肝臓病と共に生きる人たちを応援します

肝臓友の会との関わりで成長した肝臓専門医のブログです。2017.2.12より新規開始しました。

肝がん検診の助成周知のお願い 渡島地区まわりしてきました

2014年05月30日 | 肝がん検診
 
 
 
肝がん検診の助成周知のお願い 渡島地区まわりしてきました。
今回は、函館、北斗、七飯と回ってきました。昨年回ってくばったオレンジバナーがしっかり貼られていました。その後の助成制度導入の自治体を説明して、広報紙への引き筒気の協力をお願いしてきました。函館の部長
さんからいつもニュース見ていますと言ってもらえて、とてもうれしかったです。読んでくれる方がいること本当に有り難いです。
その後の対策については具体的に進展しているところはないのですが、他の検診同様受診者を増やすためにどうするかというところが悩みになっています。肝炎ウイル
ス検査については肝がんができるからしなくてはいけないという点と早く分かれば治る病気になってきていることを強調することで受診者ふえることもあるので、お誘
いの文章等にその点を記載していただけたらと話してみました。
はまなす会の川上さんからは、B型肝炎のユニバーサルワクチンの話もされていました。
1人でも多くの方が肝炎ウイルス検診や肝がん検診もうけて、安心してほしいと思わずにはいられません。
6月1日の函館での医療講演も是非保健師さんにを呼びかけていただけたらとお願いしてきました。

写真は函館の保健福祉部の方と、北斗の保健福祉部の方と、
函館市役所のオレンジバナー、北斗市役所のオレンジバナー、北斗市役所、七飯町保健センターです。
 
ポチッとして頂けたら幸いですにほんブログ村 病気ブログ 肝臓・胆嚢・すい臓の病気へにほんブログ村

6月1日函館の肝臓医療講演とB型肝炎訴訟説明会の記事 函館新聞 北海道新聞

2014年05月29日 | 肝炎救済に関連して
 
 
函館新聞5月23日と北海道新聞5月29日に6月1日の肝臓医療講演とB型肝炎訴訟の説明会の記事が載っていました。
はまなす会の川上さんが写真送ってくれました。ありがとうございます。
一人でも多くの人が、前に進んで笑顔で過ごせるようになりますように。
 
ポチッとして頂けたら幸いですにほんブログ村 病気ブログ 肝臓・胆嚢・すい臓の病気へにほんブログ村

肝がん検診の助成周知のお願い、檜山地区行ってきました

2014年05月29日 | 肝がん検診
 
 
 
今回は、檜山地区のお願いに回ってきました。新緑って感じの山々で天気が良くて気持ちよかったです。
厚沢部町、上ノ国町、江差町、乙部町と訪問してきました。不在のところも多かったのですが、厚沢部町では今回担当の方に会うことができて、助成の人数枠を拡大できるようにお願いしてきました。乙部町では町長さんが、ラッキーなことに役場にいてくれたので、突然のお願いだったのですが忙しい中会ってくれました。助成の方は、難しいからねえって感じでしたが、話を聞いてもらうだけでも有り難い限りです。たくさんの要望がある中、一人でも多くの人が笑顔になってくれるよう願うばかりです。
乙部町で、いつも応援してくれる職員の方がちょうどいて、励まされてまた元気になって帰ってきました。
役所周りをすると、みんなのことを思って仕事をしてくれている方がたくさんいるんだよなあとうれしい気持ちになります。

つぎは渡島地区、函館、北斗、七飯を回れたらと思っています。
 
ポチッとして頂けたら幸いですにほんブログ村 病気ブログ 肝臓・胆嚢・すい臓の病気へにほんブログ村

今日のソックス 散歩してー

2014年05月29日 | 動物

久しぶりにソックスと私だけでの散歩に行きました。しかし、おしっこをすませると、お座りして動きません。
100m歩いたかなあ。私以外とはちゃんとするんだけど。引っ張るから嫌みたい。ううう。

元気の出る肝臓医療講演 in 空知 大成功

2014年05月27日 | 医療講演やイベント
 
 滝川での医療講演にいってきました。たくさんの方が集まってくれました。保健師さんも参加してくれて、皆さん楽しく話を聞いてくれました。
新しい治療の話が、どんどんでてきていて、みんな喜んでいました。
帰りに新篠津の保健師さんに肝がん検診のポスターを渡してきました。

元気の出る肝臓医療講演 in 空知 37人参加 相談5名
きっとかなう夢のために
肝がんの不安のなくなる世の中を目指して
演題名
肝臓を元気にするために!?
 アルコールとのつき合い方から最新の治療まで 肝がん検診団の取り組みから
日時 2014年5月27日火午後2時~
場所 滝川市町づくりセンターみんくる
住所 住所 滝川市栄町3丁目6番28号
無料療養相談 講演終了後(時間に限りが有るため先着順となる場合があります)
お問い合わせ 肝がん検診団(留守番電話)011-350-1008
共催 肝がん検診団 中空知コスモス会
後援 滝川市
 
