WRAPPIN’ と、国内外込みでかなりそそられます。とは言え、全体的に少々弱い印象。ま、あくまでも個人的な趣味の話ですけどね。フーファイの前のTBAが気になるところですが、今のところ日曜はパスです。


それにしても、つい先日の第11弾って、今回と一緒で良かったんじゃないですかね? あえてINABA/SALAS の1組だけ発表しなくても。それだけ稲葉浩志さんは別格ということでしょうか?

今週のあれこれ

2017-06-11 23:08:54 | 今週のあれこれ
BILLY PRESTON / BILLY PRESTON

6月6日は、私の大好きなビリー・プレストンの命日でした。


さて、今週も色々ありました。


ボブ・ディランがようやくノーベル文学賞の受賞講演を発表しましたね。これは約1億円という、ノーベル賞受賞の賞金を受け取る要件とされていたもので、期限は6月10日までだったそう。最後までお騒がせのボブ・ディラんでしたが、これで丸く収まった感じですかね。こちらでその27分ほどの公演が聴けますが、英語なので、その内容は私にはさっぱり分かりません…。でもまるで詩の朗読のようで、とても味わいがあり、聴き応え充分です。→https://www.youtube.com/watch?v=6TlcPRlau2Q


フライング・ロータスが送り出す映画「KUSO」の一般公開として、「Shudder」という、アメリカ、カナダ、イギリス、アイルランドで提供されている映像オンデマンド・サービスにて、7月21日から配信されるとの発表があったそうです。フライローによる初の長編映画監督作であることはもちろん、ジョージ・クリントンが出演しているとか、エイフェックス・ツインや山岡晃が音楽で参加しているとか、なにかと話題の映画ですね。日本での公開はあるのでしょうか? と言っても、かなり気持ち悪い映像のようですので、正直、私は苦手かも…。


今週末は、アメリカのボナルー、イギリスのワイト島やダウンロードと、巨大フェスが各地で開催されてますね。ゴリラズ主催のデーモン・デイズ・フェスなんてのもありました。いやはやホント、海外が羨ましいです。ま、ボナルーは配信で少し楽しませてもらってますけど。実際、今もボナルーの再配信を観ながらこの記事書いてますし。でも、ジャムバドの祭典だった頃のボナルーが懐かしいな…、なんて思ったり。


でも日本のフェスも負けてはいませんよ。もちろん決して勝ってはいませんけど、それでも大したものです。フジやサマソニはもちろん、今週はブルーノート・ジャズ・フェスティヴァルの追加&日割りが発表されましたし、待たれていたソウルキャンプの開催もオフィシャルアナウンスされました。両フェスとも昨年の1日開催から、2日開催へと拡大されましたし。それにより、洋楽フェスとしての密度が薄まるのでは?という懸念も今のところは感じさせられないラインナップですからね!!これからの追加発表とさらなる充実に期待です!!




今週のセレクト!!

Untitled 05/Nardis - Robert Glasper, Kamasi Washington, Thundercat, Terrace Martin, Chris Dave

現行ブラック・ジャズ・シーン最強の共演。

サマソニ第11弾!

2017-06-10 23:12:13 | フェス、イベント
サマーソニックの出演アーティスト、第11弾がオフィシャル・サイトにて発表になりました。今回は1組。

INABA/SALAS

大阪は土曜、東京は日曜、共にメイン・ステージに登場です。その名の通り、稲葉浩志さんとスティーヴィー・サラスによるプロジェクト。まあ、大物ですけど、これ1組だけ発表って、刻んできますね~。以前、「ロック/メタルに魂をささげる日本からの精鋭が揃う」と煽っていたフーファイターズの前はまだ発表されてないんですよね?引っ張りますよね~。

ま、とりあえず、私は今のところ土曜だけ参加、という線が濃厚です。

SOUL CAMP 2017 第1弾!!

