肝臓病と共に生きる人たちを応援します

肝臓友の会との関わりで成長した肝臓専門医のブログです。2017.2.12より新規開始しました。

禁酒を頑張らなくても 肝機能がみるみる強まる 食べ方 飲み方大全 加藤先生著

2024年06月17日 | 脂肪肝・脂肪肝炎


加藤先生が肝臓を元気にすることになる食べ方飲み方をまとめた本を出しました。

泉先生や栗原先生、川口先生など第一線で患者さんたちと診療を続けている先生方の知恵がいっぱい詰まっております。とても勉強になります。肝臓を元気にしたい方には是非読んで欲しい一冊。肝臓専門医も患者さんとよく話す内容がまとまっていてわかりやすい説明をするためにも勉強になるかも。わたしもためになりまくりでした。

以下版元ドットコムから
禁酒を頑張らなくても 肝機能がみるみる強まる 食べ方 飲み方大全
加藤眞三カトウシンゾウ(/)
発行:文響社
A5判 144ページ
定価 1,680円+税
書店発売日2024年5月9日
紹介
 肝臓は人体で最大の臓器でありながら「沈黙の臓器」といわれるほど我慢強い臓器。多少異常があっても自覚症状がほとんどないため、健康診断で肝機能障害と指摘されても放置してしまい、重大な病気に進行する人が少なくありません。
 肝臓の病気で最近特に注目されているのが、肝臓に脂肪がたまる「脂肪肝」です。なんと日本人の3人に1人は「脂肪肝」という報告もあり、今や隠れた国民病といわれています。脂肪肝は放置すれば怖い肝硬変や肝臓がんに進行する疾患ですが、早期に食事や生活習慣を見直すことで驚くほどの改善が期待できます。
 脂肪肝の主な原因は飲酒や肥満ですが、いきなり断酒やつらいダイエットに取り組むのは大変です。そこで本書では、急な断酒ではなく「まずは節酒から」を推奨。きつい食事療法やつらい運動なしに肝臓から脂肪を落とす食べ方や飲み方について、肝臓病の名医がさまざまなメソッドを伝授します。
 また、最近世界的に急増して問題になっている、お酒を飲まなくても脂肪肝になる非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD/MAFLD/MASLD)や非アルコール性脂肪肝炎(NASH/MASH)についても解説。そのほか、健康診断で目にするけれど実はその意味がよくわからないγ-GTPやALT(GPT)、AST(GOT)などの肝機能の検査値の読み方から肝機能が強まる生活術まで、肝臓のセルフケアを幅広く網羅した一冊です。

著者プロフィール
加藤眞三  (カトウシンゾウ)  (著/文)
1980年、慶應義塾大学医学部卒業。1985年、同大学院医学研究科修了。米国ニューヨーク市立大学マウントサイナイ医学部内科Research fellow、慶應義塾大学医学部消化器内科助手、都立広尾病院内科医長・内視鏡科科長、慶應義塾大学医学部消化器内科専任講師を経て、2005年に慶應義塾大学看護医療学部教授に就任。2021年より上智大学グリーフケア研究所客員所員、エムオーエー高輪クリニック院長。主な専門領域は内科学、消化器内科学、肝臓病学、アルコール性臓器障害。1992年から「肝臓病教室」を開くなど、患者さん目線に立った医療への道を模索し、社会や市民への発信にも力を入れている。日本内科学会、日本消化器病学会、日本肝臓学会などに所属。『患者の生き方 よりよい医療と人生の「患者学」のすすめ』『患者の力 患者学で見つけた医療の新しい姿』(春秋社)、『脂肪肝・NASH・アルコール性肝炎の安心ごはん』『慢性肝炎・肝硬変の安心ごはん』(女子栄養大出版部)など著書・監修書多数。




コロナ太りの実態調査(ケアネットさんから) 是非にこたま療法をこの機会にやってみませんか?

2021年06月07日 | 脂肪肝・脂肪肝炎
 
 
 
 
   
コロナ太りの実態調査アンケートがでていました。診療してるとこんな感じしますねえ。
以前から頑張っている人は増えずに、なかなか上手くいかない方は増えている感じ。自分もなかなか上手くいってないけど。。。一緒にがんばりましょうー。ってだれに言ってるかしらね。
太っていると新型コロナウイルスに感染したときに重症化しやすいとも言われてますから、是非にこたま療法を参考に、脂肪肝対策して免疫力のバランスアップしていただけたらと思います。