ポチッとして頂けたら幸いですにほんブログ村 病気ブログ 肝臓・胆嚢・すい臓の病気へにほんブログ村

芝桜、つつじ、さくらんぼやグスベリの青い実、庭の風景

2014年05月27日 | 花、植物、風景
 
 
 
 
 
ツツジが咲いて、さくらんぼのみがたくさんつき始めました。どのくらい残ってくれるかなあ。グスベリも青い実をつけています。
庭にはトマトやシシトウ、ほうれん草、キュウリが植えられました。

FMアップル B型肝炎訴訟応援枠2014年5月26日月午後4時から30分にいってきます。

2014年05月26日 | FMアップル ニュースJapan
○FMアップル B型肝炎訴訟応援枠 2014年5月26日月 午後4時から30分 にいってきます。
FMアップルでのB型肝炎訴訟応援放送も午後4時から有ります。
http://www.ustream.tv/channel/8155634
エリアは以下です。エリア外はインターネットで見れますので是非生中継みてください。

B型肝炎訴訟原告団で肝がん肝硬変の助成の署名活動をがんばった原告さんと
署名活動の目的とこれから実現していってほしいこと。
B型肝炎の新しい薬が5月23日から発売になるテノフォビルの紹介。

各地で署名活動について
4月29日の医療講演 大垣市民病院の熊田先生にきて頂いたこと。はるにれ会の総会交流会。
5月17日遠軽の肝がん検診、北見留辺蘂での医療講演
5月18日北見での肝がん検診

これからの予定は
5月27日火 滝川で午後2時~
5月末は道南地区への肝がんの助成周知、肝縁問題への取り組みのお願い。
6月1日は函館で医療講演。
6月2日月 午前10時から岩見沢 平安閣、午後2時~江別 シティーホールあおいで医療講演。
6月7日土 京都で午前10時半~ 京都府民総合交流プラザ 京都テルサ B型肝炎訴訟の原告さん弁護団といっしょに
6月21日土 新篠津で肝がん検診 6月22日日滝川で肝がん検診

シンガーソングライターあきのギター弾き語り付きは
 あしたはなにがあるのかな
 きっときっと
 
ポチッとして頂けたら幸いですにほんブログ村 病気ブログ 肝臓・胆嚢・すい臓の病気へにほんブログ村

B型、C型肝炎の新しい薬がどんどん出てきます。(2014年5月23日現在)

2014年05月24日 | 学会研究会報告新聞記事など
 
2013年12月から出てきている新しい薬について、書いてみました。2014年5月23日にはテノゼットがでました。B型肝炎ウイルスがなかなか消えてこなかった人にさっそく使っています。

2013年12月6日ソブリアード(シメプレビル)が認可されました。C型慢性肝炎遺伝子型1型の方に使える薬です。
ペグインターフェロンとリバビリン6ヶ月にソブリアードを最初の3ヶ月追加する形の使い方です。従来のペグインターフェロンとリバビリンの副作用を強くすることはあまりないのがいいところでかえって押さえている人もいました。もちろん逆にだるみやかゆみなどが出る方もいます。8割方は大丈夫って感じです。
使い始めて1カ月以内に陰性化する人がほとんどで、非常にきれがいいです。これだけ陰性化が早いってことは,肝臓の中のウイルスがどんどん消えて言っている証拠だと思えます。なので、今回の治療で消えきらなくても肝臓内のウイルス量はかなり減っていると言えます。なので、もし消えなかったら次の治療ではもっと消える可能性が上がるでしょう。
今後出てくる、C型肝炎の薬は、同じような使い方の薬がもう1剤出てくる予定ですが、今年の8月には飲み薬だけですむ治療が控えています。ダグラタスビルとアスナプレビルという薬です。この薬は6ヶ月間内服で、8割から9割の陰性化が実現します。その次にでるソフォスブビルとレディパスビルは9割とどんどん消えるって。飲み薬は、耐性ウイルスの問題が危惧されています。薬の組み合わせによってはかえって次の治療が効かなくなることもあるかもしれないというものです、しかし、国際的にはあまり心配はないだろうと予想されています。私もこの間のC型肝炎の耐性ウイルスの出方から見ると大丈夫ではないかと予想していますが今後の研究を中止していきたいと思います。
そして、遺伝子型2型の人向けの飲み薬のみの治療が2015年には登場する予定と言われています。これは、ソフォスブビルとリバビリンを組み合わせたものですが、3ヶ月でいいかもしれません。リバビリンの副作用が出てくるかと思いきやインターフェロンが存在しない場合リバビリンの副作用は貧血や皮疹程度でひどいのはあまりでないそうです。これは期待できます。
また、ソフォスブビルを肝硬変の方に使った報告では、脳症や腹水のある方に使っても、ウイルスが消えるばかりか脳症や腹水までも治ったという報告(図1)もあり、肝硬変の方にも安心して使える薬となる可能性が有ります。少しでも早く使える薬になってほしいです。