2017-06-09 23:10:26 | フェス、イベント
ERYKAH BADU / LIVE

エリカ・バドゥがフライングして以来、なかなかオフィシャル発表がなかったソウルキャンプでしたが、ようやく発表されました。

10月7日(土)
ERYKAH BADU

10月8日(日)
DE LA SOUL
FAITH EVANS


第1弾は3組。エリカ自身のリーク通り、10月7日にエリカ・バドゥ。そして10月8日にデ・ラ・ソウル、この2組が両日のヘッドライナーでしょうか?特にそういう明記は無いようですが。で8日にはフェイス・エヴァンスも! 豪華ですね。去年は横浜赤レンガで1日開催でしたが、今年は豊洲で2日間開催と、一昨年の形に戻ったようですね。赤レンガより狭いかもしれませんが、他のフェスとの差別化という意味でも、豊洲でやるのは良いかもしれませんね。


今のところ、土曜日は行きたいですが、ブルーノート・ジャズ・フェスティヴァルに大枚をはたいてしまったので、ちょっと難しくなってきましたね〜。とりあえず、追加発表を待ちます。



写真は97年のエリカ・バドゥのライヴ盤。デビュー作「BADUIZM」直後のライヴ盤。この頃はネオ・ソウルとか、オーガニック・ソウルとか呼ばれる、新種のブラック・ミュージックの旗手として大注目を浴びていました。それは70年代のニュー・ソウルをルーツに持つものだったとしても、実際にそれが好きだった古いタイプの人間の私には、ディアンジェロも含めて”ソウル”には聴こえなかったんですよね〜。ヒップホップを通過している以上に、不思議な浮遊感を持つグルーヴや、独特の歌唱、それらが醸す空気感、そんな全てが新しすぎて。もちろん、その後、自分の耳がようやく追いついたのか、その印象は大分変わりましたけどね!もちろんこのライヴ盤も、ソウルフルですし、めちゃくちゃ格好良いです!

Blue Note JAZZ FESTIVAL 第4弾&日割り!!

2017-06-08 19:09:45 | フェス、イベント
LIANNE LA HAVAS / BLOOD

ブルーノート・ジャズ・フェスティヴァルの出演アーティスト第4弾、及び出演日が発表になりました!!

今回の追加アーティストは、上原ひろみ×エドマール・カスタネーダ、リアン・ラ・ハヴァスの2組。まずは大注目の上原ひろみさんのニュー・プロジェクト。エドマール・カスタネーダは、コロンビア生まれのアルパ(南米のハープ)奏者。ハープと言うと、エレガントなイメージがありますが、エドマールは流石に南米ルーツなだけあって、まるでパーカッションのようなリズムを醸しながら、エネルギッシュな音色を紡ぐ。そんなハープと上原さんの競演、そそられますよね〜。しかも、このデュオは既に海外ではライヴを始めていますが、日本では、このブルーノート・ジャズ・フェスティヴァルが初披露となりそうですので、本当に楽しみですね!! それにしても上原さんは、次から次へと、刺激的な共演を見せてくれますね〜。

そしてUKソウルのニュー・ヒロイン、リアン・ラ・ハヴァス。ジャマイカとギリシャの血を引くという彼女。2012年のデビュー時からマーキュリー・プライズにノミネートされるなど、注目を浴びていた彼女ですが、2015年リリースの最新作「BLOOD」(写真)も、グラミー賞「BEST URBAN CONTEMPORARY ALBUM」部門にノミネートされるなど高い評価を得ました。この人も、一口にUKソウルとか、R&Bとかで語れない世界観を持っている人なので、ジャズフェスティヴァルでどんなパフォーマンスを見せてくれるのか、こちらも楽しみですね〜。


さて、そして気になる日割りです。

9月23日(土)
Donald Fagen & The Nightflyers
Lianne La Havas(solo)
Moonchild


9月24日(日)
Donald Fagen & The Nightflyers
Kamasi Washington
HIROMI duet: feat. Edmar Castaneda
Gregory Porter
Jacob Collier


