肝臓病と共に生きる人たちを応援します

肝臓友の会との関わりで成長した肝臓専門医のブログです。2017.2.12より新規開始しました。

B型肝炎ウイルス量の単位が変わっています 2016.6.29お知らせから

2017年08月10日 | B型肝炎とC型肝炎ウイルスの測定法
 
(Roshe diagnostiscs資料)
B型肝炎ウイルスル量(HBV DNA量)が国際単位IU/mLに変わっています。記事にするのすっかり遅くなってしまいましたが。
2016年6月29日に肝臓学会でもお知らせがでていました。
B型肝炎ウイルス量単位がcopies/mLからIU/mLに変わります。って、???な感じだと思うのですが。日本が国際的標準とずれていたことでもあり、そこにあわせると言うことでもあります。なれなきゃならないってことですねえ。

大切な検査です。
B型肝炎の薬の飲むか、経過か観察をどの期間にするかなどの基準に4という数値を使っています。
換算式では、
4 Log copies/ml = 2000IU/mL = 3.3 Log IU/mL
となります。
これは、国際標準の3.3になるってことになるんですね。陰性化を目指すことは変わりないんですけどね。

02 B型肝炎ウイルス量の新しい測定法 測定値の意味

2008年06月14日 | B型肝炎とC型肝炎ウイルスの測定法

スライドは、タックマンHBVの測定法による、判定の考え方を示しています。1.8未満でも、検出されるという判定があり、量はわからないけどウイルスはいるようだという意味にとれるということです。
最小で70コピーIU/mlという、1mlに70このウイルスがいるくらいまで測れるということ。厳密には一寸違う意味かも知れないけど。

01 B型肝炎ウイルスの測定法がバージョンアップしました

2008年06月14日 | B型肝炎とC型肝炎ウイルスの測定法

コバス TaqMan HBV(タックマンHBV)という呼び方です。
パンフレットが来たので、載せておきます。
これは、これまで用いられてきた、いろんな測定法の、限界を示しています。少ない量の限界と多い量の限界。
少ない方は、ウイルスがかぎりなく少なくなっていることを示し、肝炎ウイルスが減少していることを示します。多い方はたくさんのウイルスが血中に居るということになります。

抗ウイルス療法をしていく上でできるだけ少ないウイルス量になることが治癒への過程を示してくれると思われ、できるだけ減っている量がわかることが望ましい。

B型肝炎ウイルスの測定法 タックマンHBVに変わります

2008年05月26日 | B型肝炎とC型肝炎ウイルスの測定法
C型肝炎ウイルスの測定法と同じ、TawMan(タックマン)法に変わります。
測定限界が、これまでの2.6Logコピー/mlから、1.8Logコピー/ml(70コピー/ml)になります。より少ないウイルス量を測れることにより、抗ウイルス薬の効果やウイルスの存在を調べることができ、臨床にも役だと思われます。
私の勤めている病院では2008年5月26日より導入されました。

02C型肝炎ウイルスの新しい測定法 検査数値の換算表

2007年12月12日 | B型肝炎とC型肝炎ウイルスの測定法

12月から、HCV-RNA測定(血液中のC型肝炎ウイルスの数を調べる方法)が変わります。タックマン法(TaqMan)今までの単位と変わるのでちょっとわかりにくくなるかもしれませんが、これまでの方法より、ウイルス量の多いところも少ないところも測定が可能となり、いままで陰性と思っていてもウイルスが血中に残っているような場合も測定が可能と言うことです。
インターフェロン中の効果判定もより厳密に出来るようになり、治療効果の判定がより精度が増すのではないかと期待されています。
スライドはこの方法で調べた場合の実際のウイルスの数との換算表です。調べられる範囲が広くなったため、普通の表記では桁数が多く見間違いやすくなると言うことで、対数で結果が表示されるようになっています。

いまのところ、B型肝炎ウイルスにも同様に方法が適応されていくので、時期はまだ未定ですが、精度が増すと言うことでした。

C型肝炎ウイルスの測定法がバージョンアップします

2007年12月12日 | B型肝炎とC型肝炎ウイルスの測定法

12月から、HCV-RNA測定(血液中のC型肝炎ウイルスの数を調べる方法)が変わります。タックマン法(TaqMan)今までの単位と変わるのでちょっとわかりにくくなるかもしれませんが、これまでの方法より、ウイルス量の多いところも少ないところも測定が可能となり、いままで陰性と思っていてもウイルスが血中に残っているような場合も測定が可能と言うことです。
インターフェロン中の効果判定もより厳密に出来るようになり、治療効果の判定がより精度が増すのではないかと期待されています。
スライドは従来の測定法とこの検査の測定値法とのの比較です。

いまのところ、B型肝炎ウイルスにも同様に方法が適応されていくので、時期はまだ未定ですが、精度が増すと言うことでした。