以下ケアネットさんのページからコピペです。
肥満だと新型コロナ重症化しやすいと知らない人が4割/アイスタット
提供元:ケアネット 公開日:2021/06/07 
 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による緊急事態宣言下、多くの事務職はテレワークに代替され、不要不急の外出も制限されている。家にこもる日々が1年以上に渡るが、身体にどのような変化があったのであろうか。
 「コロナ太りの実態の把握」をテーマに、株式会社アイスタットは5月18日にアンケートを行った。アンケートは、セルフ型アンケートツール“Freeasy”を運営するアイブリッジ株式会社の全国の会員30~59歳の有職者、東京・大阪在住の300人が対象。
調査概要
形式:WEBアンケート方式
期日:2021年5月18日
対象:セルフ型アンケートツール“Freeasy”の登録者300人(30~59歳/有職者/東京・大阪)を対象
○アンケート結果の概要
・コロナ太りは全体の35.3%! 体重の増加量が大きい人ほど、コロナ禍が影響している傾向あり!
・「週1~2日」「気がむいたとき」に運動をしている人は、コロナ太りした人の割合の方が多かった! ダイエットを気にしているのか、運動をし始めた様子がうかがえた!
・コロナ太りした人はそうでない人と比べ食生活の変化では、「食品摂取の偏り、バランスが悪くなった」の割合が最も多かった!
・テレワークを実施している人ほど、「コロナ太り」が多い傾向!
・約4割の人が「肥満がある人が新型コロナウイルスに感染すると重症化しやすい」を知らなかった!
○コロナ禍以前から健康維持していた人は太らない
 最初に「コロナ禍以前と比較して(最近1年間)の体重増減」を聞いたところ、「ほとんど変わらない」が48.7%で最も多く、次に「約1~2kg増えた」が13.3%、「約2~3kg増えた」が13.0%と続いた。また、「体重増加の有無」の割合をみると「あり」は41.3%、「なし」は58.7%で、約4割の回答者が最近1年間で太ってしまったとの回答結果だった。外出控えによる運動不足などによる結果がうかがえた。
 「体重増減は、コロナ禍での外出自粛が影響している」か聞いたところ、「影響している」が46.7%、「影響していない」は53.3%だった。そして、「影響している」と回答した中で「コロナ禍が影響して体重が増えた」と答えた割合は、全体の35.3%だった。また、「影響していない」と回答した中で「体重増加なし」は47.3%で、コロナ禍が体重増加の要因となったことがうかがえた。
 「何らかの運動を定期的に行っているか」を聞いたところ、「ほとんど行っていない」が46.3%、「週に1日未満(気がむいたとき)」が10.7%、「週に2日は行っている」が8.3%の順で多かった。コロナ太りの有無との関連をみると、定期的な運動を「週3日以上から毎日」行っていると回答した人は「コロナ太りでない」の回答者の割合が多かったことから、運動習慣ある人の体重はコロナ禍でも維持されていることがわかった。
 「食生活に変化があったか」を聞き、コロナ太りの有無との関連をみた。食生活に変化があった内容を回答した人は「コロナ太り」の割合が多く、「特に変わらない」と回答した人は「コロナ太りではない」の割合が多かった。「コロナ太りした」と答えた35.8%の回答者が、「食品摂取の偏り、バランスが悪くなった」と回答し、「間食をとる機会が増えた」も28.3%と回答数が多かった。一方で「コロナ太りしていない」と回答した人の53.6%が「(食生活は)特に変わらない」と回答しており、日ごろの食生活の維持の重要性をうかがわせた。
 「コロナ禍で気を付けていること」を聞き、コロナ太りの有無との関連をみた。「コロナ太りした」人の回答では、「特に何もしていない」(28.3%)、「ウォーキング・ジョギングをする」(24.5%)、「定期的に体重を測定し記録する」(22.6%)の順で多かった。一方、「コロナ太りしていない」人の回答では、「特になにもしていない」(42.8%)、「規則正しい生活を心がけている」(21.6%)、「ウォーキング・ジョギングをする」(19.1%)の順で多かった。コロナ太りしない人ほど、コロナ禍前と変わらない生活を過ごしていると推定され、日ごろの健康管理の大切さがうかがわれた。
 「最近1ヵ月間のテレワーク実施状況を聞き、実施有無別に分類した。「実施している」が39.3%で、「実施していない」の60.7%を下回った。「ほぼ毎日テレワーク」は16.0%で、定着率の低さが判明した。コロナ太りの有無別にみると、テレワークを実施していると回答した人は「コロナ太り」の割合が多く、実施していないと回答した人は「コロナ太りではない」の割合が多かった。テレワーク実施者は、通勤回避、在宅の増加により、あきらかに運動不足が影響を及ぼしていると推定される結果となった。
 最後に「肥満がある人が新型コロナウイルスに感染すると重症化しやすいことを知っていたか」を聞いたところ、「知らなかった」が39.7%、「なんとなく知っていた」が32.3%、「知っていた」の28.0%の順だった。まだまだ重症化リスクの要因が浸透しておらず、今後の啓発活動が重要であることが示された。
(ケアネット 稲川 進)