という訳で、上原ひろみ×エドマール・カスタネーダ、カマシ・ワシントン、グレゴリー・ポーターが同じ日曜日になりましたー!! もうこれは行くしかないですね。問題はメインステージに出るのか、セカンド・ステージに出るのか?というところですが、どうですかね〜。とりあえず私は、この発表を見るや否や、チケットぴあに飛び込んで、勢い余って24,000円のS席を買ってしまいました。でもどうもブロック的にステージ向かって左端に近そうなんですよね〜。もし上原さんがメインステージに出のるなら、彼女を後ろから見ることになりそう。がっかり…。




Lianne La Havas - Midnight | Sofar London

リアン・ラ・ハヴァスには敢えて(ソロ)と表記があるので、こんな感じの弾き語りをやってくれるのでしょうか? これは見てみたいですね〜。CDでは、グラミー賞の「BEST URBAN CONTEMPORARY ALBUM」部門にノミネートされるぐらいですから、都会的なモダンさを聴かせてくれますが、元々はフォーキーな魅力もある人で、後からアルバム収録曲のソロ演奏ヴァージョンを発表したりもしている程ですからね。もしリアン・ラ・ハヴァスがセカンド・ステージだったら、土曜日も安いチケ買って見に行こうかな?


上原ひろみ×エドマール・カスタネーダのライヴ映像も、ぼちぼちYouTubeに上がってきているようですが、私はそれをなるべく見ずに、ほぼ前知識ゼロでライヴに望みたいと思っております!!

2016年 ベスト・アルバム 30選

2017-06-07 00:59:37 | 2016年総括
もう2017年の6月ですが、2016年のベストアルバム企画がやっと書き上がったので、今さらですが、お届けいたします!!


1位

ALLEN TOUSSAINT / AMERICAN TUNES
1位はアラン・トゥーサンです!!スタジオ録音作としては、 前作「THE BRIGHT MISSISSIPPI」の続編となる、ジャズ指向のアルバム。プロデューサーはもちろんジョー・ヘンリー。すいません、もしこれがトゥーサンの遺作でなかったら、1位にはしなかったかもしれません。実際、完成度で言うなら前作「THE BRIGHT MISSISSIPPI」の方が上だと思いますし。でも、ここで聴けるトゥーサンのピアノの音色は、何度も見たライヴの息吹を濃厚に感じさせてくれて、すぐそこにトゥーサンの笑顔や指先が見えてくるような、そんな堪らない音色なのです。内容的にも、前作に比べ、よりトゥーサン寄りの作品ですしね。例えば、トゥーサンがジョー・ヘンリーに『確かに「THE BRIGHT MISSISSIPPI」は素晴らしい作品だったよ。でも私ならこう作るね』と言って作った作品のような。もちろんそんなことはありませんでしょうが、そんな想像をしてみたくなる程、トゥーサンの呼吸、鼓動、魂を感じられる、何とも愛おしく、そして涙無しには聴けない作品なのです。もちろん、選曲や、ジェイ・ベルローズ&デヴィッド・ピルチのリズム隊の使い方、ヴァン・ダイク・パークス、チャールズ・ロイド、リアノン・ギデンズ達の招聘など、ジョー・ヘンリーの手腕も流石ですよ!!


2位

ALICIA KEYS / HERE
黒いアリシア・キーズが帰ってきた!! 1曲目を聴いた瞬間に「これは年間ベストだ!!」と確信したアルバム。実際はアラン・トゥーサンにその座を譲りましたけどね。とにかく、楽曲と言い、アリシアの歌唱と言い、サウンドももちろん、全てが文句無しに格好良い!! そして全体を覆う黒い雰囲気。これが堪らないんですよ〜。私はアリシアのアルバムの中では、いまだに「AS I AM」がベストだと思っている人間なのですが、この「HERE」は、その「AS I AM」でも良い仕事をしていたマーク・バトソンが久々に招集され、スウィス・ビーツと共にキーパーソンの一人となっているので、その辺りも私のツボを刺激した一因かもしれませんね。でもね、やっぱり個人的な思い入れで「AS I AM」には敵わないんですよね〜。いつか、文句無しに最高傑作!!って言う新作をリリースしてくれた曉には、堂々と年間ベスト1に挙げたいと思います。