B型肝炎では、テノフォビルのテノゼットが2014年5月23日より使えるようになりました。この薬はこれまでの薬での耐性がで肝縁が再燃した方にとても期待されています。ヘプセラと似た系統の薬ですが、ヘプセラのような腎機能への影響も軽減されると言われているので使いやすい薬となってくれそうです。現在最初から使う薬としてはバラクルードがすすめられていますが、テノゼットも最初から使っていい薬となる可能性が有ります。
また、この間核酸アナログ製剤ではs抗原の陰性化を起こす力が弱いとされていましたが、テノゼットではs抗原の陰性化を起こすというデータも出てきています。ペグインターフェロンのペガシスとともにs抗原の陰性化を実現することがより早期になることが期待されます。といっても、C型肝炎と違って、何年という経過でみて行くことにはまだなりそうですが、それでも治らないと言われてきたB型肝炎が治ってきますよと力強く言えるようになってきていることはうれしいことです。

今後、治ってきた患者さんの定期検査が重要となりますが、発癌を積極的に抑制するために副作用のない人には少量のインターフェロンの継続が検討されるともっといいかなと思います。もちろん副作用が無い場合にという条件がつくことにはなりますが、、、
癌の抑制をねらうレチノイドの治験も進んでいます。インターフェロンよりは効果は少なそうですが、インターフェロンが使えない患者さんにとっては心強いものになってくれるのではないかと期待しています。
 
ポチッとして頂けたら幸いですにほんブログ村 病気ブログ 肝臓・胆嚢・すい臓の病気へにほんブログ村

C型肝炎ウイルスの治療に遺伝子型2と3型の患者さんにもソフォスブビルとリバビリンの飲みのみが効く

2014年05月22日 | C型肝炎ウイルスの治療
ソフォスブビルの効果がどんどんでてきていますね。
ソフォスビルっていっちゃうんだけど、ソフォスブビルかソホスブビルって、いうんですね。以下転載します。

HCV遺伝型2、3型感染患者へもソホスブビル+リバビリン/NEJM
提供元:ケアネット 公開日:2014/05/22

HCV遺伝型2、3型感染患者へもソホスブビル+リバビリン

 C型肝炎ウイルス(HCV)遺伝型2型または3型感染患者への治療として、ソホスブビル+リバビリン治療が、高い持続性ウイルス学的著効(SVR)を達成したことが示された。治療期間は、2型感染患者が12週間、3型感染患者は24週間だったという。ドイツのヨハン・ヴォルフガング・ゲーテ大学医療センターのStefan Zeuzem氏らがヨーロッパ77施設から419例を登録して行った多施設共同の第III相無作為化試験の結果、報告した。NEJM誌オンライン版2014年5月4日号掲載の報告より。

2型感染患者には12週間、3型感染患者には24週間で検討
 HCV遺伝型6タイプのうち、2型または3型の感染患者は世界中で約30%を占めているという。現状では両者への標準治療は、ペグインターフェロン+リバビリンの24週間治療とされているが、研究グループはこれら患者に対するインターフェロンを用いないソホスブビル+リバビリン治療の有効性について検討を行った。
 同治療に関するこれまでの臨床試験では、12週間治療で2型感染患者については高率のSVRが観察されたが、3型感染患者では低率だったことが報告されていた。そこで研究グループは、インターフェロンベース治療の有無を問わずに集めた両患者を対象とした試験を計画した。具体的には2型感染患者91例と3型感染患者328例を4対1の割合で、ソホスブビル+リバビリンまたはプラセボの12週間治療に割り付けて有効性を評価するプラセボ対照無作為化試験であった。
 しかし試験開始後、他の第III相試験で、3型感染患者への16週間治療の有効性が報告された(対12週、非盲検試験)。そこで急遽プロトコルを変更し、3型感染患者への治療期間を24週間に延長し、プラセボ治療は中止とした。試験目的は再定義し記述的なものとすることとし仮説(2型感染患者への12週間治療の有効性を確認し、3型感染患者への24週間治療を評価すること)の検定は含まないこととした。
 主要エンドポイントは、治療後の12週時点のSVRだった。

SVR達成率はそれぞれ93%と85%
 試験に登録され治療を受けた419例のうち、21%が肝硬変を有しており、58%にインターフェロンベースの治療歴があった。
 結果、SVRの達成率は、12週間治療の2型感染患者では68/73例、93%(95%信頼区間[CI]:85~98%)で、24週間治療の3型感染患者では213/250例、85%(同:80~89%)だった。
 3型感染患者について、肝硬変なしの患者では91%、ありの患者では68%だった。
 最も頻度が高かった有害事象は、頭痛、疲労感、かゆみだった。
(武藤まき:医療ライター)

原著論文はこちら
Zeuzem S, et al. N Engl J Med. 2014 May 4. [Epub ahead of print]