NAFLDは軽度でも死亡リスクを上昇って 確かにあり得る話しです メディカルトリビューンから

2020年10月28日 | 脂肪肝・脂肪肝炎
NAFLD(非アルコール性脂肪肝)って、アルコールを飲まない人の脂肪肝でも死亡リスクがあがるという報告。糖尿病の方の寿命が縮むのも同じようなことが背景にあるからなんでしょうね。肝臓以外のがんが含まれているところが、肝臓専門医にとっては悩ましい。。。全身のチェックが更に重要となってきます。認知症や他の病気も引き起こしやすいでしょうから、肝臓を元気にすることをテーマに頑張るのが一番と思うようにします。

ーーーーーー以下 メディカルトリビューンからコピペ Facebookでもシェアしていますーーーーー
NAFLDは軽度でも死亡リスクを上昇 2020年10月26日 11:45
 非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)は肥満者に多く、欧米では成人の約25%が罹患しており、慢性肝疾患の最多原因となっている。米・Massachusetts General HospitalのTracey G. Simon氏らは、スウェーデンの全国登録の肝組織学データを用いてNAFLDと死亡リスクとの関連を検討。死亡率は重症度に従い上昇するが、軽症の脂肪肝のみでも死亡リスク上昇と関連するとGut(2020年10月9日オンライン版)に報告した。
○病理学データに基づく初の人口レベル研究
 NAFLDの組織学的な死亡予測因子として、肝線維化の進行と肝硬変が重要であることは、以前の小規模臨床研究で示されていたが、人口レベルで肝臓の組織学的データを解析した研究はこれまで存在しなかった。
 今回の研究は、NAFLDによる疾患負荷が増大していることを受け、スウェーデン・Karolinska Institutetと共同でスウェーデン全国を網羅する包括的な組織病理学コホートESPRESSO※のデータを用いて実施された。同コホートは200万人超の組織病理学データを集積しており、患者、死因、処方薬、がんなど、同国のさまざまな全国登録との紐付けが可能である。
 Simon氏らは、1966~2017年にスウェーデンの全病理学研究室28施設に提出された肝生検標本から、組織学的にNAFLDが確認された患者1万568例のデータを抽出。NAFLDのステージにより①単純性脂肪肝②非アルコール性脂肪肝炎(NASH)のうち線維化を伴わないもの③非硬変性の線維化④肝硬変−の4つに分類して年齢、性、暦年、居住地をマッチさせた一般人口4万9,925人(対照群)と比較した。
○脂肪肝のみでも死亡リスクは1.7倍
 中央値で14.2年の期間中にNAFLD群では4,338例が死亡し、対照群に対するNAFLD群の全死亡率は有意に高かった〔1,000人・年当たりの死亡数:対照群16.9人、NAFLD群28.6人、群間差11.7人、調整済みハザード比(aHR)1.93、95%CI 1.86~2.00、図-A〕。
図. 対照群に対するNAFLD群の累積死亡率

(Gut 2020年10月9日オンライン版)
 対照群に対するNAFLD群における死亡率の超過は、単純性脂肪肝のサブグループから既に見られ(1,000人・年当たり8.3人、aHR 1.71、95%CI 1.64~1.79)、非線維化NASH(同13.4人、2.14、1.93~2.38)、非硬化性線維症(同18.4人、2.44、2.22~2.69)、肝硬変(同53.6人、3.79、3.34~4.30)とステージが進行するにつれて増大した(傾向性のP<0.01、図-B)。
 ステージ進行と死亡率増大の関連は、単純性脂肪肝を参照群とした場合でも同様であった(傾向性のP<0.01)。
○肝外がんと肝硬変が死亡率増大に寄与
 NAFLD患者群における死亡率超過の寄与因子は、主に肝外がん(1,000人・年当たり4.5人、aHR 2.16、95%CI 2.03~2.30)と肝硬変(同2.7人、18.15、14.78~22.30)で、心血管疾患(同1.4人、1.35、1.26~1.44)と肝細胞がん(HCC:同1.2人、11.12、8.65~14.30)の寄与度は比較的低かった。
 筆頭研究者のSimon氏は「今回の研究は、詳細な肝組織学的データを用いてNAFLDが全死亡リスク増大に寄与することを初めて全国コホートにおいて確認した研究である。これらの知見は、標的を絞り込んだ介入法の開発によりNAFLD患者の死亡率を低下させる方策に活用されるべきである。NAFLD患者は急増しており、NAFLDから肝硬変への進行および肝外がんを予防するための公衆衛生策が必要である」と述べている。
 研究責任者で同研究所のJonas F. Ludvigsson氏は「スウェーデンの全ての病理学部門にコンタクトを取ることにより、NAFLDを含むさまざまな消化器疾患の検討が可能な全国レベルの消化器組織病理コホートを構築できた。ESPRESSOコホートを活用して今年(2020年)に発表された研究は、今回のNAFLDと死亡リスクに関する研究で17件目である」と述べている。
※ Epidemiology Strengthened by histoPathology Reports in Sweden
(小路浩史)