3位

AARON NEVILLE / APACHE
アーロン・ネヴィルの最新作。ソウライヴのエリック・クラズノーがプロデュースと聞いて、もの凄く意外に感じましたが、これが大正解!! ざらついた質感のファンキーなレトロソウルに乗るアーロンのゴールデンヴォイスが素晴らしい!! 時おり掠れるその声に、まったく弱々しくはなく、年季の入った迫力すら感じさせる。必殺のファルセットから入るスィートな曲も最高で、こういうアーロン・ネヴィルが聞きたかった!という会心作。全10曲中9曲でアーロンが作曲に携わっているその楽曲も粒ぞろい。「APACHE」というタイトルからして気合いが感じられますよね。クラズノーのレタス人脈によるバックの演奏もソウルフルで最高です。


4位

STURGILL SIMPSON / A SAILOR'S GUIDE TO EARTH
恥ずかしながら、このスタージル・シンプソン、先のグラミー賞にノミネートされて初めて知りました。いや、このアルバム、最高ですよ! 流石はアデルやビヨンセと並んで「最優秀アルバム賞」にノミネートされただけのことはあります。残念ながら「最優秀アルバム賞」は逃しましたが、見事「最優秀カントリー・アルバム賞」を受賞しました。ですがこのアルバム、”カントリー”の一言では片付けられない芳醇さに溢れています。南部ソウルや南部ロックの息吹もたっぷりに、ザ・バンド的なグルーヴを感じさせる曲もあったり。何より、スタージル・シンプソンのソウルフルな歌声が良い!! フジロックにやってきますからね、楽しみです!!


5位

RODDIE ROMERO AND THE HUB CITY ALL-STARS / GULFSTREAM
日本ではほとんど知られていないかと思われる、ルイジアナ・ルーツ・ロッカー、ロディ・ロメロの新譜。これが良いんですよ! 彼の地の香り豊かなケイジャン、スワンプ・ポップ、そしてニューオーリンズ・ファンクなど、何から何まで全て飲み込み、ロッキンなエッジで踊らせる、ギターも、アコーディオンも、ピアノも良い! まさに”ごきげん”なアルバム。これはよく聴きました。とにかく気分が上がる! そして超強力なローカル臭が堪らない! ルイジアナって素晴らしいな〜と思わずに入られませんよ! タイトル曲「Gulfstream」の哀愁がまた良いんですよ〜。プロデュースは名匠ジョン・ポーター。


6位

BEYONCÉ / LEMONADE
2016年を代表する傑作中の傑作。グラミー賞で9部門にノミネートされるなど、この年の象徴的作品。やっぱりビヨンセの歌そのものが最高です。弾力抜群の切れ味鋭い歌唱をふんだんに楽しめます。スローナンバーでの感情を吐き出すような歌唱も見事。そしてゲストのジェイムス・ブレイクの歌声が醸す異物感がまた白眉。ですが、全体的にポップに過ぎ、前作「BEYONCÉ」にあったドロドロとした黒さが後退した分、ちょっと物足りなさを感じてしまうという印象も。でもそれだからこそ、ロック誌の年間ベストにまで選出される程のポピュラリティを獲得し得たのだとは思いますけどね。


7位

BOBBY RUSH / PORCUPINE MEAT
チトリン・サーキットの帝王と呼ばれながら、コンスタントにリリースする作品がことごとく傑作という、名実共にブルースの帝王になりつつあるボビー・ラッシュ。今作はニューオーリンズ録音。デヴィッド・トウカノフスキー(kbd)、ジェフリー“ジェリービーン”アレクサンダー(ds)、シェイン・テリオット(g)、カーク・ジョセフ(sousaphone)、ロジャー・ルイス(baritone sax )など、彼の地の猛者達をバックに向かえながらも、そのニューオーリンズ・グルーヴをボビー流のファンク・ブルースに引き込んでいく。そのボビーの灰汁の強さ、最高です!!