ネガティブな感情は、幸福感の感度を下げる 幸せの法則 どんな時も優しさに変えて から

2014年05月20日 | 健康になるために 生き方について
 
「幸せの法則―どんな時も優しさに変えて」 晴香 葉子著(彩雲出版 定価 1200円+税)
シンガーソングライターあきさんの歌詞に出てきそうなタイトルですが(笑)
(ほとんどの人に分からない身内のジョークでゴメンナサイ)
「様々な感情を優しさに変換する」「優しさをこころがけて生活する」ことを軸に日々の気持ちの持ち方や生活の仕方が書かれています。
と、永久 晶浩のいい女・いい男のつくり方~自分の人生を向上させたい人のために~のブログに書いてあったのでさっそく買って読んでみました。(ちなみにこのシンガーソングライターあきってのは私のことなんです)その中で、気になった部分。

良く自分が、すごいなあと思ったりして、こころから褒めたりするのですが、素直に喜んでくれないのは何でなんだろうと思ってたところ、これかなあって。
素直に褒めてる純粋な気持ちでも、嫌みになったりしてるのかなと反省してみたりするけど。やっぱ素直に思ってるんだよなあ。素直すぎてわかってもらえないのかなあ、やっぱ嫌みっぽいのかなあとかってね。

以下抜粋です。

ネガティブな感情は、幸福感の感度を下げる。
楽しい気分でいるときや、穏やかな気分でいるときは、人からの言葉や好意も素直に受け取ることができ、幸せに気づきやすく、その幸せも大きく感じます。
暗い気分でいるときや、苛立ちを感じているときは、幸せに気づきにくく、気づいたとしても、小さく感じ、人からの言葉や好意を素直に喜ぶことが難しくさえなります。

って書いていたので、せっかくの人生、楽しい気持ちや幸せな気持ちを最大限に感じられるようになっていたいですよね。
この本の中には、当たり前のことかもしれないけど、読んでいくとなんだか納得して優しくなれそうな自分を感じることができていい感じに読めました。是非読んでみてほしいと思います。

あと、相手が自分に何をしてくれるかを考えていたころより、自分がどうしたら人の役に立てるか、ということに意識が向いてくると、心に余裕がでて人との関わりも楽しくなると言う体験も書かれていて、実感してる自分がいるので成長してるんだなあとちょっと自分を褒めてみたりしていました。

2014年 オホーツク地区肝がん検診 遠軽37名 北見26名受診 終了

2014年05月19日 | 肝がん検診
 
 
2014年オホーツク地区遠軽北見肝がん検診終了しました。
5月17日、遠軽42名予約、37名受診 2名北見に移行、北見23人予約遠軽から2人移行追加1人で26人受診となりました。二日間で63人の受診。

ウイルス肝炎の患者さんは、3分の1で、B型肝炎がらみの方がほとんど、あと3分の1は脂肪肝でした。
新患の方に膵腫瘍が2名、肝がん疑いが1名で。一度は肝がん検診を受けましょうという呼びかけが効果的であると思われました。地元の医療機関へ紹介しました。
北見の肝炎友の会の事務局長の方は、肝がんの治療ですぐ入院となる予定の中がんばって支えてくれています。本当に1人でも多くの人が救われてほしいと言う思いで活動を続けてくれています。感謝です。

17日は北見市留辺蘂で医療講演もしてきました。保健師さんが5名一般の方が5名参加してくれて、長南元議員さんも参加してくれるなど、人数は少ないですが、聞いて頂きたい方々に聞いて頂けたと思いました。
今回は広報紙、道新、伝書鳩さんでお知らせしてくれていました。ありがとうございます。

数年前に肝がん検診が一度なくなって、他の病院で診てもらっていても肝がん検診がとても安心できると再開してくれたことをとても安心で来よかったと言ってくれる方がいてうれしかったです。
 
ポチッとして頂けたら幸いですにほんブログ村 病気ブログ 肝臓・胆嚢・すい臓の病気へにほんブログ村

2014年5月16日のB型肝炎訴訟の意見陳述 多くの方が救われるように

2014年05月18日 | 肝炎救済に関連して
2014年5月16日の札幌地裁での意見陳述です。B型肝炎の原告さんから届きました。1人でも多くの方が救われるようみんな辛い思いを伝えながら頑張ってくれています。
以下届いた文章を添付します。

最後に、裁判長がこの日の個別和解者の原告番号を読み上げる段になり、思わず声を詰まらせた為、左隣りの裁判官がとっさに代読するハプニングが起きました。
私は、これまでに何度も傍聴してきましたが初めて見た光景に驚きと感動でとても胸が熱くなりました。
 公平な立場であるべき裁判長としては、ふさわしくない行為でしょうが、きわめて人間味の溢れた反応でした。
 被告席を埋め尽くした15名の国側の人間達にも、我々原告(肝炎患者)の切なさや口惜しさが多少は伝わったことでしょう。
当日の意見陳述書を読み返しても、涙がでます。傍聴出来なかった人は読んでみてください。