脂肪肝・脂肪肝炎の方の初診から通院の作戦 2019.6.7作成

2019年06月07日 | 脂肪肝・脂肪肝炎
 
 

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開業してから、脂肪肝の方を診察する機会が増えていままでと脂肪肝に対する認識が変わってきました。2019.6.7作成
お酒を飲んでいないのに脂肪肝になる。このことを知ってびっくりされる方が結構います。
採血尿検査エコー検査を最低限受けていただいています。先ずは肝臓に脂肪肝以外の病気が無いことを確認して行くのが大切。
血液データでは、健診で肝臓が引っかかってくる方が多いので、AST、ALT、γGTPなどが異常値になってる方が多いですが、コレステロールや尿酸値、血糖値などが高い方もいます。新たに他のデータもあがっていることを知る方もいて頑張らないとって思う方が多いですね。正常値の方もいるのですが、正常値でも食事療法をはじめるとデータの改善があります。
データの目標は,AST、ALTの20前後、それが達成できてる人は、コレステロールや尿酸値の正常化まで目指しています。

次の二つを初めて診察に来た方にお話ししています。

1.1日玉子を二つ以上食べること。(玉子が苦手な方はチーズや納豆、魚や鶏豚牛をと)
 玉子は肝臓を元気にしてくれる、いろんな臓器を元気にしてくれる事も言われてきています。
 アレルギーの方や家族性コレステロール血症などがある方は主治医の指導にしたがって下さい。
2.でんぷん質を減らす(ご飯パン麺の主食を1日1回以上休めるときは休む)。
 でんぷん質を減らすと肝臓の負担を取ってくれる。アルコールといっしょで今の日本の食生活では負担をかけているため。
 砂糖や塩は味付けとして使う分には美味しく食べる上で大切なので最初は制限しないで下さいと話しています。
 ご飯とパンと麺から遠ざかるにはおかずを美味しく食べないと辛いですから。

おなかが空いたら我慢しないで,玉子やチーズ納豆などでんぷん質以外の物を食べるように(これ結構最初言い忘れるんだけど)

そして、玉子の話しと野菜スープについて書いている参考資料を渡します。
患者さんによっては、3食とも交換したり、野菜スープ毎日という強者もいますが、一食でもいいので、野菜スープも週1回でもいいので、先ずは今までの食生活にプラスなにかをするってことができればOKと思っていきましょうと話しています。

運動は、体調を整えるために歩くくらいから始めて下さい。体重を減らす目的でやると膝や腰を痛める方が結構います。体重が増えた状態で運動を急にするのは避けて下さい。自分もそうだったのでと話しています。

アルコールを毎日ビール500ml以上飲む方についてはアルコールは週二日以上続けて休む。を追加しています。

1カ月後くらいに、採血検査に来てもらいます。なんせ最初にいろいろ話しているので患者さんも頭が飽和してきちゃってることも多いので、どこができてるか確認して行きます。
最初は体重は減らない方が半分くらい、逆に増える方が1%くらいいます。
増える方はご飯の量は減らさず玉子だけ増やすパターン、しかし肝機能やコレステロールが改善してることがほとんど。
体重に変化がなくても食生活を変えるだけで、血液検査上は効果が出るので驚かれる方が多いです。
なので、体重だけで食事療法を行うのとは違って毎回血液検査でよくなったところを確認出来るのが医療機関のすごいところだなとあらためて認識している自分がいます。数値の改善の仕方も一桁のこともあるのですが、毎月見ていくとちゃんと改善している人がほとんど。今まで誤差だろうなんて簡単に思っていたのですが、ちゃんと数値にでているのだとあらためて驚いてる自分がいます。
どのデータから改善してくるかは人によって違います。この違いがどこから来るのかまだ私の分析ではわからないのですが。食べてる内容やおなかのいっぱいになる感じ、運動の量などいろんな因子が関わっていると思います。どちらにしても、大体は最初に提示した食事療法をさらにステップアップしていくことで改善してくる方が多いです。