8位

SARAH JAROSZ / UNDERCURRENT
アイム・ウィズ・ハーでもお馴染みのサラ・ジャローズ、通算4枚目のソロ・アルバム。ギター、マンドリン、バンジョーを持ち替えながら、情緒豊かな歌声を聴かせてくれるサラ・ジャローズ。芳醇なアメリカーナを綴る楽曲も見事。新世代ブルーグラスの歌姫としてはもちろん、シンガーソングライターとしても飛躍を遂げた快作。


9位

KRIS KRISTOFFERSON / THE CEDAR CREEK SESSIONS
80歳になったクリス・クリストファーソンがテキサスで収録した回顧録的な2枚組作品。1stソロ作収録曲など70年代を中心に、これまでの数々の名曲を現在の彼の歌声で振り返るような作品で、その滋味深い歌声がとても滲みます。特にジャニス・ジョプリンで有名な「Me And Bobby McGee」のセルフ・カヴァーの味わいは格別です。


10位

SOLANGE / A SEAT AT THE TABLE
ビヨンセの妹、ソランジュ。いよいよ本格的に才能開花です。耽美にバウンスするグルーヴ、アンビエントな揺らぎと音響、アートな感性と黒いフィーリング、それらがトロリと溶け込むような新感覚のブラック・ミュージック。キーパーソンはダーティー・プロジェクターズのデイヴ・ロングストレスか?


11位

THE ROLLING STONES/BLUE & LONESOME
年末を揺るがした超話題作。ローリング・ストーンズのブルース・アルバム!! 原点回帰と云う名の野心作。まだまだ現役です!!


12位

PRISCILLA AHN / LA LA LA
プリシラ・アーンが出産を経て子供達に捧げた作品。可愛らしくも暖かい、彼女らしい作品。癒されます〜。


13位

BUDDY MILLER & FRIENDS / CAYAMO SESSIONS AT SEA
豪華客船に乗ってアメリカーナを楽しむ「CAYAMO」という音楽旅行があるらしい。そこに機材を持ち込んで録音されたというバディ・ミラーの新作がこちら。リー・アン・ウーマック、クリス・クリストファーソン、ルシンダ・ウィリアムス、リチャード・トンプソンなど豪華ゲストが参加。


14位

YO-YO MA & THE SILK ROAD ENSEMBLE / SING ME HOME
チェロ奏者ヨーヨー・マが独自の世界観で、アメリカーナを横目に見つつアジアを巡るシルク・ロード・アンサンブル。ゲストにビル・フリゼール、グレゴリー・ポーター、リアノン・ギデンズ、サラ・ジャローズなども参加。


15位

LEONARD COHEN / YOU WANT IT DARKER
詩人、レナード・コーエンの最新にして最後となってしまった作品。円やか且つ深遠な作風と歌声に胸を打たれます。


16位

AARON ABERNATHY / MONOLOGUE
アブ・ザ・コンフィダント、ナット・ターナーといった名義で活動していたアーロン・アバナシーによる満を持しての初ソロ名偽作品。ニュー・ソウル的なスウィートなグルーヴとネオなブラック・フィーリングが秀逸なR&B作品。格好良いですよ!!


17位

HIROMI / SPARK
ますます、進化、深化を遂げる上原ひろみ ザ・トリオ・プロジェクト。でもそろそろ、もっとびっくりするぐらいの変化を期待しちゃいます…。


18位

MICHAEL DAVES / ORCHIDS AND VIOLENCE
現行ブルーグラスシーンを牽引するギタリスト、マイケル・デイヴス。同じ曲を同じ曲順で、アコースティックなブルーグラス・アレンジとエレクトリックなロック・アレンジという別解釈で収録した2枚組。やはり今、ブルーグラス・シーンって刺激的ですよね!!