意見陳述書                    平成26年5月16日
札幌地方裁判所民事第5部合議係 御中        原告番号○○○○

1 私は、現在69歳であり、平成16年12月、B型肝炎ウイルスの感染を原因とする慢性肝炎を発症し、治療を続けていましたが、その後、B型肝炎訴訟ことを知り、平成23年9月30日、原告番号203番として提訴しました。
  私は、平成24年11月、予防接種によるB型肝炎ウイルスへの感染と認定され、国と和解をしました。
私は、現在2ヶ月に1回の割合で通院をし、検査や投薬治療を受けていますが、歳を重ねるごとに、定期的な通院も身体的に大変だと感じるようになっています。幸い、今のところ慢性肝炎自体の症状は落ち着いているものの、投薬を受けている核酸アナログ製剤による副作用のためか、腎機能の数値が少しずつ悪くなっています。
私としては、「このままの状態が何とか保てたら。」とは思っていますが、「
肝硬変や肝ガンへ進行するのではないか。」という懸念が頭を離れることはありません。
私には2人の息子がおりますが、本日は、長男の遺族原告(夫、長男の妻、私の3名)を代表して、この法廷で意見陳述を行うものです。
2 長男は、昨年(平成25年)9月2日、肝細胞ガンのため、入院後わずか1週間にして、43歳の若さで亡くなりました。
長男は、会社員であり、毎年、社内での健康診断は受診していたようですが、肝機能の数値には異常がなく、B型肝炎ウイルスの検査自体も一度も行っていませんでした。
私は、平成16年12月にB型肝炎を発症したこともあり、2人の息子には一度検査を受けるようにと何度か話をしていました。
もっとも、私自身、B型肝炎発症後も比較的普通の生活を送っていましたので、長男としては、B型肝炎はそれほど深刻な病気であるとの認識がなく、検査を受けるまでのことはないと思っていたかもしれませんが、今となっては、長男がどのように考えていたか知るすべはありません。
長男は、東京において、妻と2人で生活をしており、年に2回ほど妻と共に帰省をしては、私達夫婦と一緒に旅行をしたり、北海道のグルメを楽しんでいました。
また、長男は、日頃から絵ハガキやメール等で生活の様子を伝えてきていました。
長男夫婦とは昨年の2月に紋別市へ流氷を見に行きましたが、今思うとこれが長男との最後の旅行となってしまいました。
3 長男は、昨年6月27日、腰に痛みが出るようになったことから、自宅近くの整形外科病院に受診をしました。
この整形外科病院では、「腰椎椎間板ヘルニア」との診断を受けたものの、症状が改善しないことから、7月6日、別の整形外科病院を受診したところ、「腰椎椎間板ヘルニア、左坐骨神経痛」と診断されました。そのため、長男は、この整形外科病院に定期的に通院をし、神経ブロック注射や投薬などの治療を受けていました。
しかしながら、長男は、この整形外科病院での治療によっても腰の痛みが良くならず、むしろ、会社に出勤することもできないほどの強い痛みが出るようになったことから、整形外科が充実している東京都内の総合病院を紹介されました。そこで、長男は、8月27日、この総合病院に受診したところ、腰椎MRI検査で悪性腫瘍の骨移転が疑われ、即日入院となりました。
4 私は、昨年7月中旬ころ、長男の腰の痛みのあることを聞いてはいましたが、整形外科に通院をしているということでしたので、まさか肝細胞ガンであるなどとは思いもしていませんでした。
長男と妻とは、8月28日午後8時ころ、担当の医師から、B型肝炎ウイルスを原因とする肝細胞ガンであることや、病状としてもかなり厳しい状態にあることなどの説明を受けました。この際、長男は、はじめて自分がB型肝炎ウイルスに感染していることを知りました。長男の妻から、私に対し、長男の病状を知らせる連絡があったものの、私としては、あまりにも突然のことであり、ただただ驚くばかりであり、頭の中は真白となってしまい、いずれにしても長男の元に行かねばならないということで、翌8月29日、長男が入院をする東京都内の総合病院へ夫と共に駆けつけました。長男の元に駆けつけたところ、長男は、病室で点滴を受けており、目や手足に黄疸が出ていましたが、私達に対して、「遠いところどうもありがとう。すみませんね。」、「こんな病気になってしまったけど、心配しないでね。」などと、苦しそうな様子はなく普通に話かけてきました。
 もっとも、今考えると、長男は、私達に心配を掛けまいと、できる限り元気な姿を装っていたのだとろうと思います。
 また、長男は、私に対して、「黄疸はひどいかな。」と尋ねてきたので、私は、「大丈夫だよ。たいしたことないよ。」と答えると、安心した様子でした。