第一段階の玉子を食べることができる、でんぷん質のご飯パン麺を一食ぬくことができる方は意外と簡単にデータの改善が続きます。それでも効果が出なくなってきたら
第2段階 腹八分目七分目を目指せるなら目指す
玉子の量を増やす、ご飯パン麺をぬく回数を増やす、食事の回数を3回から2回にしておなかが減らないように間食をするなどを織り交ぜていきます。
自主的に運動を始める方は、負荷が強くすぎないように膝腰に気をつけるよう話します。

最終的に全てのデータが基準値に入って、肝臓のAST、ALTが20前後まで来た方は、2ヶ月、3ヶ月おきと間隔を開けていきます。開けていく過程でデータが再度悪化する場合は間隔を短くして習慣化を目指します。本当に基準内(AST、ALT20前後を含めて)に入って肝臓が余裕がでてくると少しくらいアルコールを飲む量が増えてもちゃんと肝臓は頑張ってくれるようになる。それを楽しみに通院をしましょうと話しています。

メタボだと筋肉が減少? 2019.1.5道新から

2019年01月06日 | 脂肪肝・脂肪肝炎
 
2019年1月5日の道新の記事メタボだと筋肉が減少する機序がまた一つわかってきたようです。
血糖を理想的に保ちインスリンを適切な量にする生活が大事だと言うことが示唆されていますね。

メタボだと筋肉が減少? ホルモンの関与を発見
 肥満や高血糖、糖尿病などになると、運動不足の影響ばかりでなく、体を支える筋肉(骨格筋)は弱る傾向にあることが分かってきたが、そのメカニズムの詳細は不明だ。
 国立病院機構京都医療センターの浅原哲子研究部長、健康科学大の田中将志講師(同センター客員研究員)らは、高血糖で血糖値を抑えるホルモン「インスリン」が増えた人は、骨格筋でつくられて筋肉の増加を抑えるホルモン「ミオスタチン」も増加し、筋肉が減る可能性があることを発見したと発表した。
 研究では、京都医療センターの「肥満・メタボリックシンドローム外来」を受診した体格指数(BMI)25を超える外来患者74人で、身体測定と詳細な血液検査を実施し、関連を調べた。
 ミオスタチンは骨格筋量が多いほど増えるため男性の方が多かったが、その影響を除いて分析したところ、骨格筋量が多いか少ないかにかかわらず、インスリンが多いほどミオスタチンも多いことが明らかになった。
 筋肉は血液から糖を取り込み、それを消費する働きを持っており、筋肉量が減ると、血糖値が下がりにくくなる悪影響がある。今回見つかったインスリンとミオスタチンの関係は、高血糖になって血中のインスリンが増えるとミオスタチンも増加。それが骨格筋の減少を招き、ひいては運動量や糖の代謝の低下を経て、生活習慣病に進展する可能性を示している。
 研究グループは、この経路を解明すれば、肥満や糖尿病による筋肉量低下の程度を予測したり、新たな治療法を開発したりする手掛かりになると期待している。