19位

CHILDISH GAMBINO / AWAKEN, MY LOVE!
ラッパーのチャイルディッシュ・ガンビーノが放つ、脅威のサイケ・ソウル作。ファンカデリック的なドロドロとしたファンクネスに絡む妖気的なファルセット、プリンスを思わす激熱なシャウトなど、黒々としたエモーション充満の怪作。何やらブラック・ミュージックに新しい波が来る予感をそそられます。


20位

TEDESCHI TRUCKS BAND / LET ME GET BY
説明不要のサザン夫婦の一座。間違いない作品!!


21位

WILLIE NELSON / FOR THE GOOD TIMES: A TRIBUTE TO RAY PRICE
ウィリー・ネルソンが盟友レイ・プライスをトリビュート。


22位

CORINNE BAILEY RAE / HEART SPEAKS IN WHISPERS
コリーヌ・ベイリー・レイの、およそ6年ぶりとなるニュー・アルバム。


23位

ROYAL SOUTHERN BROTHRHOOD / THE ROYAL GOSPEL
我らがシリル・ネヴィル!! メンバー・チェンジを経たグループの最新作。


24位

HONEY ISLAND SWAMP BAND / DEMOLITION DAY
ニューオーリンズが誇るスワンプ・ロック・バンドの新作。もう少し泥臭ければなお良しなのですが、ライヴを見たくなる快作。


25位

KING / WE ARE KING
レトロをネオに聴かせる不思議なフィーリングを持った女性3人グループ。次代を担うR&B。


26位

BACAO RHYTHM & STEEL BAND / 55
スティールパン・ファンク・バンドという変わり種ながら、これが超格好良い!! 現行ファンク・バンドのザ・マイティ・モカンボスのメンバーが結成したバンド。トロピカルと言う以上に、ダビー&ファンキーなグルーヴが強力。


27位

SARA WATKINS / YOUNG IN ALL THE WRONG WAYS
やっぱりサラ・ワトキンスの歌声は素敵ですね。


28位

GALLANT / OLOGY
脅威のファルセットシンガー。現行らしい耽美な魅力もたっぷりなR&B。


29位

COREY HENRY / LAPEITAH
ギャラクティックでの活動も知られるニューオーリンズのトロンボーン奏者のソロ作。想像通りのニューオーリンズ・ファンキー!


30位

JIM KWESKIN AND GEOFF MULDAUR / PENNY'S FARM
ジム・クエスキンとジェフ・マルダーによる、古き良き、心温まるカントリー・フィーリングなデュオ作。

One Love Manchester

2017-06-06 00:00:41 | フェス、イベント
Chris Martin and Ariana Grande - Don't Look Back In Anger (One Love Manchester)



アリアナ・グランデが呼びかけたマンチェスター支援ライブ「One Love Manchester」は、大成功に終わったようですね。ジャスティン・ビーバー、ケイティ・ペリー、ファレル、ブラック・アイド・ピーズ、コールドプレイ、リアム・ギャラガーなど、豪華アーティストが出演したそうです。コールドプレイのクリス・マーティンとジョニー・バックランドにアリアナ・グランデが加わり、オアシスの「Don't Look Back in Anger」を歌ったのは感動的でした。アリアナはほぼ歌わずでしたが、その場にいるだけで、その存在感は輝いていましたね。リアム・ギャラガーは自身のバンドで数曲歌った後、クリス・マーティンとジョニー・バックランドをバックに「Live Forever」を歌うという、これもスペシャルなコラボでした。ノエル・ギャラガーも出るのでは?と噂されていましたが、現れなかったようですね。

それにしても、ライヴ映像から感じられる現地のポジティヴな空気には勇気づけられましたね。やっぱりライヴの場はいつまでも「愛と平和」であってほしいものです。いや、そうあらねばいけないと思います。

現在、アリアナ・グランデのfacebookで当日の3時間強のライヴ映像を見ることができます。もちろんアリアナも自身の曲などで、素晴らしい歌声を聴かせてくれています。