 この会話の最中、長男は、妻に対し、何度も「ごめんね。ごめんね。」と言っていましたが、これは、自分がこのような重い病気にかかってしまったことを気にして詫びていたのだと思います。
 この日の夜、私と夫とは、担当の医師から、長男の病状について直接説明を受けましたが、この説明によると、長男には肝細胞ガンのほか、肺や差仙骨にもガンが転移している状態であり、ガンに対する根本的な治療はできず、余命についても「何ヶ月という段階ではなく、Ⅰ日Ⅰ日のレベルである。」とのことでした。
 また、医師からは、本人には余命のことは説明はしていないと言われました。この日以降、私と夫は東京にとどまり、毎日、長男の病室を訪れ、夜まで一緒にいるようにし、長男の妻も病院の許可を得て病院に泊まり込むようになりました。
 翌8月30日、長男は、前日に私達とおしゃべりをしすぎたせいか、疲れている様子が見受けられ、また、腰の痛みも相当つらい様子でした。
 黄疸については、私の目には前日とほとんど変わらないように見えましたが、看護師の方によると、前日より黄疸が強く出ているとのことでした。
 その翌日である8月31日には次男夫婦も上京し、長男の病室を訪問しました。長男は、痛みを和らげるため、モルヒネの量を増量してもらっており、Ⅰ日の大半を寝て過ごしている状態でした。
 この日、長男は、食事をとることができないことから、カテーテルを静脈に入れており、また、尿意はもよおしているものの現実には尿が出ないという状態でした。
 9月Ⅰ日、これまで長男の左足のみにあったむくみが右足にも見られるようになり、長男は、前日と同様、ほとんど眠っているという状態でした。
 この日は病院の設立記念日とのことから、入院患者にお昼に紅白のまんじゅうが配られたのですが、長男は甘い物が大好物であったことから、まんじゅうを半分にして口にしていました。
 この日の昼間付き添っていた私と次男の妻は、長男が「足がだるい。」と言うので、交代で足をさすってあげたところ、気持ちよさそうな様子をしていました。この日の夜、私、夫、次男、次男の妻が病室を出る際に、私は、長男に対し、「明日またね。元気でね。」と声を掛けたところ、長男は、私に対し「うん。ありがとう。」と答えていました。
 この際、私の夫と次男と握手をしていましたが、私は、たまたま長男と握手をしそびれてしまいました。
 9月2日、この日は、長男が入院中である総合病院の手配により、肝臓ガンの治療例が豊富な別の病院で診察を受けるための予約をしていました。
 しかしながら、長男は、午前5時30分に突然ショック状態となりました。すぐに長男の妻から私の元に電話があり、私や夫のほか次男夫婦も長男の元に駆けつけましたが、午前7時に呼吸停止となり、気管挿管が行われましたが、午前9時50分には呼吸が止まり、そのまま長男は亡くなりました。
 長男は、平成25年8月27日にB型肝炎ウイルスに感染していることや肝細胞ガンであることを初めて知り、そのわずか6日後にこの世を去ることになってしまいました。
5 長男は、小学校から高校までⅠ日も休むことなく通学しており、健康には自信を持っていました。
 また、長男は、結婚生活9年目で仕事も順調であり、まだまだ沢山やり残した事があったと思うと、本人自身が無念でならなかったと思います。
 私がB型肝炎ウイルスに感染していたことが原因であると思うと、長男や長男の妻には本当に申し訳なく、未だに長男の死を受け入れることはできません。
 次男も、最近、献血を行ったところ、B型肝炎ウイルスのキャリアであることが分かったそうです。私は次男からこの話を電話で伝えられたのですが、その際、私は電話口で貧血を起こし、倒れ込んでしまいました。次男は、自責の念にかられている私に対して、「お母さん、自分を責めないでね。」と言ってくれましたが、これが私のせめてもの救いとなっています。我が子を先に看取らねばならないということは、自分の命を取られるより遥かに辛い経験でした。
 先日、原告団長の高橋朋己代表がお亡くなりになられ、私も葬儀に参列してまいりましたが、ご両親が健在であられ、さぞかしお辛かったのではとご推察いたしました。
6 最後に、国は、国民の健康と命を守るのがその責務と思います。
  そのため、国は、これ以上、私のような思いをする者が出ないよう、
① 肝炎ウイルス検査の更なる普及
② ワクチン、検査の無料化
③ 医療助成の拡大(患者は一生薬を飲み続けなけばなりません)
④ 除斥期間をなくす(20年以上も苦しんできた方を是非救って下さい)
⑤ 被害者が安心して治療に専念できる環境を整える
などの対策を一刻も早くとることを強く希望して、私の意見陳述を終わります。
                               以上
 