HTBイチオシ!【医療のミカタ】本当は怖い脂肪肝 動画がアップされていました 2018.8.29放送分

2018年12月04日 | 脂肪肝・脂肪肝炎
HTBイチオシ!【医療のミカタ】本当は怖い脂肪肝

 
<今回のテーマ>
今回は、脂肪肝の検査方法や治療方法について、「肝臓クリニック札幌 川西輝明医師」にお話を伺いました。
お酒は飲まない、肥満体型でもない・・・そんな人でも、脂肪肝になる可能性はあるのです。
そして、自覚症状がないというのも、脂肪肝の恐ろしいポイントです。命に関わる前に、対策が必要です。
<気づかぬうちに忍び寄る脂肪肝>
札幌市在住の栗澤裕美さん59歳。
去年の健康診断で、肝臓の異常を指摘されました。
以前からコレステロール値は高めでしたが、肥満体型ではありませんでした。
その後、肝臓の専門病院で「脂肪肝」と診断されました。
■栗澤さん
「お酒は全く飲まないし、肝臓が悪くなったこともなかった。どこも痛くも痒くもないので、気が付かないうちに恐ろしいことになっていた。」
■川西先生
Q脂肪肝はアルコールをよく飲まれる方がなるのですか?
「これまでは、脂肪肝=お酒を飲んでいる方と言われてきたが、いまは酒を飲まない脂肪肝患者も増えてきていて、非アルコール性の脂肪肝ということで、注目されています。」
<脂肪肝とは>
肝臓は食べ物からとった糖や脂肪などを蓄え、必要な時にエネルギーとして体内に
供給したり、アルコールを分解したりします。しかし、食べすぎや飲みすぎが続くと、肝臓の組織に中性脂肪がたまっていき、肝臓の細胞の5%以上に脂肪がたまった状態が脂肪肝といわれます。
【非アルコール性脂肪肝】
近年注目されているのは、お酒を飲まない人がなる脂肪肝。
その患者数はアルコール性の脂肪肝よりも多く、国内に推定1000万人はいるとされています。非アルコール性の脂肪肝が日本で注目されるようになったのは2000年代に入ってからで、一般にはあまり知られていないのが現状です。
非アルコール性の脂肪肝を放っておくと、10年間で最大40パーセントが脂肪肝炎に発展。そのうち20パーセントが肝硬変へ進行するおそれがあると言います。
さらに・・・沈黙の臓器と呼ばれる肝臓。肝硬変が画像で診断できる状態になっても、患者さんに症状が出ないというのも、恐ろしい点です。
<肝硬変を発見するには...?>
腹部に当てるだけで、脂肪肝かどうかの確認ができるのが、エコー検査。この検査は多くの医療機関で実施しているということで、異常が見つかれば、専門の病院で炎症が起きていないか検査をする必要があるといいます。
<治療薬がない脂肪肝>
脂肪肝はウイルス性の肝炎と異なり、治療薬がありません。60歳を前に初めて脂肪肝と診断された栗澤さんは「食事療法」に取り組んでいます。去年までは両親の介護に追われ、手軽に食べられるおにぎりやパンで食事を済ますことが多かったという栗澤さん。野菜中心の食事に変えたことで、9カ月で6キロの減量に成功し、最新の検査では、肝臓の値を正常に戻すことができました。
■栗澤さん
「私も全く自覚がなく、このままいくと危険な状態だというのは全く分からないままでいました。健康診断の結果で肝臓に数値が出た方は、即座に食事療法に取り組んで、早めに対処していかれるといいと思う」
<非アルコール性脂肪肝になりやすい人は...?>
非アルコール性の脂肪肝と診断される人の特徴として、コレステロールが高い方、糖尿病の方、睡眠時無呼吸症候群の方、高血圧の方などが挙げられます。
実は、川西先生もかつて脂肪肝だったそうです。これではまずいと、食事に導入したのが野菜スープ。キャベツ、タマネギ、ニンジン、カボチャを煮込むだけというもので、食事の前に飲むだけで満腹感が得られる上、野菜の様々な成分が溶け込んで肝臓によい作用をもたらすということでした。
先生はこの野菜スープで自分の脂肪肝が解消したことから、患者さんにも勧めているということです。
学会でもでんぷん質を減らした野菜中心の食事が脂肪肝に効果的だとされています。参考にしてみてはいかがでしょうか。

脂肪肝 オントナ 2018.11.7号 ネット記事追記2018.12.19

2018年11月07日 | 脂肪肝・脂肪肝炎
 
   ←大きく見たい方はこちら
 
道新の情報誌オントナに脂肪肝の記事が載りました。ありがたいですー。脂肪肝対策是非チャレンジしてみてほしいです。
こちらにネット記事としてのっていました。2018.12.19追記
https://mrs.living.jp/sapporo/a_feature/article/3253630

間欠的断食が2型糖尿病に効果的かもって 脂肪肝対策にも使えるなあ

2018年11月02日 | 脂肪肝・脂肪肝炎
 
間欠的断食が2型糖尿病に効果的かもって

食事量を減らすことが2型糖尿病をよくすることはよく知られていますが、一日おきの24時間断食(といっても超低カロリーの低炭水化物を夕食に取る)や1週間のうち3日間絶食(これも夕はちょっと取る)によって、インスリンをやめたり、薬を減らすことに成功したという報告がありました。
今外来で、3食から2食、2食から一食週1回でも2回でもいいからたまにやってみましょうってすすめているのでまさにこれに近いことが効果的な実感をうけています。おなかが空いたときは卵やチーズを食べたりしていいですからって感じで。
現代の食事の食べ過ぎ的な面を少しでも減らすことは大事なんだと思われます。

