肝臓病と共に生きる人たちを応援します

肝臓友の会との関わりで成長した肝臓専門医のブログです。2017.2.12より新規開始しました。

B・C型肝炎ウイルス検査 半数以上経験なし ヤンセン調査より 2014.5.9道新より

2014年05月09日 | 肝炎救済に関連して
 
 このアンケート調査は、本人の自覚に基づいているので、本当に受けてるかどうかについては別だったりします。ただ、自覚がない本人が知らないと言うことでは、検査の結果が生かされていると言うことにはならないので、うまく多くの人が自覚を持って検査を受けてくれたらと思いますね。
 
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すごすぎる 肝硬変なし未治療のC型肝炎に対する レディパスビル+ソホスブビルの8週で十分かもって

2014年05月09日 | C型肝炎ウイルスの治療
ケアネットからの転載です。すごい効果ですね。24週の2剤投与の話が現実になってきているのに、もう、12週との比較では8週でも効果は十分かもって報告されてるってことになります。高い薬なので期間が短いほどたくさんの方に使えるってことになっていいことになるけど、本当にそうなのか、これから確認もされていくことになるんだろうなあ。

以下記事です。
肝硬変なし未治療のC型肝炎に対するレディパスビル+ソホスブビル
 肝硬変が認められない未治療のC型肝炎ウイルス(HCV)感染患者に対するレディパスビル+ソホスブビル治療について、8週間投与が、同12週間投与やリバビリン併用投与と比べ、有効性において非劣性であることが示された。米国・バージニア・メイソン・メディカル・センターのKris V. Kowdley氏らが行った治験(第III相)の結果、明らかにした。NEJM誌オンライン版2014年4月11日号掲載の報告より。
レディパスビル+ソホスブビルの8週投与を、12週投与、リバビリン併用と比較
 Kowdley氏らは、肝硬変の合併症がなく、未治療のHCV遺伝子1型に感染した患者647例を対象に、オープンラベル無作為化比較試験を行った。被験者を無作為に3群に分け、1群にはレディパスビルとソホスブビルを、別の群にはレディパスビル+ソホスブビルとリバビリンをそれぞれ8週間、もう一群にはレディパスビル+ソホスブビルを12週間投与した。
 主要エンドポイントは、治療終了12週後の持続的ウイルス消失(SVR)だった。
主要エンドポイント達成率は8週群で94%、その他の群と同等
 その結果、主要エンドポイントのSVR達成率は、レディパスビル+ソホスブビル8週群が94%(95%信頼区間:90~97%)、レディパスビル+ソホスブビル+リバビリン群が93%(同:89~96%)、レディパスビル+ソホスブビル12週群が95%(同:92~98%)と、いずれも同等だった。
 レディパスビル+ソホスブビル8週群に比べ、レディパスビル+ソホスブビル12週群のSVR達成率は1%ポイント高く(97.5%信頼区間:-4~6%)、レディパスビル+ソホスブビル+リバビリン群は1%ポイント低いのみで(95%信頼区間:-6~4%)、いずれの群に対してもレディパスビル+ソホスブビル8週群の非劣性が示された。
 レディパスビル+ソホスブビル8週群の被験者に、有害イベントによる治療中断はなかった。有害イベントは、レディパスビル+ソホスブビル+リバビリン群で最も多くみられた。
(當麻あづさ:医療ジャーナリスト)

原著論文はこちら
Kowdley KV, et al. N Engl J Med. 2014 Apr 11. [Epub ahead of print]
 
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