ポチッとして頂けたら幸いですにほんブログ村 病気ブログ 肝臓・胆嚢・すい臓の病気へにほんブログ村

元気の出る肝臓医療講演 5月17日北見留辺蘂まで終了分

2014年05月17日 | 医療講演やイベント
 
ウイルス肝炎患者支援全国キャンペーンってことで道内中心の企画を今後の予定(出来るんでないかなあを含め)を並べてみました。各地区の患者会には本当に相談にのってもらって助けてもらっています。この場を借りてお礼申し上げます。
必ず、肝炎対策基本法の内容充実を実現させましょ-。絶対出来る。そう思う人が増えれば必ず出来るんですから。2014年2月15日作成5月17日更新

B型肝炎でのインターフェロンでの効果や
C型肝炎のソブリアードの話だけでなく、これから出てくる、飲みのみの(ソフォスビル、レディフォスビルなど)最新情報(2014年4月まで)も入っていますから、遺伝子型の1型、2型の人も必見ですよー。

2014年3月以降の私が関与する医療講演の把握している予定をお知らせいたします。日程や場所など変更する場合があるので直前に確認を忘れずにお願いします。

講演の基本的な内容は以下の通りです。うたとギター付きです。
会場により変わりますが、相談も受けることがあります、是非ご参加下さい。

演者 肝がん検診団団長
   札幌緑愛病院肝臓センター所長 川西 輝明

演者からのメッセージ
肝がんや肝硬変でも年齢が高くてもそのとき時でできる治療があります。
肝がん検診団の取り組みから得た経験を交えてお話したいと思います。
あきらめないで笑顔で長生きしましょう。もっともっといい治療に巡り会えるように。

無料療養相談 講演終了後(時間に限りが有るため先着順となる場合があります)
もっといい治療があるかもしれないという思いに
今の治療がとてもいい治療であることを実感するために
療養相談を活用して下さい。

問い合わせ 肝がん検診団(留守番電話)011-350-1008
終了分
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
コープさっぽろ共催
元気の出る肝臓医療講演 in 手稲区 12名参加
きっとかなう夢のために
肝がんの不安のなくなる世の中を目指して
3月4日 火午後2時~4時
場所 新発寒地区センター
肝炎治療はここまでできる!
患者さんと探し続けるB型、C型肝炎の治療法
   肝がん検診団の取り組みから
共催 コープさっぽろ 新発寒ファミリークリニック 札幌緑愛病院
後援 肝がん検診団 肝炎友の会はるにれ会 北海道肝炎患者対策協議会
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
元気の出る肝臓医療講演 in 十勝地区 18名参加 相談4名
肝がんの不安のなくなる世の中を目指して
肝臓を元気にするために!?
アルコールとのつき合い方から最新の治療まで
肝がん検診団の取り組みから
日時 2014年3月11日火 午後2時から
場所 とかちプラザ 講習室401
住所 帯広市西4条南13丁目
無料療養相談 講演終了後(時間に限りが有るため先着順となる場合があります)
共催 帯広市 肝がん検診団 北海道肝炎患者対策協議会
後援 芽室町 音更町 幕別町 池田町
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
元気の出る肝臓医療講演 in 関東 資料代として500円集めています。 18名参加 交流会12人
肝がんの不安のなくなる世の中を目指して
肝炎治療はここまでできる!
患者さんと探し続けるB型、C型肝炎の治療法
   患者さんとの取り組みから
日時 2014年3月15日土 午前10時半~ 歌の集い20分 交流会12時から午後2時くらいまで
場所 横浜市戸塚区役所 多目的スペース第9会議室
場所 住所 横浜市戸塚区戸塚町16-17 電話045-866-8484
共催 肝がん検診団 B型・C型肝炎救済関東の会 インターネットで結ぶ肝臓患者と支援者の会
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
元気の出る肝臓医療講演 in 厚別区 参加20名 相談4名
きっとかなう夢のために
肝がんの不安のなくなる世の中を目指して
肝臓を元気にするために!?
アルコールとのつき合い方から最新の治療まで
日時 2014年4月4日火午後2時から4時
場所 厚別すこやかホール
住所 札幌市厚別区中央2条6丁目富士メガネ2階(国道12号線沿い)
無料療養相談 講演終了後(時間に限りが有るため先着順となる場合があります)
共催 札幌緑愛病院 肝がん検診団 コープさっぽろ
後援 札幌市 北海道 肝炎友の会はるにれ会 北海道肝炎患者対策協議会
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
元気の出る肝臓医療講演 in 関東 参加無料です。 25名参加 20名交流会
肝がんの不安のなくなる世の中を目指して
肝炎治療はここまでできる!
患者さんと探し続けるB型、C型肝炎の治療法
   患者さんとの取り組みから
日時 2014年4月12日土 午前10時半~ 歌の集い20分 交流会12時から午後2時くらいまで(予定変更になる場合もあり得ます)
場所 太田消費生活センター 会議室(大)
住所 東京都大田区蒲田五丁目13番26号の101 電話 03-3736-7711
   JR蒲田駅東口から徒歩5分(大田区役所前から川崎方向に約300メートル)
共催 肝がん検診団 インターネットで結ぶ肝臓患者と支援者の会
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
元気の出る肝臓医療講演 in オホーツク
きっとかなう夢のために
肝がんの不安のなくなる世の中を目指して
演題名
肝臓を元気にするために!?
 アルコールとのつき合い方から最新の治療まで 肝がん検診団の取り組みから
日時 2014年4月26日土午後1時から2時半 20名参加 4名相談
場所 げんき21
住所 紋別郡遠軽町1条通北1丁目
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
元気の出る肝臓医療講演会 in 札幌市中央区 4月29日火 67名参加相談6名
日時 2014年4月29日(火)午前10時~12時まで
場所 アステイ45
住所 北海道札幌市中央区北5条西5丁目