以下ケアネットさんからーーーーーーーーーーーーーーーーーー
2型糖尿病治療に間欠的な絶食が有用か
提供元:HealthDay News* 公開日:2018/11/02
 2型糖尿病患者は間欠的な絶食によって良好な血糖コントロールが得られ、インスリン治療や一部の血糖降下薬の服用を中止できる可能性があることが、スカーバロー病院(カナダ)のJason
Fung氏らが実施した小規模な研究から示された。詳細は「BMJ Case Reports」10月9日オンライン版に発表された。
 この研究は、40~67歳の3人の男性2型糖尿病患者を対象としたもの。参加した患者の糖尿病罹病期間は10~25年で、複数の経口血糖降下薬を服用し、インスリン治療を行っていた。また、3人とも高血圧や高コレステロール血症を合併していた。
 参加した患者には、まず、絶食療法の管理法や安全性などに関するトレーニングセミナーを6時間受けてもらった。その後、3人のうち2人は1日置きに24時間絶食させ、残る1人には1週間のうち3日間絶食してもらい、7~11カ月にわたり継続してもらった。
 絶食日には、お茶やコーヒー、水、スープなどほとんどカロリーがない飲み物と超低カロリーの夕食のみを取ってもらい、その他の日には昼食と夕食を取ってもらった。なお、食事を取る際には低炭水化物のメニューが推奨された。また、平均で月2回の診察を行い、血液検査で血糖コントロール状況を評価したほか、体重や腹囲、血圧を測定した。また、必要に応じて薬剤の調整を行った。
 その結果、絶食を始めてから1カ月以内に、3人ともインスリン注射を中止できたことが分かった。うち1人については、開始からわずか5日でインスリン注射を中止していた。また、3人のうち2人はその他の糖尿病治療薬の服用も中止でき、残る1人は4種類のうち3種類の服用を中止できた。さらに、3人とも体重は10~18%減り、腹囲は10~22%減少したほか、HbA1c値は6.8~11%から6~7%に改善した。低血糖エピソードは3人とも認められなかった。
 これらの結果を踏まえ、Fung氏らは「24時間の間欠的な絶食により、2型糖尿病患者のインスリン抵抗性が改善したり、糖尿病治療薬の使用を中止できることが分かった」と述べている。また、間欠的な絶食によって体重や腹囲が減少し、良好な血糖コントロールが得られたことで、「将来の糖尿病合併症のリスク低減につながる可能性がある」と同氏は指摘している。
 一方で、Fung氏らは「今回の研究は小規模な観察研究であるため、絶食療法は2型糖尿病治療として確実に有用だと結論付けることはできない」と強調している。しかし、「米国やカナダの成人の10人に1人が糖尿病である現状を踏まえると、今回の研究結果は注目に値するものだ」と話している。
[2018年10月10日/HealthDayNews]
原著論文はこちら
Furmli S, et al.BMJ Case Rep. 2018 Oct 9;2018.

医療のミカタ 2018.8.29放映されましたー。動画アップ 脂肪肝しっかり予防治療しましょう

2018年08月29日 | 脂肪肝・脂肪肝炎
医療のミカタ 脂肪肝 2018/08/29


 
放映されました。患者さんの密着もすごいわかりやすくて、ありがたいです。
HTBの取材は、脂肪肝の患者さんの通院を密着、国井美佐アナウンサーも来てインタビューとさらに取材していました。
脂肪肝を早く見つけてほしい、そして元気で長生きにつながってほしいという想いが上手く伝わってくれたらと思いました。

以下内容です
脂肪肝がなぜ命に関わるのか、肝がんになる危険について
その予防にどうするといいのかと言ったテーマで、放映。
脂肪肝の早期発見や現在の治療内容など、一人でも多くの人が肝がんにならないための方法を伝えてくれました。

HTBでは、夕方のニュース「イチオシ!」の「医療のミカタ」というコーナーで、
病の早期発見方法や最新の治療法などを伝える部分。
■放送日・8月29日(水)午後6時20分~の10分でした

脂肪肝の取材2日目 HTBで放送予定8月29日水午後6時15分からの枠内

2018年08月29日 | 脂肪肝・脂肪肝炎
 
 8月27日月2回目の取材がありました。脂肪肝の患者さんの通院を密着、国井美佐アナウンサーも来てインタビューとさらに取材を濃くしてる感じ、脂肪肝を早く見つけてほしい、そして元気で長生きにつながってほしいという想いが上手く伝わってくれたらと思いました。予定通り放送できそうとのことでした。
国井さんと患者さんと記念撮影させて頂けました。2018.8.27作成

以下予定の内容です
脂肪肝がなぜ命に関わるのか、肝がんになる危険について
その予防にどうするといいのかと言ったテーマで、放映していく予定とのこと。
脂肪肝の早期発見や現在の治療内容など、一人でも多くの人が肝がんにならないための方法を伝えてくれそうです。

