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第3回北海道肝臓病談話会 テノフォビル テノゼットの勉強会

2014年05月17日 | 学会研究会報告新聞記事など
 
第3回北海道肝臓病談話会 テノゼットの勉強会
相変わらずのメモ書きですが、参考になれば幸いです。
誤字脱字内容間違いあり得ますので、御了承いただければ幸いです。

テノゼット錠300mg の特徴
48週でs抗原の減少が確認されている。

DNAの陰性化率、優位差はないがエンテカビルより高かった。
s抗原の減少が優位差はないが、エンテカにはほとんどないが、テノゼットにはある。

テノゼットとアデホとの比較、e抗原の陽性陰性で
耐性の確認6年でゼロ、耐性に強い薬剤と言える。

核酸アナログ登場により、B型肝炎の治療対象と予後がどう変わったか?
武蔵野赤十字病院 副院長 消化器科 部長 泉並木先生
関谷先生司会 研究費の確保などでB型肝炎の話が出来る先生が少なくなっているので、泉先生にお願いした。学会を2週間後に控えている状況で、忙しい中来てくれ
た。

B型肝炎発見されて50年、肝臓学会の総会も50年。

母児感染が多いと、、、こう言うところでは予防接種は言われないなあ。。。

腹腔鏡で診断してる。血液検査より進んでいたりする。
肝硬変になってしまうとC型肝炎の肝硬変と同じ発癌と言える
B型肝炎は腹腔鏡で診断した方がいいと言える。

B型肝炎による発癌の数は、減ってきていない。治療適応が甘かったと言えるかもしれないと

キャリアと診断、血小板15万切ってきている、薬出した方がいいよなあ。キャリアとしてフォローされていたら、定期の画像検査減るかも。ウイルス量は多かった。

台湾からウイルス量が多い方が発癌が高い、慢性肝炎でなくてもウイルス量で治療を検討した方がいいだろうと流れが変わってきた。

発癌予測アルゴリズム
40歳以上、ウイルス量が多くて、血小板15万切ってくると肝癌になってくる。AST、ALTでは出てこない。

エンテカビルでは発がん抑止のデータが出てる。肝硬変でははっきり出てくる。ラミブジンよりも減ってる。
飲んでいても発癌あることは忘れないこと。

家族歴で肝がんがあるかどうかで差がある 長谷部先生のデータより

核酸アナログ内服中の発癌の特徴は
肝硬変かどうか、飲んだかどうか、血小板が低いかどうか
ウイルスが消えない人が肝がん多い。消えていても肝硬変は油断できない。

s抗原が100未満の人からは、ほとんどでていない。

内服始めて最初の3年間が出てくる。そのあとはでづらくなるが油断しない。

s抗原80未満コア抗原3未満に慣れる人は、7%しかいない。
このままではなかなかやめれないということ

武蔵野のデータでは、
発癌した人はコア関連抗原は関係無かった。s抗原が関連あるとなっている。

s抗原の陰性化すると1年間は発癌あるがその後でなくなってくる。
陰性化は10年で10%くらい、100未満は40%くらい

治療前のALTが高いほどs抗原が陰性化しやすくなっている。

対応する核酸の種類と薬
シトシン ラミブジン
グアニン エンテカビル
アデニン アデフォビル ヘプセラ テノフォビル テノゼット

耐性ウイルスに対する活性
A194Tがテノフォは心配
それほど強烈な耐性ではなさそう。

s抗原が下がりにくい人は、テノゼットに切り替えてはどうかというのはありそうだと

アデフォよりDNAの陰性化も早くて率も高い

肝生検を1年に2回してフォローしている 線維化は不変だけど壊死炎症は改善

5年間耐性は認めていない。
 
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