○肝臓を元気にするために 30分くらい
  日常生活での気持ちの持ち方など ギターの弾き語り付き
  講師 札幌緑愛病院 肝臓センター川西輝明医師
○B型・C型肝炎は治る時代へ 1時間くらい
  ウイルス性肝炎治療の未来は明るい
  講師 大垣市民病院 消化器内科 熊田卓医師

共催 肝炎友の会はるにれ会
後援 札幌市 北海道 北海道肝炎患者対策協議会
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
元気の出る肝臓医療講演 in オホーツク 12名参加
きっとかなう夢のために
肝がんの不安のなくなる世の中を目指して
演題名
肝臓を元気にするために!?
 アルコールとのつき合い方から最新の治療まで 肝がん検診団の取り組みから
日時 2014年5月17日土午後4時から5時半
場所 留辺蘂町中央公民館
住所 北見市留辺蘂町上町61番地

無料療養相談 講演終了後(時間に限りが有るため先着順となる場合があります)
お問い合わせ 肝がん検診団(留守番電話)011-350-1008
共催 肝がん検診団 遠軽地方肝炎友の会 北見肝炎友の会
後援 遠軽町 北見市 北海道 北海道肝炎患者対策協議会
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
ポチッとして頂けたら幸いですにほんブログ村 病気ブログ 肝臓・胆嚢・すい臓の病気へにほんブログ村

第3回北海道肝臓病談話会 テノフォビル テノゼットの勉強会

2014年05月17日 | 学会研究会報告新聞記事など
 
第3回北海道肝臓病談話会 テノゼットの勉強会
相変わらずのメモ書きですが、参考になれば幸いです。
誤字脱字内容間違いあり得ますので、御了承いただければ幸いです。

テノゼット錠300mg の特徴
48週でs抗原の減少が確認されている。

DNAの陰性化率、優位差はないがエンテカビルより高かった。
s抗原の減少が優位差はないが、エンテカにはほとんどないが、テノゼットにはある。

テノゼットとアデホとの比較、e抗原の陽性陰性で
耐性の確認6年でゼロ、耐性に強い薬剤と言える。

核酸アナログ登場により、B型肝炎の治療対象と予後がどう変わったか?
武蔵野赤十字病院 副院長 消化器科 部長 泉並木先生
関谷先生司会 研究費の確保などでB型肝炎の話が出来る先生が少なくなっているので、泉先生にお願いした。学会を2週間後に控えている状況で、忙しい中来てくれ
た。

B型肝炎発見されて50年、肝臓学会の総会も50年。

母児感染が多いと、、、こう言うところでは予防接種は言われないなあ。。。

腹腔鏡で診断してる。血液検査より進んでいたりする。
肝硬変になってしまうとC型肝炎の肝硬変と同じ発癌と言える
B型肝炎は腹腔鏡で診断した方がいいと言える。

B型肝炎による発癌の数は、減ってきていない。治療適応が甘かったと言えるかもしれないと

キャリアと診断、血小板15万切ってきている、薬出した方がいいよなあ。キャリアとしてフォローされていたら、定期の画像検査減るかも。ウイルス量は多かった。

台湾からウイルス量が多い方が発癌が高い、慢性肝炎でなくてもウイルス量で治療を検討した方がいいだろうと流れが変わってきた。

発癌予測アルゴリズム
40歳以上、ウイルス量が多くて、血小板15万切ってくると肝癌になってくる。AST、ALTでは出てこない。

エンテカビルでは発がん抑止のデータが出てる。肝硬変でははっきり出てくる。ラミブジンよりも減ってる。
飲んでいても発癌あることは忘れないこと。

家族歴で肝がんがあるかどうかで差がある 長谷部先生のデータより

核酸アナログ内服中の発癌の特徴は
肝硬変かどうか、飲んだかどうか、血小板が低いかどうか
ウイルスが消えない人が肝がん多い。消えていても肝硬変は油断できない。

s抗原が100未満の人からは、ほとんどでていない。

内服始めて最初の3年間が出てくる。そのあとはでづらくなるが油断しない。

s抗原80未満コア抗原3未満に慣れる人は、7%しかいない。
このままではなかなかやめれないということ

武蔵野のデータでは、
発癌した人はコア関連抗原は関係無かった。s抗原が関連あるとなっている。

s抗原の陰性化すると1年間は発癌あるがその後でなくなってくる。
陰性化は10年で10%くらい、100未満は40%くらい

治療前のALTが高いほどs抗原が陰性化しやすくなっている。

対応する核酸の種類と薬
シトシン ラミブジン
グアニン エンテカビル
アデニン アデフォビル ヘプセラ テノフォビル テノゼット

耐性ウイルスに対する活性
A194Tがテノフォは心配
それほど強烈な耐性ではなさそう。

s抗原が下がりにくい人は、テノゼットに切り替えてはどうかというのはありそうだと

アデフォよりDNAの陰性化も早くて率も高い

肝生検を1年に2回してフォローしている 線維化は不変だけど壊死炎症は改善

5年間耐性は認めていない。
 
ポチッとして頂けたら幸いですにほんブログ村 病気ブログ 肝臓・胆嚢・すい臓の病気へにほんブログ村