HTBでは、夕方のニュース「イチオシ!」の「医療のミカタ」というコーナーで、
病の早期発見方法や最新の治療法などを伝える部分の予定とのこと。
■放送予定日
・8月29日(水)午後6時15分~のニュースで8分ほど

脂肪肝がなぜ命に関わるのか HTBで放送予定8月29日水午後6時15分からの枠内

2018年08月20日 | 脂肪肝・脂肪肝炎
 
 
 2018年3月号の安心の時の内容がさらにテレビでも放送される感じになるかなあ。
8月20日、脂肪肝対策が重要であることを伝える取材がありました。肝がん検診団の取り組みにもなってきている脂肪肝。これからの肝がんの原因としてどんどん増えることのないように早めの対策の重要性が伝わってくれたらと思います。

脂肪肝がなぜ命に関わるのか、肝がんになる危険について
その予防にどうするといいのかと言ったテーマで、放映していく予定とのこと。
脂肪肝の早期発見や現在の治療内容など、一人でも多くの人が肝がんにならないための方法を伝えてくれそうです。

HTBでは、夕方のニュース「イチオシ!」の「医療のミカタ」というコーナーで、
病の早期発見方法や最新の治療法などを伝える部分の予定とのこと。
■放送予定日
・8月29日(水)午後6時15分~のニュースで8分ほど

【医師の体験談】自ら20kgやせ脂肪肝を克服 医師が勧める「長生きスープ」とは?がでていました。

2018年06月17日 | 脂肪肝・脂肪肝炎
 
安心でのせてもらった原稿、Webでも紹介されていました。是非ご覧下さい。
https://kenka2.com/articles/1373
【医師の体験談】自ら20kgやせ脂肪肝を克服 医師が勧める「長生きスープ」とは?

近年、注目されているのが、お酒をそれほど飲まない人にも見られる、非アルコール性の脂肪肝です。脂肪肝から肝炎、ひいては肝硬変、肝がんにならないようにするためには、できるだけ早く食生活を見直し、肥満を改善することが重要です。とはいえ、肥満の改善はなかなか簡単にはいきません。【解説】川西輝明(肝臓クリニック札幌院長)
目次
● 生活習慣による脂肪肝が年々増えている
● 我慢するダイエットは続けられない

川西輝明
1992年、北海道大学医学部卒業。勤医協中央病院などを経て、1995年、全国初の肝臓専門病院、稲積公園病院設立に参加。2007年、札幌緑愛病院肝臓センター所長。 2017年5月に肝臓クリニック札幌を開院。医療講演も積極的に行っていて、「笑えてためになる」と好評を博している。

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。
※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。
おすすめ情報

安心6月号 届きましたー 販売中 脂肪肝炎対策など肝臓を強くするための情報が沢山

2018年05月11日 | 脂肪肝・脂肪肝炎
 
 
  ←川西分
先日、私の体験談がのった安心6月号が発売になりました。肝臓が強くなる自力療法ってところで、石川ひとみさんのB型肝炎とのつき合い方や高橋弘先生の脂肪肝や肝炎対策そして野菜スープの話しまでと盛りだくさんの内容です。他の記事も試すといいかもってところが沢山ありますが、お金をかけずに自分でもできることいろいろあるので是非買って見てほしいと思います。
肝臓クリニック札幌でも取り寄せたので 税込み620円で販売しています。
6月になると700円になります(ちょっと割り増しになります)。

脂肪肝がなぜ命に関わるのかの部分 2018.4.15

2018年04月22日 | 脂肪肝・脂肪肝炎
180415脂肪肝がなぜ命に関わるのかの部分

 
全国B型肝炎訴訟北海道原告団・弁護団の帯広での交流会で講演の脂肪肝がなぜ命に関わるのかの部分を抜き出したものです。をしてきました。ウイルス性肝炎が治る時代になってきている今、脂肪肝がなぜ命に関わるのか、B型肝炎やC型肝炎が落ち着いてきた人には特に気を付ける必要があることを知ってもらえたら幸いです。

脂肪肝がなぜ命に関わるのか! 十勝毎日さんが記事にしてくれました。2018.4.17

2018年04月18日 | 脂肪肝・脂肪肝炎
 
先日肝がん検診のあとの帯広で、全国B型肝炎訴訟北海道原告団・弁護団帯広地区での交流会で医療講演をしてきたのですが、そのもようを記事にしていただけました。ありがたいですー。
ブログ記事はこちら https://blog.goo.ne.jp/mizuironokomorebi/e/e6a3f12cf5f5b88222c39cad32227c8b 動画もありますよー。